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再びのルクル湖
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それから、ラフィーはガイラに言われるまま、しぶしぶ惚れ薬の素材を集めた。
幸い、ほとんどが昼間に調達できるものだったので、仕事の合間を見て、森や湖に行き、採取してきた。
植物や鉱物だけでなく、虫や小動物というお題もあり、ラフィーは網を持って、森を駆けずり回り、すり傷や泥をいっぱい付けて戻ってくることもあった。
そんなときに限って、リュオにばったり会ってしまって、あきれた顔をされる。
リュオは、ラフィーの髪についた葉っぱを取ってやりながら、つぶやく。
「僕だったら、そんなボロボロにならずに捕まえられるのに」
「悪かったわね! どんくさくて」
「お願いしますと頭を下げるなら、付き合ってやらなくもないけど?」
「頼んでも意味ないわ! どうせ自力で獲らないといけないんだから」
「でも、囲い込むことはできる。どうせ無闇矢鱈と走り回ってるんだろ? その方が効率がいい」
「余計なお世話よ! そんな青白い顔をして、リュオはさっさと家に帰って寝た方がいいんじゃない?」
忙しい日々が続いているようで、相変わらず、リュオの顔色は悪く、寝不足のように見えた。
そんな不健康そうでも、魅力的なのはずるいとラフィーは思う。
「それこそ、余計なお世話だよ。あんたに心配される覚えはない!」
「心配なんかしてないし!」
双方、プイッとなって、その場を後にした。
売り言葉に買い言葉で、二人は自分の想いとは裏腹のことばかり言ってしまう。
(あー、どうして私はこんな可愛くない言い方しかできないんだろう……)
つくづくリュオの好きな可愛らしい子から遠いなぁとラフィーは自分が嫌になった。
リュオはリュオで、ラフィーが怪我したり、危険な目に遭わないか、心配でならないのに、口を開けば嫌味な言い方しかできなくて、自己嫌悪に陥る。
できれば強引についていきたい。でも、さすがに昼間は業務があるので無理だった。
(それでも、ラフィーが頼んでくれたら、なにをおいても駆けつけるのに)
リュオは溜め息をついた。
素材集めの中で、ひとつ難題だったのが、『黄昏の湖の水』というものだった。
ラフィーは午後遅めからルクル湖に向かって、他の素材を集めつつ、夕暮れを待った。
そして、湖が金色に染まった瞬間に、急いで水を採る。
ふと顔をあげると、そこははっと息を呑むような美しさだった。
夕陽の斜光に照らされて、辺り一面、空気も湖面も金白にきらめき、湖岸に生えている草木でさえも金でできているかのように輝いている。
ラフィーはすぐに引き返そうと思っていたのに、つい、その神々しい景色に見惚れた。
(リュオに見せたかったな)
真反対の暗闇の中、ここで過ごしたことを思い出す。
あのとき、リュオにひっつきまくっていたのも思い出して、ひとり赤くなる。
「あっ、帰らないと!」
我に返ったラフィーは一目散に街へと駆け出した。
蜂蜜色が琥珀色に変わっていき、そこに少しずつ闇が混ざってくる。ラフィーは闇と競争するように帰り道を急いだ。
西門に着いたときには、とっぷりと日は暮れて、暗闇の中、半泣きで戻ってきた。
「つ、着いた。よかったぁ」
田舎育ちで、野原を駆け回ったり、畑仕事を手伝ったりしていたから、体力には自信があるけど、さすがにルクル湖から小走りで戻ってきたので、ラフィーはクタクタになっていた。
西門に近づくと、向こうから誰かが走ってくるのが見えた。
顔の見える距離になると、銀の瞳が街明かりにきらめいた。
「リュオ? どうしてここに?」
ラフィーは驚いて、声をあげた。そこにいたのはいつも通り不機嫌そうな顔のリュオだった。ラフィーの顔を見ると彼は速度を落とし、歩いて近寄ってきた。
