光と影はいつも側に

mahiro

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まさか、ジル君が人間だった頃の知り合いだったり?
だってそうじゃないと可笑しいよね……地下にいたジル君と聖女様は会ってないんだから。


「こいつは何も覚えてないぞ」


こいつ、と俺を指差すジル君に対し、聖女様は俺をじっと見た後、興味を失せたかのように視線を反らした。


「そう。貴方にしてみたら都合が良いでしょうね。大事な人が望んだ形で現れたのだし」


「その言い方だとあんたの望んだ形ではないような言い方だな」


「そんなの当たり前。私やカルロスは『あのお方』を望んでいたの。まさか、そのお方が『ただの人間』なんて」


あれ、もしかしなくても俺のこと言ってるよね?
そんでもって俺、勝手にガッカリされてない?
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