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「ロジェさん?」
頭を抱え込んだロジェの名を呼んでみると、俯いていた顔をこちらに向けた。
「実はこの話をエリックとフィリッポさんとしていたとき、イッポリートが事務所に顔を出したんだ」
あれ、確かイッポリートには『ナセリ』の話はしないようにしていたんだっけ。
組織に嗅ぎ回られる可能性があるからって。
「そうそう。それからは遠距離だった恋人たちの甘い時間が始まっちゃってさ。居心地悪くなって僕とロジェさん2人で出てきちゃったんだけど、暫く事務所戻りたくないよね」
ん?
あれ、フィリッポとイッポリートってそういう関係だったのか。
「それは大変でしたね。部屋は空いてますのでよろしければお二人も泊まって行ってください」
「ありがとうございます、ビセンテさん!ビセンテさんの家に来て良かったね、ロジェさん」
「あぁ、ありがとな、ビセンテ。助かる」
「いいえ、では少し部屋の準備をしてきますね」
そう言って部屋を出たビセンテの背中を見送り、部屋に残ったエリックとロジェを見るも、潜入と奇襲の疲れは見えはするもののアナクレトとセヴランのことやイッポリートとフィリッポのこと関係に対して拒否する素振りはないな。
2人ともそういう部分に関して寛容なのかな。
だとしたら、俺の過去を話しても依頼は継続して貰えるかもしれない。
「あの、ロジェさん、エリック。俺の話を聞いてくれないかな」
頭を抱え込んだロジェの名を呼んでみると、俯いていた顔をこちらに向けた。
「実はこの話をエリックとフィリッポさんとしていたとき、イッポリートが事務所に顔を出したんだ」
あれ、確かイッポリートには『ナセリ』の話はしないようにしていたんだっけ。
組織に嗅ぎ回られる可能性があるからって。
「そうそう。それからは遠距離だった恋人たちの甘い時間が始まっちゃってさ。居心地悪くなって僕とロジェさん2人で出てきちゃったんだけど、暫く事務所戻りたくないよね」
ん?
あれ、フィリッポとイッポリートってそういう関係だったのか。
「それは大変でしたね。部屋は空いてますのでよろしければお二人も泊まって行ってください」
「ありがとうございます、ビセンテさん!ビセンテさんの家に来て良かったね、ロジェさん」
「あぁ、ありがとな、ビセンテ。助かる」
「いいえ、では少し部屋の準備をしてきますね」
そう言って部屋を出たビセンテの背中を見送り、部屋に残ったエリックとロジェを見るも、潜入と奇襲の疲れは見えはするもののアナクレトとセヴランのことやイッポリートとフィリッポのこと関係に対して拒否する素振りはないな。
2人ともそういう部分に関して寛容なのかな。
だとしたら、俺の過去を話しても依頼は継続して貰えるかもしれない。
「あの、ロジェさん、エリック。俺の話を聞いてくれないかな」
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