繋がれた絆はどこまでも

mahiro

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やっとの思いで見つけたライトは、一言で言うなれば、『迷子』だった。
逃亡者なんかじゃない。
ただ、不安を感じこの先どうすれば良いのか分からないただの子供。
こんな子供が次期当主なのかとアシルは落胆した。
だが、そんな子供だからこそ己が正しく導き、己の持つ全てを持ってライトを立派な当主へ育て上げることが出来ると考えた。
初めから完璧な次期当主候補など、何処にもいない。
あのメイソンだって足りないものだらけだ。

これで良い。
いや、これで良いのだとアシルは思った。


「やっと、やっと俺の仕事が出来る」


そう思うと俄然やる気に満ち溢れてきた。
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