悪役令嬢にそんなチートな能力を与えてはいけません!

入海月子

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愛されている

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 頭が沸騰しそうになるまで揺さぶられ続けて、私は果てた。
 私の中がうねっているのを感じる。
 そこへさらに楔が打ち込まれる。

「ぁんっ、んっ、だめ……あ、んっ」

 登りつめているところをさらに押し上げられて、私は嬌声をあげた。
 
 ズンッ、ズンッ、ズンッ

 さっきより強く奥を打たれる。

「あぁっ……ぁう……んっ……」

 眼の前がチカチカした。
 だんだんスピードが速くなっていって、私が背中を反らすとジュリアン様がクッと声を漏らして、身体の奥に熱が広がった。
 
 ハァ……ハァ……ハァ……。

 荒い息のまま、口づけ合う。

 今度こそ、終わったのかしら……?

「ルビー、愛してる」

 うっとりするような甘い甘い表情で、ジュリアン様がそう言ってくれる。
 はぁ、幸せ。

「私もです。ジュリアン様」

 その後「もう少し僕の形に慣らしておこうか」と言われて、ジュリアン様に何度も貪られた。
 本当に一晩でこんなにするものなのですか、ジュリアン様……?



 途中で気を失った私は、ジュリアン様の腕の中で朝を迎えた。
 寝ている間に、ジュリアン様が私の家に連絡を入れてくれたんだけど、私がジュリアン様の部屋に泊まったのが周知の事実になってしまった。
 恥ずかしくて、家族にどんな顔を見せていいのか、わからなかった。
 でも、そんな心配も杞憂だった。
 そもそも、家に帰してもらえなかった。帰ろうとすると、ジュリアン様が悲しそうな顔をするから帰れなかったのだ。
 仕方なく、その週末は、ずっとジュリアン様とイチャイチャと過ごした。

 驚いたことに、ジュリアン様の寝室に繋がる部屋に、私の部屋が用意されていて、ドレスやアクセサリー、下着まで完備されていた。

 「どうせ、君はまもなくここに住むのだから、用意は早い方がいいでしょ?」とジュリアン様は微笑む。

「あ、僕の趣味で揃えてしまったから、ルビーの好みにどんどん変えていいからね」

 ジュリアン様はそう言ってくれるけど、その部屋は完璧に私好みに設えられていて、変えたいところなんてなかった。



 週明けは一緒に通学する。
 周りの生温かい目が居たたまれない。

 そして、今日も地震があった。

「早急に手を打たないとね」 

 ジュリアン様は、よろめいた私を支えながらつぶやいた。

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