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第十章
第七話 クロエのご両親は、深い眠りに陥っていただけでした。
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「パースペクティブ」
俺は透視魔法を唱えた。人の目は、物質が電磁波を吸収した波長を色として見る。
魔法でクロエのご両親に対して電磁波の吸収、散乱が生じないようにさせ、魔法の使用者である俺にだけ透けて見えるようにした。
やっぱり思ったとおりだ。脳に蓄積される睡眠物質が、常に溜まった状態になっている。これでは目覚めることができない。
だけど原因が分かれば解決する方法はいくらでもある。
「ウエークアップ」
二人を眠りから覚まさせるために、覚醒魔法を唱えた。
「ふぁーあ! よく寝た」
「あれ? 今は何時でしょうか? 妙に明るいですが、もしかして寝過ごしてしまったのでしょうか?」
魔法が上手くいったようで、クロエのご両親は上体を起こして目を覚ました。
どうやら目が覚めたばかりで寝ぼけているみたいだな。俺たちに気づいていない。
「お父さん! お母さん! 良かったよ! 目が覚めて」
目が覚めたことがよほど嬉しかったのだろう。クロエはご両親に思いっきり抱きついた。
「あら? クロエ帰ってきていたの?」
「帰ってくるのなら、事前に教えてくれれば良かっただろうに」
「もう! 心配させないでよ」
クロエが涙目になりながらも、ご両親に訴える。しかし、二人ともどうして娘が心配しているのかが分かっていない様子だ。
「って! クロエが普通に喋っている!」
「あら、本当! いつの間に治ったの?」
「うん! シロウさんが治してくれたの」
彼女が俺の名を出すと、こちらに指を向ける。
「あら、お客様がいらしていたのですか?」
「クロエの知り合いか?」
「うん、私が所属している冒険者のみんなだよ」
クロエがこちらに向けて指差したことで、ようやく俺たちのことを認識してくれた。彼女はご両親から離れて俺の隣に立つと、クロエは俺たちのことを紹介する。
「これは、これは。娘がお世話になっております。クロエの母です」
「お客人に見苦しいところを見せてしまったね。クロエの父だ」
クロエのご両親は、ベッドに正座をして姿勢を正す。そして頭を軽く下げて自己紹介をしてくれた。
「こちらこそ、クロエにはお世話になっております。彼女が所属しているチーム、エグザイルドのリーダー、シロウです。突然ですが、お二人にお聞きしたいことがあります。眠る前に、何かおかしなことがありませんでしたか?」
クロエが兄から連絡を受け取り、エルフの里に訪れたこと、病ではなく、深い眠りに陥っていたことを伝える。
「なるほど、それでクロエが里帰りをしてきたと言うわけか」
「でも、何かあったかしら? 普通に生活をしていただけだと思うのだけど? 食事の時も、食材は普段から使っているものしか使っていないはずだもの」
ご両親の話しを聞き、胸の前で腕を組んで考える。
二人が深い眠りに陥ったのは、恐らく呪いの類だ。クロエの声が出ずらくなったのも、呪いによるもの。これは偶然なのだろうか? それとも何かの共通点があるのか?
