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冒険者編
第87話 夜の鷹の爪 B
しおりを挟む(見張りに出ていた奴らも、戻ってこないし……)
(早く交代させろよ。ったく────)
男たちがそんなことを考えていると────
どしっ! どし! どしっ! どし!
重量のある足音が、近づいてくる。
男たちが、足音の方を確認する。
彼らの、視線の先に居たのは……。
「ス、ストーンマンじゃねーかッ!! それも二体……なんで、こんなとこに────? い、いや、そんなこと言ってる場合じゃねー。あ、兄貴、兄貴を呼んで来いッ」
見張りの三人の内、一人が倉庫に入り、上役に状況を報告する。
どしっ! どし! どしっ! どし!
その間にも、二体の石の人形は、男たちの方へと近付いてくる。
「く、くそっ、こっちに来やがる! 俺たちが狙いか────」
男たちの装備──
腰に差しているシミターでは、石を斬れない。
「おい、どうやって足止めする?」
「足止めなんかできるか! 逃げるぞっ!!」
見張り役の二人の男が、石人形の反対へと走る。
────それと入れ替わるように、二人の男が外に出てきた。
「本当にいるじゃねーか、こんな所に……」
「────珍しいな」
二人はそう言ってから、魔法スキルを使う。
「ファイヤーボール────!!」
「ウォーターボール────!!」
ゴォオッ!!! ズシャぁぁァ!!!
男たちのスキルが発動し、炎と水の魔法が石人形を半壊させる。
男たちが石人形を破壊すると同時に────
二人の男の首が飛んだ。
夜の鷹の爪の最大戦力、魔法使い二人が死んだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
俺が敵組織の魔法使い二人の首を刎ねると同時に、アカネルが見張りの男二人を仕留めていた。
俺の作りだした石人形二体を、モミジリが操作し、敵の魔法使いをおびき出す。
────来なければ石人形を、敵のアジトにそのまま突撃させる。
作戦は成功し、敵の戦力を削ることが出来た。
広域探知で建物内の敵と、人質の位置を把握────
俺は再び隠密結界を張り、敵のアジトに潜入する。
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