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22.どうして、ここに?②
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「希……」
「お願い!」
「君が望むなら……」
藤崎さんは私をベッドに連れていき、そっと押し倒した。なだめるようなキスをして、ためらいがちに私の身体に触れる。そして、確かめるように私を見た。
「怖くない?」
「藤崎さんなら怖くないです」
彼の背中に手を回してギュッとしがみついた私に口づけて、藤崎さんは安心させるように微笑んだ。
ゆっくりと私の身体をなでて、服を脱がしていく。
ブラの隙間から手が差し込まれる。
藤崎さんの手は胸を覆い、円を描くように動いた。
彼のものではない手に胸を揉まれたのをつい思い出した。
「あ、ん……」
その思考を遮るように、藤崎さんは耳殻をついばんで、耳の穴に舌を伸ばす。
くすぐったさに身をすくめる。
(大丈夫、これは藤崎さん。彼が助けてくれた)
強張っていた身体がほどけていく。
それとともに官能が高められていった。
耳を離れた彼の唇は、首筋を伝い、胸のてっぺんを食む。
舌でピンと立った尖りを舐められて、快感に吐息を漏らした。
下に場所を明け渡した手は、腰をなでていき、内ももをなで始めた。
期待に身体が震えるのを感じる。
身をくねらせた私はもう彼が欲しくて仕方なくなった。
「藤崎さん……」
ねだるように彼の名前を呼んだ私に微笑みかけて、藤崎さんは手をショーツにかけた。
ショーツを引き抜かれて、脚を広げられる。
「あ、やっ!」
その中心に顔をうずめられ、ぺろりと舐め上げられて、腰が跳ねた。
敏感な芽を舌先が捏ねるように動かされる。
「嫌?」
「ん……」
脚の間から聞かれて、私の顔がほてった。
そんなこと、聞かないでほしい。
藤崎さんが笑って、その息にも感じてしまう。
私の許可が出たと判断したのか、藤崎さんは私の秘部を遠慮なく舐めて、指でも愛撫した。
「ああん、んっ、ああっ」
指が私の中に入ってきて、感じやすいところを攻める。
快感に思考が溶けていく。
でも、もっと彼を感じたい。
その思いにまた彼の名を呼んだ。
「……藤崎、さん……」
彼のズボンの前をくつろげて、ゴムをつけると、ゆっくり私に挿入した。
「あぁ……」
藤崎さんを深く感じられて、私は満足の溜め息を漏らした。
彼はぎゅっと私を抱きしめ、甘いキスをくれた。
(藤崎さん……藤崎さん……)
想いがあふれそうになる。
その代わりに私は彼の背中に掴まって、胸板に顔を押しつけた。
藤崎さんはゆるりと腰を動かし始める。
私の中がぜんぶ擦れて、頭がしびれるような甘美な快感に溺れる。
彼は快楽のためではなく、私を慰めるために、優しく優しく抱いてくれた。
(藤崎さん……私はやっぱりあなたのことが……)
私は彼に身を任せて、意識を手放した。
♪♪♪
次に目を開けると、藤崎さんが心配そうに見ていた。
彼の目の下にクマができている。
「藤崎さん、もしかして寝てないんですか?」
指で彼の目の下をそっとたどる。
ずっと温かい腕に包まれていた感触がしてたから、一緒にベッドで横になってたはずなのに。
眠れなかったのかな?
「少しは寝たよ。君が意識を失うから、心配で寝つけなかっただけ。穏やかに寝息を立ててたから大丈夫だとは思ったんだけどね」
ほっとした顔で息をついた藤崎さんに、呑気に寝ていたのをとても申し訳なく思う。
藤崎さんに甘やかされて、たっぷり寝て、すっかり元気になっていた。
「ごめんなさい。安心して寝ちゃってただけだと思います」
「それならよかった」
うっとりするような優しい笑みを浮かべて、藤崎さんは言った。
髪の毛を梳くようになでてくれて、私の様子を窺っている。
私の心配ばかりをしてくれている藤崎さんに胸がいっぱいになる。
(藤崎さんは本当に優しい。譜道館でのことがウソみたい)
契約の恋人にさえ、こんなに優しい人が、なんであの時あんなことをしたんだろう?