「原因はわからないままですけれど、お父様とお母様が目を覚まして良かったですわね。クロエ」
「うん! でも凄いよね、シロウさんの魔法って! どうやってお父さんとお母さんが、ただ眠っているだけだって分かったの?」
考えごとをしていると、クロエが急に尋ねてきた。
「えーと、睡眠に入ると浅い睡眠のレム睡眠と、深い睡眠のノンレム睡眠が繰り返される。クロエのご両親の脳の波長を見てみたら、睡眠時にレム睡眠とノンレム睡眠が交互にならずにレム睡眠を維持したままとなっていたんだ。だから覚醒魔法を使って睡眠のサイクルを正常にさせれば、目を覚ますのではないかと思ったんだ」
「そうなんですね! さすがシロウさん!」
「あらあら」
「うーむ。確かに彼は才があり、人としても優れていそうだ。だけど人間とエルフ。いや、ハーフエルフと言うのがおるから、クロエが望むのであれば」
クロエが俺のことを褒めてくれると、彼女の母親は微笑む。そして父親は胸の前で腕を組むと、何かぶつぶつと言い出した。
「クロエのご両親が目を覚ましたことだし、一応目的は果たした。これからはどうするのだい?」
ミラーカが今後のことについて尋ねてくる。
「ちょっと気になることがあるから、もう少し里のことを調べようと思う。だから数日はここにいるつもりだ。今から野宿出来そうな場所を探すとしようか」
「それなら、泊まっていかれてはどうでしょうか?」
「それもそうだな。もしかしたら一生眠っていたかもしれないのだ。お礼をさせてくれ」
「そうだよ! みんな泊まっていって。使っていない部屋もあるから」
クロエのご両親が泊まるように勧めると、俺たちは一度顔を見合わせる。そして無言で頷き合った。
「そうだな。それでは、ご厚意に甘えることにします」
「そう言えば、アーシュはどこにいるんだ? クロエは会ったのか?」
「兄さんとは会ったよ。でも、不快になるようなことを言ったから、外に置き去りにしてきた」
先ほどのことを思い出したのか、クロエは頬を膨らませる。
「おーい、クロエいるか?」
扉越しにクロエの兄の声が聞こえた。そしてゆっくりと扉が開かれ、男性エルフが部屋の中に入ってくる。
「おお、アーシュ。話しはシロウ殿から聞いた。俺たちが眠っている間、お前にも迷惑をかけたな」
「う……そ……だろう。父さんと母さん、目が覚めたのか!」
「ああ、シロウ殿が目覚めさせてくれた」
「バカな! 医者に見せても原因不明だと言っていたのに! 人間如きが治療できただと!」
クロエの兄、アーシュさんが驚きの声を上げる。
「どお、これでシロウさんの実力が分かったでしょう。シロウさんは本当に凄い人なんだから。あ、因みに今日はシロウさんたち泊まるから」
「何だって!」
俺たちが泊ることをクロエが伝えると、彼は頬に両手を持っていき、口を大きく開ける。
まぁ、どうやら彼は俺のことを嫌っているみたいだし、当然の反応か。
多分、彼は俺と交友を持とうとはしないだろう。だから俺のほうからも、距離感を詰めるようなことはしないほうがいいだろうな。
火に油を注ぐようなことをしては、クロエのご両親に迷惑をかけるかもしれない。それにクロエの兄に対する好感度を下げることにもつながりそうだ。
「くっ、父さんたちの決定だ。俺が拒否をしても意味がない。だけど、俺の部屋には絶対に近づくなよ!」
人差し指を俺に向け、彼の部屋には近づくなと釘を刺される。
別に俺からアーシュさんの部屋に行こうとは思わないのだけどなぁ。
こうして俺たちは、クロエの実家でお世話になることになった。
俺は透視魔法を唱えた。人の目は、物質が電磁波を吸収した波長を色として見る。
魔法でクロエのご両親に対して電磁波の吸収、散乱が生じないようにさせ、魔法の使用者である俺にだけ透けて見えるようにした。
やっぱり思ったとおりだ。脳に蓄積される睡眠物質が、常に溜まった状態になっている。これでは目覚めることができない。
だけど原因が分かれば解決する方法はいくらでもある。
「ウエークアップ」
二人を眠りから覚まさせるために、覚醒魔法を唱えた。
「ふぁーあ! よく寝た」
「あれ? 今は何時でしょうか? 妙に明るいですが、もしかして寝過ごしてしまったのでしょうか?」
魔法が上手くいったようで、クロエのご両親は上体を起こして目を覚ました。
どうやら目が覚めたばかりで寝ぼけているみたいだな。俺たちに気づいていない。
「お父さん! お母さん! 良かったよ! 目が覚めて」
目が覚めたことがよほど嬉しかったのだろう。クロエはご両親に思いっきり抱きついた。
「あら? クロエ帰ってきていたの?」
「帰ってくるのなら、事前に教えてくれれば良かっただろうに」
「もう! 心配させないでよ」
クロエが涙目になりながらも、ご両親に訴える。しかし、二人ともどうして娘が心配しているのかが分かっていない様子だ。
