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農場奴隷編
第30話 出発 B
しおりを挟む翌朝早起きした俺は、とりあえず朝飯前に屋敷周りのゴブリンの死体の処理をすることにした。
料理班と処理班に分かれて、作業を開始する。
気落ちしていたイルギットは、いつもの調子に戻っていた。
俺とスラ太郎と一緒に、ゴブリンの処理をすることになった。
取り出したゴブリンの魔石は、俺の所有物になっていた。
予想通りイルギットが相続していたのだろう。
そうだ。
いい機会なので、イルギットに聞いておこう。
魔石に関してだ。
魔石はこの世界で、どのように利用されているんだ?
「えっ、魔石? そうね、一番は魔道具を動かす事かしら──属性に応じて動かせる魔道具も違ってくるわ。それと、冒険者だったらスキルの付与ね。教会に持って行って女神様に捧げると、自分に合ったスキルが与えられるのよ」
ということは、俺のステータスに表示されている魔石値を消費して、スキルを獲得できるということか──
教会に行ったら試してみるか。
俺とイルギットがゴブリンの死体を処理し終えると、アカネルとモミジリが朝食の用意が出来たと知らせに来てくれた。
今日は自然と生き残り六人で、一緒に朝食を取ることになった。
食事をしながら、今後のことを話し合う。
「俺は冒険者の町に行く。一緒に来い」
「ふんっ、いいわよ、付いて行ってあげるわ」
「……は、はい。一緒に行きます」
「なんであんたに、付いて行かなきゃいけないのよ。あんたが私についてきなさい」
「えっと、はい……」
「姉さんたちが行くなら、私も行きます」
アカネル、モミジリ、イルギットの他にサリシアとナーズも同行することになった。まあ、ここに置いていくわけにもいかない。
ただこの農場の備品や、食料品なんかは持って行くわけにはいかない。
農場主のアレット・ブトゥーンが死んで、農場の所有権がこの国の第一王子『ランザリグル』という人物に移っているからだ。
この農場は元々第一王子ランザリグルが所有者であり、自分の部下で功績のあったアレット・ブトゥーンに男爵位を与えて、経営を任せていたらしい。
今食べている朝食は、すでに奴隷用に支給されている物だからなのか、俺達が食べても窃盗には当たらないようだ。
危険感知に引っかからないなら、問題ないだろう。
所有権ということで言うと、労働奴隷の雇用主である農場主が死んことで、俺たち五人は労働奴隷ではなくなった。
ステータスを確認したら、職業から労働奴隷が消えていた。
そして、俺の奴隷にサリシアとナーズが追加されている。
確か……。
この二人を助けた時に、俺は──
「いいか、死にたくなかったら俺の言うことを聞け、言うとおりにしろ」
といった。
二人も了承して頷いていた。
そして、この二人がまだ労働奴隷か調べる目的で、魔力を流し込んで鑑定もした。
相手に魔力を送り込み、本人の了承を得ている。
これが奴隷化の条件ではないかと考えていたが──
だからと言って、この二人のケースでも奴隷になるのか?
ガバガバすぎるだろう。
どういった条件で奴隷となるのか、詳しく把握する必要がある。
まあこの二人に関しては、もうすでに奴隷にしてしまっている以上は、ちゃんと面倒を見ようと思う。
そういえばステータスを確認した時に、職業と預金に大きな変化があった。
*************************
名前 ユージ
HP 217/217 MP 278/278 FP 209/209
幸運力
058~-011×2
スキル
空間移動 危険感知
所持品
魔石値 0076550
回復薬 4個
所有奴隷
アカネル モミジリ イルギット サリシア ナーズ
預金 金貨215枚 銀貨7枚 銅貨09枚
才能
大魔導士の卵 戦神の欠片 強欲な器
職業
勇者Lv08 戦士Lv32 剣士Lv31 武闘家Lv28 弓使いLv25 槍使いLv29
魔法使いLv35 魔術師Lv37 魔物使いLv20
探索者Lv27 斥候Lv27 隠密Lv30 暗殺者Lv33
遊び人Lv39 ギャンブラーLv35 ハーレムマスターLv38
薬師Lv25 錬金術師Lv30 鍛冶師Lv31
農夫Lv15 薬草採取者Lv18
*************************
*************************
専用装備
はがねの短剣 はがねの剣 はがねの槍 グレートソード
はがねのこん棒 複合弓
魔導士の杖
旅人の服 旅人のマント
革の兜 革の籠手 革の胸当て 革の腰当 革の膝当て 革の靴
革の盾 革のグローブ
腕輪 指輪×3 耳飾り×2 首飾り
*************************
預け金が、金貨二百枚以上ある。
日本円にして、二百万以上。
おそらく農場を襲ったゴブリンと、戦った報酬なのだと思う。
そして、職業に『勇者』が増えた。
「勇者か──作品によっては扱いが酷かったりするけど……大丈夫かな?」
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