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従者であることは劣ることなのか?
優秀な人物が従者であることは駄目なことなのか?とアシルは思った。
そんなことあるわけない。
どんな立場であれ、どんな職種であれ、劣ることはない。
アシルは自分に与えられた使命を全うし、いかに自分が有能であるのかを周りに知らしめようと考えた。
では早速、次期当主へ会いに行こうとアシルがライトのもとへ伺うとそこはもぬけの殻だった。
「は?」
どういうことなのか、何故行方不明になったのか分からず、アシルは直接ライトを探しに行こうとしたのだが、それを周りが許さず、少しでも今後の為になればと近くの国へ研修として飛ばされた。
何故探しに行っては行けないのかと苛立ちを見せるアシルに、そこの王子は呆れながら言った。
「一匹、大事な大事な奴が逃走しててな。お前も捕まえるの手伝ってくれないか?」
誰が俺様な王子の頼みなんか聞くかと、アシルは思ったが、すぐに考えを改めた。
城の外に出ればもしかしたら、ライトを探しに行けるかもしれない。
見つけ出せば、本来の場所に戻され、アシルはアシルのすべき仕事が出来るかもしれない。
そう考えたら、アシルは気に食わない王子の言葉に頷いていた。
優秀な人物が従者であることは駄目なことなのか?とアシルは思った。
そんなことあるわけない。
どんな立場であれ、どんな職種であれ、劣ることはない。
アシルは自分に与えられた使命を全うし、いかに自分が有能であるのかを周りに知らしめようと考えた。
では早速、次期当主へ会いに行こうとアシルがライトのもとへ伺うとそこはもぬけの殻だった。
「は?」
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