息があがっているらしく、不思議そうに見ているラフィーに答えられない。
「…………夜にひとりで街外を出歩くなんて、危ないだろ」
ようやく息を整えたリュオが、表情と同じくらい不機嫌そうな声で言った。表情のわりには、ラフィーを気づかう内容で、彼女の心拍数があがった。
「もしかして、迎えに来てくれたの?」
「そんなわけないだろ! たまたま! 用があって、通りかかっただけだよ」
「そ、そうだよね」
変な期待をしてしまった自分が恥ずかしくて、ラフィーは顔を赤らめた。
(バカみたい。そんなわけないのに)
図星をつかれて、思わず否定してしまったリュオは、どうして素直に頷かなかったのかと、ますます不機嫌な顔になった。
「それだったら、私に構わず、さっさと帰ったら?」
恥ずかしさをごまかすように、ラフィーはツンとして言う。
「構わずと言ったって、どうせ同じ方向だろ? それとも、どこか寄るところでもあるのか?」
「別にないけど」
「じゃあ、帰ろう」
リュオはそう言って、踵を返す。
「用は?」
「もう終わった」
それなら、なぜ走っていたのか疑問に思ったが、リュオの言う通り、帰り道は一緒なので、その背中を追う。
賑やかな通りに来たとき、食事時の雑多な匂いがする中で、ひときわ美味しそうな匂いが漂ってきた。
肉を焼いているような香ばしい匂い。
ラフィーがその発生源を探して、キョロキョロすると、露店で肉串を焼いていた。
ジュウジュウと音を立て油やタレが焦げて、煙ですら美味しそうだ。
くぅうう~。
ラフィーのお腹が鳴った。
彼女は慌ててお腹を引っ込め、それ以上鳴らないようにして、素知らぬ顔をする。
(そんなに近くないし、リュオには聞かれてないよね?)
願望を込めて思ったが、しっかり聞かれていたようで、リュオがチラッとラフィーを見た。
無言でスタスタとその店に近寄っていき、「二本くれ」と買い求める。
「ん……」
できたてのタレのしたたる肉串が差し出されて、ラフィーは驚いて、それを見つめた。
「早く持ってくれないと、僕が食べられない」
そう言われて、ラフィーは急いで肉串を受け取った。
「あ、ありがとう! あっ、お金!」
「そんなのいらない」
顔をしかめられて、自分より遥かにお金持ちであろう彼に却って失礼だったかと、ラフィーは黙って頭を下げた。
肉串一本奢るぐらいの甲斐性はあるよと、リュオは心の中でぼやく。
(あっ、ラフィーを食事に誘えばよかった! 絶好の機会だったのに!)
今更ながらに思いついて、リュオは地団駄を踏む。
でも、肉串を買った今、中途半端すぎて、もう言い出せない。
八つ当たりのようにリュオは肉串にかぶりついた。
「うまい……!」
リュオの言葉に、ラフィーも一口食べて、にっこりと頬を緩めた。
「ほんと、美味しい~!」
「かわ……」
「かわ?」
「か、皮のところが特に美味しいな」
「うん! すごいジューシーで、くにゅっとした食感がいいよね!」
無邪気なラフィーの笑顔に思わず『かわいい』と言いかけて、ごまかしたリュオは『なんで素直に言えないんだ、僕は!』と嘆いた。
肉串を食べ終えた頃、王宮の門に着いた。
「それじゃあ」
「うん、おやすみ」
リュオはそっけなく言って、二人は別れた。
彼は休憩になにか食べようかと食堂に向かっていたときに、ラフィーが一人で湖に向かったことを小耳に挟んで、居ても立っても居られなくなり、西門へ走ったのだった。戻ったら、作業の続きが待っている。
今日も遅くなりそうだと、リュオは溜め息をついた。
部屋に戻ったラフィーは荷物を置き、食堂に行く前に着替えた。汗と埃で気持ち悪かったからだ。
(結構走ったもんね……)
と、自分が汗臭かったことに気づく。
(よりによって、リュオがいるときに汗臭いなんて……!)
