パパLOVE

卯月青澄

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翌日も、更に翌日も彼女の机はマジックで落書きがされていた。

だから毎日僕はその落書きを消した。

犯人が落書きをして、僕が消すという意味のない日々が1週間以上続いた。

その間、犯人はやはり次の行動にも移っていた。

下駄箱にある彼女の上履きの中に砂が押し込められていた。

その他にも彼女の体操着が破られているということもあった。

まさか、本当にここまでやってくるとは思ってはいなかった。

何も悪いことをしていない彼女に、こんなにも嫌がらせをしてくるなんて信じられなかった。

確かに彼女は他の女子のように、普通にお喋りをすることは出来ないし、大人しい性格だからクラスに馴染んでいるとは言えない。

だからって嫌がらせの対象になるなんて酷すぎる。

でも、こんなこともあろうかと対処はしていた。

けれどこれ以上のことをしてきたら、許す訳にはいかないと思っていた。

そんなある日、今日もいつものように朝イチで学校に登校していた。

彼女の下駄箱を覗くと、いつものように上履きには砂が詰め込まれていた。

直ぐに対処を終えて教室に向かった。

机の中に手紙を入れようと中を覗いてみたけど、特にイタズラをされてはいなかった。

ただ1つを除いては…。

僕は机の中に手を入れてそれを取り出した。

手が震えると同時に胸が高鳴るのがわかった。

僕はそれと引き換えに僕の手紙を中に入れた。

そして彼女からのそれを読み始めた。
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