ふいに疑問がよみがえった。
「私はもう大丈夫だから寝てください。昨夜から警察の聴取を受けたり病院に連れていってくれたり大変だったでしょ?」
「ありがとう。うん、ちょっと寝るね。そういえば、希のところの石田社長から連絡あったよ。無事目を覚ましたって。君に謝っておいてくれって言ってた。希のところにも連絡入ってると思うけど、明日も休んでいいってさ」
「よかった。社長も何事もなくて」
社長の方が睡眠薬を大量に摂取してたはずだから、ちょっと心配だった。
実際、あの場では目を覚まさなくて、救急車で運ばれていったらしいし。
それに、社長だって被害者なんだから、私に謝る必要はないのに。
「ちょっとスマホを見てみます」
そう言って、起き上がろうとしたら、藤崎さんに抱き留められた。
「僕が寝入るまでそばにいてよ」
甘えるような声で私の肩口に顔を埋める藤崎さん。
胸が詰まって、ぎゅっと彼の頭を抱きしめた。
「わかりました。子守唄でも歌いましょうか?」
なんだか照れくさくなって言ってみると、「いいね」と返された。
しかも、期待に満ちた目で見られるので、歌わざるを得なくなる。
あの藤崎東吾に歌を披露するなんて……。
「じ、じゃあ、ねーむれ~、ねーむれ~」
私の微妙な歌声に、藤崎さんは口もとを緩めて、目を閉じた。
歌に合わせて、ゆっくりと髪の毛をなでる。まっすぐでしなやかな髪の毛は手触りがよかった。
よっぽど疲れていたのか、ほどなく藤崎さんは寝息を立て始めた。
子守歌のボリュームを下げていって、なでる手もスピードを落としていった。
完全に止まっても、藤崎さんはぐっすり寝たままだったので、ほっとする。
色気のある切れ長の目も閉じられていると少し幼く見えて、私の大好きな歌を奏でる唇も今は安らかに寝息を洩らすだけだった。
(愛しい……)
彼のこめかみにそっと口づける。
憧れとかファンとかでなく、この人が好きだ。心から思った。
ずっと認められなかったけど、もう自分をごまかすのは無理だ。
こんな魅力的で優しくて、危機の時に助けに来てくれるヒーローに惹かれないわけがない。
(藤崎さん、好き。終わりのある関係だとしても、作曲のために求められてるだけでも、やっぱり好き)
一度認めてしまうと気持ちがあふれ出し、そっと彼の髪をなでて、寝顔を見つめた。
(好き……)
泣きたくないのに涙が滲んでくる。
曲作りは順調みたいだから、もうすぐアルバムの曲も完成するはず。そうしたら、この関係も終わり。終わらせなきゃ。いつまでもこんな関係を続けるわけにはいかない。
そしたら、そしたら、他に目を向けて、新しい恋を探そう。
藤崎さん以上の人なんているはずないけど。
「………ん。……希? 泣いてるの?」
藤崎さんがぼんやり目を開けた。
心配そうに私を見る。
「なんでもないです。怖い夢を見ただけで……」
そうごまかすと、寝ぼけてるみたいなのに藤崎さんは私をぎゅっと抱きしめて言った。
「大丈夫。なにがあっても僕が守るから……」
今回のことで私が不安になってると思ったらしい。
今度は私が頭を優しくなでられる。
幸せ。そして、胸がつまる。
「ありがとうございます……」
私も抱き返すと、藤崎さんはふんわりと微笑んで、またすーっと眠りに落ちていった。
「お願い!」
「君が望むなら……」
藤崎さんは私をベッドに連れていき、そっと押し倒した。なだめるようなキスをして、ためらいがちに私の身体に触れる。そして、確かめるように私を見た。
「怖くない?」
「藤崎さんなら怖くないです」
彼の背中に手を回してギュッとしがみついた私に口づけて、藤崎さんは安心させるように微笑んだ。
ゆっくりと私の身体をなでて、服を脱がしていく。
ブラの隙間から手が差し込まれる。
藤崎さんの手は胸を覆い、円を描くように動いた。
彼のものではない手に胸を揉まれたのをつい思い出した。
「あ、ん……」
その思考を遮るように、藤崎さんは耳殻をついばんで、耳の穴に舌を伸ばす。
くすぐったさに身をすくめる。
(大丈夫、これは藤崎さん。彼が助けてくれた)
強張っていた身体がほどけていく。
それとともに官能が高められていった。
耳を離れた彼の唇は、首筋を伝い、胸のてっぺんを食む。
舌でピンと立った尖りを舐められて、快感に吐息を漏らした。
下に場所を明け渡した手は、腰をなでていき、内ももをなで始めた。
期待に身体が震えるのを感じる。
身をくねらせた私はもう彼が欲しくて仕方なくなった。
「藤崎さん……」
ねだるように彼の名前を呼んだ私に微笑みかけて、藤崎さんは手をショーツにかけた。
ショーツを引き抜かれて、脚を広げられる。
「あ、やっ!」
その中心に顔をうずめられ、ぺろりと舐め上げられて、腰が跳ねた。
敏感な芽を舌先が捏ねるように動かされる。
「嫌?」
「ん……」
脚の間から聞かれて、私の顔がほてった。
そんなこと、聞かないでほしい。
藤崎さんが笑って、その息にも感じてしまう。
私の許可が出たと判断したのか、藤崎さんは私の秘部を遠慮なく舐めて、指でも愛撫した。
「ああん、んっ、ああっ」
指が私の中に入ってきて、感じやすいところを攻める。
快感に思考が溶けていく。
でも、もっと彼を感じたい。
その思いにまた彼の名を呼んだ。
「……藤崎、さん……」
彼のズボンの前をくつろげて、ゴムをつけると、ゆっくり私に挿入した。
「あぁ……」
藤崎さんを深く感じられて、私は満足の溜め息を漏らした。
彼はぎゅっと私を抱きしめ、甘いキスをくれた。
(藤崎さん……藤崎さん……)
想いがあふれそうになる。
その代わりに私は彼の背中に掴まって、胸板に顔を押しつけた。
藤崎さんはゆるりと腰を動かし始める。
私の中がぜんぶ擦れて、頭がしびれるような甘美な快感に溺れる。
彼は快楽のためではなく、私を慰めるために、優しく優しく抱いてくれた。
(藤崎さん……私はやっぱりあなたのことが……)
私は彼に身を任せて、意識を手放した。
♪♪♪
次に目を開けると、藤崎さんが心配そうに見ていた。
彼の目の下にクマができている。
「藤崎さん、もしかして寝てないんですか?」
指で彼の目の下をそっとたどる。
ずっと温かい腕に包まれていた感触がしてたから、一緒にベッドで横になってたはずなのに。
眠れなかったのかな?