ラフィーは恥ずかしさに身悶えた。
つくづくリュオの前では、かわいくないところしか見せられないなぁとがっかりした。
幸い、ほとんどが昼間に調達できるものだったので、仕事の合間を見て、森や湖に行き、採取してきた。
植物や鉱物だけでなく、虫や小動物というお題もあり、ラフィーは網を持って、森を駆けずり回り、すり傷や泥をいっぱい付けて戻ってくることもあった。
そんなときに限って、リュオにばったり会ってしまって、あきれた顔をされる。
リュオは、ラフィーの髪についた葉っぱを取ってやりながら、つぶやく。
「僕だったら、そんなボロボロにならずに捕まえられるのに」
「悪かったわね! どんくさくて」
「お願いしますと頭を下げるなら、付き合ってやらなくもないけど?」
「頼んでも意味ないわ! どうせ自力で獲らないといけないんだから」
「でも、囲い込むことはできる。どうせ無闇矢鱈と走り回ってるんだろ? その方が効率がいい」
「余計なお世話よ! そんな青白い顔をして、リュオはさっさと家に帰って寝た方がいいんじゃない?」
忙しい日々が続いているようで、相変わらず、リュオの顔色は悪く、寝不足のように見えた。
そんな不健康そうでも、魅力的なのはずるいとラフィーは思う。
「それこそ、余計なお世話だよ。あんたに心配される覚えはない!」
「心配なんかしてないし!」
双方、プイッとなって、その場を後にした。
売り言葉に買い言葉で、二人は自分の想いとは裏腹のことばかり言ってしまう。
(あー、どうして私はこんな可愛くない言い方しかできないんだろう……)
つくづくリュオの好きな可愛らしい子から遠いなぁとラフィーは自分が嫌になった。
リュオはリュオで、ラフィーが怪我したり、危険な目に遭わないか、心配でならないのに、口を開けば嫌味な言い方しかできなくて、自己嫌悪に陥る。
できれば強引についていきたい。でも、さすがに昼間は業務があるので無理だった。
(それでも、ラフィーが頼んでくれたら、なにをおいても駆けつけるのに)
リュオは溜め息をついた。
素材集めの中で、ひとつ難題だったのが、『黄昏の湖の水』というものだった。
ラフィーは午後遅めからルクル湖に向かって、他の素材を集めつつ、夕暮れを待った。
そして、湖が金色に染まった瞬間に、急いで水を採る。
ふと顔をあげると、そこははっと息を呑むような美しさだった。
夕陽の斜光に照らされて、辺り一面、空気も湖面も金白にきらめき、湖岸に生えている草木でさえも金でできているかのように輝いている。
ラフィーはすぐに引き返そうと思っていたのに、つい、その神々しい景色に見惚れた。
(リュオに見せたかったな)
真反対の暗闇の中、ここで過ごしたことを思い出す。
あのとき、リュオにひっつきまくっていたのも思い出して、ひとり赤くなる。
「あっ、帰らないと!」
我に返ったラフィーは一目散に街へと駆け出した。
蜂蜜色が琥珀色に変わっていき、そこに少しずつ闇が混ざってくる。ラフィーは闇と競争するように帰り道を急いだ。
西門に着いたときには、とっぷりと日は暮れて、暗闇の中、半泣きで戻ってきた。
「つ、着いた。よかったぁ」
田舎育ちで、野原を駆け回ったり、畑仕事を手伝ったりしていたから、体力には自信があるけど、さすがにルクル湖から小走りで戻ってきたので、ラフィーはクタクタになっていた。
西門に近づくと、向こうから誰かが走ってくるのが見えた。
顔の見える距離になると、銀の瞳が街明かりにきらめいた。
「リュオ? どうしてここに?」
ラフィーは驚いて、声をあげた。そこにいたのはいつも通り不機嫌そうな顔のリュオだった。ラフィーの顔を見ると彼は速度を落とし、歩いて近寄ってきた。
息があがっているらしく、不思議そうに見ているラフィーに答えられない。
