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城の中に入れている時点で問題ないって、地下に近付いたら俺たちもどうなるか分かったものじゃない。
俺はともかく二人はここで止めて置かないと。
「あの、俺だけ地下にお邪魔してもよろしいでしょうか。制御装置なら俺だけでも入れ替えできますし」
「うーん、そうだね。フランソワ君はまだしも、ナマン・クーティ君は今にも倒れそうだし」
「え?」
慌てて後ろを振り返れば、カルロス陛下の仰ったように顔面蒼白で目が虚ろな状態になりながら俺にしがみついているナマン君がいた。
何で今まで気付いてあげられなかったんだろう。
俺の失態だ。
「大丈夫?ナマン君?!」
「………ごめん、ちょっと無理」
その言葉を最後に意識を失ったナマン君を抱き抱えた。
馬車に乗っていたときはまだここまでじゃなかったはず。
ということはここに入ってから急激に悪くなったってこと。
まさか、フランソワ君の震えも恐怖からじゃなくて『魔物』から発されているもののせい?
「ナマン?!大丈夫か?」
心配でナマン君に駆け寄ったフランソワ君の顔も震えとは別に顔が段々と青ざめてきてるな。
何で俺は何ともないのにこの二人には影響が出ているんだろう、とは疑問に思うけど、その前に二人を休ませるのを優先させよう。
俺はともかく二人はここで止めて置かないと。
「あの、俺だけ地下にお邪魔してもよろしいでしょうか。制御装置なら俺だけでも入れ替えできますし」
「うーん、そうだね。フランソワ君はまだしも、ナマン・クーティ君は今にも倒れそうだし」
「え?」
慌てて後ろを振り返れば、カルロス陛下の仰ったように顔面蒼白で目が虚ろな状態になりながら俺にしがみついているナマン君がいた。
何で今まで気付いてあげられなかったんだろう。
俺の失態だ。
「大丈夫?ナマン君?!」
「………ごめん、ちょっと無理」
その言葉を最後に意識を失ったナマン君を抱き抱えた。
馬車に乗っていたときはまだここまでじゃなかったはず。
ということはここに入ってから急激に悪くなったってこと。
まさか、フランソワ君の震えも恐怖からじゃなくて『魔物』から発されているもののせい?
「ナマン?!大丈夫か?」
心配でナマン君に駆け寄ったフランソワ君の顔も震えとは別に顔が段々と青ざめてきてるな。
何で俺は何ともないのにこの二人には影響が出ているんだろう、とは疑問に思うけど、その前に二人を休ませるのを優先させよう。
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