「少しは寝たよ。君が意識を失うから、心配で寝つけなかっただけ。穏やかに寝息を立ててたから大丈夫だとは思ったんだけどね」
ほっとした顔で息をついた藤崎さんに、呑気に寝ていたのをとても申し訳なく思う。
藤崎さんに甘やかされて、たっぷり寝て、すっかり元気になっていた。
「ごめんなさい。安心して寝ちゃってただけだと思います」
「それならよかった」
うっとりするような優しい笑みを浮かべて、藤崎さんは言った。
髪の毛を梳くようになでてくれて、私の様子を窺っている。
私の心配ばかりをしてくれている藤崎さんに胸がいっぱいになる。
(藤崎さんは本当に優しい。譜道館でのことがウソみたい)
契約の恋人にさえ、こんなに優しい人が、なんであの時あんなことをしたんだろう?
ふいに疑問がよみがえった。
「私はもう大丈夫だから寝てください。昨夜から警察の聴取を受けたり病院に連れていってくれたり大変だったでしょ?」
「ありがとう。うん、ちょっと寝るね。そういえば、希のところの石田社長から連絡あったよ。無事目を覚ましたって。君に謝っておいてくれって言ってた。希のところにも連絡入ってると思うけど、明日も休んでいいってさ」
「よかった。社長も何事もなくて」
社長の方が睡眠薬を大量に摂取してたはずだから、ちょっと心配だった。
実際、あの場では目を覚まさなくて、救急車で運ばれていったらしいし。
それに、社長だって被害者なんだから、私に謝る必要はないのに。
「ちょっとスマホを見てみます」
そう言って、起き上がろうとしたら、藤崎さんに抱き留められた。
「僕が寝入るまでそばにいてよ」
甘えるような声で私の肩口に顔を埋める藤崎さん。
胸が詰まって、ぎゅっと彼の頭を抱きしめた。
「わかりました。子守唄でも歌いましょうか?」
なんだか照れくさくなって言ってみると、「いいね」と返された。
しかも、期待に満ちた目で見られるので、歌わざるを得なくなる。
あの藤崎東吾に歌を披露するなんて……。
「じ、じゃあ、ねーむれ~、ねーむれ~」
私の微妙な歌声に、藤崎さんは口もとを緩めて、目を閉じた。
歌に合わせて、ゆっくりと髪の毛をなでる。まっすぐでしなやかな髪の毛は手触りがよかった。
よっぽど疲れていたのか、ほどなく藤崎さんは寝息を立て始めた。
子守歌のボリュームを下げていって、なでる手もスピードを落としていった。
完全に止まっても、藤崎さんはぐっすり寝たままだったので、ほっとする。
色気のある切れ長の目も閉じられていると少し幼く見えて、私の大好きな歌を奏でる唇も今は安らかに寝息を洩らすだけだった。
(愛しい……)
彼のこめかみにそっと口づける。
憧れとかファンとかでなく、この人が好きだ。心から思った。
ずっと認められなかったけど、もう自分をごまかすのは無理だ。
こんな魅力的で優しくて、危機の時に助けに来てくれるヒーローに惹かれないわけがない。
(藤崎さん、好き。終わりのある関係だとしても、作曲のために求められてるだけでも、やっぱり好き)
一度認めてしまうと気持ちがあふれ出し、そっと彼の髪をなでて、寝顔を見つめた。
(好き……)
泣きたくないのに涙が滲んでくる。
曲作りは順調みたいだから、もうすぐアルバムの曲も完成するはず。そうしたら、この関係も終わり。終わらせなきゃ。いつまでもこんな関係を続けるわけにはいかない。
そしたら、そしたら、他に目を向けて、新しい恋を探そう。
藤崎さん以上の人なんているはずないけど。
「………ん。……希? 泣いてるの?」
藤崎さんがぼんやり目を開けた。
心配そうに私を見る。
「なんでもないです。怖い夢を見ただけで……」
そうごまかすと、寝ぼけてるみたいなのに藤崎さんは私をぎゅっと抱きしめて言った。
「大丈夫。なにがあっても僕が守るから……」
今回のことで私が不安になってると思ったらしい。
今度は私が頭を優しくなでられる。
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