「…………夜にひとりで街外を出歩くなんて、危ないだろ」
ようやく息を整えたリュオが、表情と同じくらい不機嫌そうな声で言った。表情のわりには、ラフィーを気づかう内容で、彼女の心拍数があがった。
「もしかして、迎えに来てくれたの?」
「そんなわけないだろ! たまたま! 用があって、通りかかっただけだよ」
「そ、そうだよね」
変な期待をしてしまった自分が恥ずかしくて、ラフィーは顔を赤らめた。
(バカみたい。そんなわけないのに)
図星をつかれて、思わず否定してしまったリュオは、どうして素直に頷かなかったのかと、ますます不機嫌な顔になった。
「それだったら、私に構わず、さっさと帰ったら?」
恥ずかしさをごまかすように、ラフィーはツンとして言う。
「構わずと言ったって、どうせ同じ方向だろ? それとも、どこか寄るところでもあるのか?」
「別にないけど」
「じゃあ、帰ろう」
リュオはそう言って、踵を返す。
「用は?」
「もう終わった」
それなら、なぜ走っていたのか疑問に思ったが、リュオの言う通り、帰り道は一緒なので、その背中を追う。
賑やかな通りに来たとき、食事時の雑多な匂いがする中で、ひときわ美味しそうな匂いが漂ってきた。
肉を焼いているような香ばしい匂い。
ラフィーがその発生源を探して、キョロキョロすると、露店で肉串を焼いていた。
ジュウジュウと音を立て油やタレが焦げて、煙ですら美味しそうだ。
くぅうう~。
ラフィーのお腹が鳴った。
彼女は慌ててお腹を引っ込め、それ以上鳴らないようにして、素知らぬ顔をする。
(そんなに近くないし、リュオには聞かれてないよね?)
願望を込めて思ったが、しっかり聞かれていたようで、リュオがチラッとラフィーを見た。
無言でスタスタとその店に近寄っていき、「二本くれ」と買い求める。
「ん……」
できたてのタレのしたたる肉串が差し出されて、ラフィーは驚いて、それを見つめた。
「早く持ってくれないと、僕が食べられない」
そう言われて、ラフィーは急いで肉串を受け取った。
「あ、ありがとう! あっ、お金!」
「そんなのいらない」
顔をしかめられて、自分より遥かにお金持ちであろう彼に却って失礼だったかと、ラフィーは黙って頭を下げた。
肉串一本奢るぐらいの甲斐性はあるよと、リュオは心の中でぼやく。
(あっ、ラフィーを食事に誘えばよかった! 絶好の機会だったのに!)
今更ながらに思いついて、リュオは地団駄を踏む。
でも、肉串を買った今、中途半端すぎて、もう言い出せない。
八つ当たりのようにリュオは肉串にかぶりついた。
「うまい……!」
リュオの言葉に、ラフィーも一口食べて、にっこりと頬を緩めた。
「ほんと、美味しい~!」
「かわ……」
「かわ?」
「か、皮のところが特に美味しいな」
「うん! すごいジューシーで、くにゅっとした食感がいいよね!」
無邪気なラフィーの笑顔に思わず『かわいい』と言いかけて、ごまかしたリュオは『なんで素直に言えないんだ、僕は!』と嘆いた。
肉串を食べ終えた頃、王宮の門に着いた。
「それじゃあ」
「うん、おやすみ」
リュオはそっけなく言って、二人は別れた。
彼は休憩になにか食べようかと食堂に向かっていたときに、ラフィーが一人で湖に向かったことを小耳に挟んで、居ても立っても居られなくなり、西門へ走ったのだった。戻ったら、作業の続きが待っている。
今日も遅くなりそうだと、リュオは溜め息をついた。
部屋に戻ったラフィーは荷物を置き、食堂に行く前に着替えた。汗と埃で気持ち悪かったからだ。
(結構走ったもんね……)
と、自分が汗臭かったことに気づく。
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