「って! クロエが普通に喋っている!」
「あら、本当! いつの間に治ったの?」
「うん! シロウさんが治してくれたの」
彼女が俺の名を出すと、こちらに指を向ける。
「あら、お客様がいらしていたのですか?」
「クロエの知り合いか?」
「うん、私が所属している冒険者のみんなだよ」
クロエがこちらに向けて指差したことで、ようやく俺たちのことを認識してくれた。彼女はご両親から離れて俺の隣に立つと、クロエは俺たちのことを紹介する。
「これは、これは。娘がお世話になっております。クロエの母です」
「お客人に見苦しいところを見せてしまったね。クロエの父だ」
クロエのご両親は、ベッドに正座をして姿勢を正す。そして頭を軽く下げて自己紹介をしてくれた。
「こちらこそ、クロエにはお世話になっております。彼女が所属しているチーム、エグザイルドのリーダー、シロウです。突然ですが、お二人にお聞きしたいことがあります。眠る前に、何かおかしなことがありませんでしたか?」
クロエが兄から連絡を受け取り、エルフの里に訪れたこと、病ではなく、深い眠りに陥っていたことを伝える。
「なるほど、それでクロエが里帰りをしてきたと言うわけか」
「でも、何かあったかしら? 普通に生活をしていただけだと思うのだけど? 食事の時も、食材は普段から使っているものしか使っていないはずだもの」
ご両親の話しを聞き、胸の前で腕を組んで考える。
二人が深い眠りに陥ったのは、恐らく呪いの類だ。クロエの声が出ずらくなったのも、呪いによるもの。これは偶然なのだろうか? それとも何かの共通点があるのか?
「原因はわからないままですけれど、お父様とお母様が目を覚まして良かったですわね。クロエ」
「うん! でも凄いよね、シロウさんの魔法って! どうやってお父さんとお母さんが、ただ眠っているだけだって分かったの?」
考えごとをしていると、クロエが急に尋ねてきた。
「えーと、睡眠に入ると浅い睡眠のレム睡眠と、深い睡眠のノンレム睡眠が繰り返される。クロエのご両親の脳の波長を見てみたら、睡眠時にレム睡眠とノンレム睡眠が交互にならずにレム睡眠を維持したままとなっていたんだ。だから覚醒魔法を使って睡眠のサイクルを正常にさせれば、目を覚ますのではないかと思ったんだ」
「そうなんですね! さすがシロウさん!」
「あらあら」
「うーむ。確かに彼は才があり、人としても優れていそうだ。だけど人間とエルフ。いや、ハーフエルフと言うのがおるから、クロエが望むのであれば」
クロエが俺のことを褒めてくれると、彼女の母親は微笑む。そして父親は胸の前で腕を組むと、何かぶつぶつと言い出した。
「クロエのご両親が目を覚ましたことだし、一応目的は果たした。これからはどうするのだい?」
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「ちょっと気になることがあるから、もう少し里のことを調べようと思う。だから数日はここにいるつもりだ。今から野宿出来そうな場所を探すとしようか」
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「そうだな。それでは、ご厚意に甘えることにします」
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先ほどのことを思い出したのか、クロエは頬を膨らませる。
「おーい、クロエいるか?」
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「おお、アーシュ。話しはシロウ殿から聞いた。俺たちが眠っている間、お前にも迷惑をかけたな」
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クロエの兄、アーシュさんが驚きの声を上げる。
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「何だって!」
俺たちが泊ることをクロエが伝えると、彼は頬に両手を持っていき、口を大きく開ける。
まぁ、どうやら彼は俺のことを嫌っているみたいだし、当然の反応か。
多分、彼は俺と交友を持とうとはしないだろう。だから俺のほうからも、距離感を詰めるようなことはしないほうがいいだろうな。
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「くっ、父さんたちの決定だ。俺が拒否をしても意味がない。だけど、俺の部屋には絶対に近づくなよ!」
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