悪役令嬢にそんなチートな能力を与えてはいけません!

入海月子

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ひとつに……。

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 思わず、ジュリアン様の腕を掴むと、彼はなだめるように口づけて、すまなさそうな顔をした。

「ごめんね。最初はすごく痛いらしいんだ。なるべくゆっくりするから」

 そうなの!? 本当にすごくすごく痛い。裂けちゃうんじゃないかと思うくらい。本当に大丈夫なの? 無理なんじゃないかしら?

 痛みで身体がガチガチに強ばる。ジュリアン様は一旦止まって、身体をなでたり、胸を揉んだりして、それを解そうとしてくれる。首筋に口づけられて、ピクッと身体が反応する。
 すかさずジュリアン様が押し進む。
 そうやって、私の身体をなだめながら、ゆっくり奥に進んでいき、とうとうぴったりとジュリアン様とひっついた。

「全部入ったのですか?」
「うん、ほら、君の中に僕がいる」

 ジュリアン様はそう言って、少し膨らんだ私のお腹をなでた。そこに彼のものの存在を感じる。

「ジュリアン様、うれしい……」

 私は胸がいっぱいになって、ジュリアン様に抱きついた。
 小説で見る『ひとつになった』という表現がいまいち理解できなかったんだけど、ようやくわかった。
 今、私達はひとつになっている。
 ジュリアン様も感無量というように瞳をうるませ、「全部僕のものだ」と私を抱きしめた。

 どちらともなく唇を合わせる。
 幸せ……。まだちょっと痛いけど。
 もうすぐ抜いてくれるのかな?

「ルビー……動いてもいい?」
「動く……?」

 よくわからず頷くと、ジュリアン様は中のものをズルリと引き抜いた。

「ぁあっ」

 甘美な痺れが背筋を走った。
 なにこれ?
 ギリギリまで引き抜かれ、ズンッと奥に戻される。

「はぅっ!」

 さっきとはまた違った快感が生まれる。

「まだ痛い?」

 心配そうにジュリアン様が見下ろすけど、痛みより快感が勝っていて、もっとしてほしくてたまらなくなる。

「もう大丈夫です」

 ジュリアン様のほうが苦しそうで額から汗が滴っている。
 私はそれを拭ってあげながら、「ジュリアン様の好きなようにしていいんですよ?」と告げた。
 グッと中の圧迫感が増した。
 ジュリアン様は私の肩に突っ伏した。
 なにか悪いことを言ったかしらと口を開こうとしたとき、ジュリアン様は猛然と動き出した。

 タンッタンッタンッ

 リズミカルに私の奥を穿つ。

「あっ、あっ、あっ、ぅあ、んんっ」

 とんでもない快感が私を襲った。
 
 奥、気持ちいい! 気持ちいい!!

 蕩けるようなジュリアン様の水色の瞳が私を見ている。吸い寄せられるようにそれから目が離せない。
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