41 / 55
41
しおりを挟む
まさか、ジル君が人間だった頃の知り合いだったり?
だってそうじゃないと可笑しいよね……地下にいたジル君と聖女様は会ってないんだから。
「こいつは何も覚えてないぞ」
こいつ、と俺を指差すジル君に対し、聖女様は俺をじっと見た後、興味を失せたかのように視線を反らした。
「そう。貴方にしてみたら都合が良いでしょうね。大事な人が望んだ形で現れたのだし」
「その言い方だとあんたの望んだ形ではないような言い方だな」
「そんなの当たり前。私やカルロスは『あのお方』を望んでいたの。まさか、そのお方が『ただの人間』なんて」
あれ、もしかしなくても俺のこと言ってるよね?
そんでもって俺、勝手にガッカリされてない?
だってそうじゃないと可笑しいよね……地下にいたジル君と聖女様は会ってないんだから。
「こいつは何も覚えてないぞ」
こいつ、と俺を指差すジル君に対し、聖女様は俺をじっと見た後、興味を失せたかのように視線を反らした。
「そう。貴方にしてみたら都合が良いでしょうね。大事な人が望んだ形で現れたのだし」
「その言い方だとあんたの望んだ形ではないような言い方だな」
「そんなの当たり前。私やカルロスは『あのお方』を望んでいたの。まさか、そのお方が『ただの人間』なんて」
あれ、もしかしなくても俺のこと言ってるよね?
そんでもって俺、勝手にガッカリされてない?
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
15
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる