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Act・8
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蒼子は自室で晴海からもらった貝殻を耳に当て、潮騒を聞きながら痛み止めの医療用麻薬を投与していた。投薬量も、春から比べると格段に増え、間隔も狭くなってきた。
食欲も落ち、梅雨に入りかけた季節は湿気が身体にまとわりついて、その細かい水滴すらも重く感じられるようになってきた。
「時間がない......」
蒼子はボトルを見上げながら呟いた。
点滴が終わると、若干痛みも軽くなる。ケアチームが帰った後、蒼子はそっと家を抜け出した。
向かった先は、当然美術館だ。もう10日近く行ってなかった。空を見上げると、珍しく快晴だった。
「今日、行かなかったら、2度とあの風景を見られないかもしれない」
呟くと、重い足を引きずりながら坂道を登っていった。
「それに......」
蒼子は、そこに晴海がいると確信していたのだった。
最近の蒼子には、なぜかわかるのだった。
自分がこの大気の中に、溶け込んでいるような感覚を持ち始めていた。自分の中に晴海の魂がいるような、そんな感じだった。
蒼子は通常だったら10分もかからない道のりを、倍の時間を使って辿り着いた。入り口を見ると、予想どおり晴海がいた。
「わかってたわ......」
呟いた瞬間、足に麻痺がきた。ピーンとつっぱって平衡感覚を失った。
「晴海く――――ん!」
蒼子はあらん限りの声で叫んだ。
その声に晴海が振り返るのと、蒼子が倒れるのが同時だった。
「蒼子ぉ―――――!」
晴海は猛然と走って、蒼子に飛びついた。
「大丈夫か!」
晴海は片膝をついて蒼子を抱き上げたが、意識がなくなっていた。軽く頬叩いてみたが、反応がなかった。
晴海は素早く蒼子のポシェットを持ちヘルプマークを見、スマホを取り出して119番通報をした。
「事件ですか? 事故ですか?」
相手の問いかけに、晴海はヘルプマークを見つめながら声を発した。
「急患です。ここは、M美術館入り口です。末期がん患者、星野蒼子。16歳女性です。国立A病院まで、搬送をお願いします」
「了解です。あなたのお名前は? この番号はあなたですか?」
「はい。自分のスマホからかけてます。僕は七瀬晴海と言います」
「すぐに向かいます」
晴海は電話を切ると、次に、蒼子の自宅へ電話をした。しかし、いくらかけても応答がなかった。ほどなくして救急車が到着した。
「七瀬晴海です。彼女とは友人ですので、同行させてください」
晴海は蒼子に付き添って、救急車に乗りこんだ。
国立A病院の救急搬送口に到着すると、医師や看護師が待機していた。ストレッチャーに乗せられた蒼子の後を追って、晴海も救急処置室の待合室までついていった。
「付き添いの方は、こちらでお待ちください」
看護師に言われ、晴海はベンチに座ると、再度蒼子の家に電話をかけた。今度はつながった。
「あの! 七瀬晴海です」
「蒼子がいないの! 蒼子がいないの! あんな身体で......。どこを探してもいないのよ!」
母親は半狂乱になって叫んでいた。
「蒼子はここにいます。大丈夫です!」
晴海も叫んだ。
「え? 蒼子? 蒼子は無事なの?」
蒼子の母親の息が止まったことを、晴海は感じ取った。
心配しただろう。こんな状態の蒼子だ。母親が半狂乱になってもおかしくないと思った。
「え......と......」
やっと少し、冷静さを取り戻したようだった。
「七瀬晴海です」
「ああ、晴海君。なぜ、あなたが家の電話番号を知ってるの?」
母親が、安どの深い溜息を吐いたのがわかった。
「蒼子の『ヘルプマーク』に記載されてたので。蒼子。30分ほど前に、M美術館の前で倒れて意識を失ったんです。たまたま僕もそこにいて、『ヘルプマーク』に書かれてるとおりに対処しました」
「つまり、今A病院なのね」
「はい」
「ありがとう。蒼子を助けてくれて......。15分ほどで着くわ。それまでいてくれる?」
「ええ。もちろんです」
晴海が電話を切ると、医師が処置室から出てきた。
「状態は安定したよ。君は? お兄さん?」
「いえ、違います。友人です。彼女の母親とは、今、連絡が取れました。後15分ほどで到着するそうです」
「そう。的確な対処をありがとう。彼女の場合、10分でも命とりだからね。お母さんが到着されたら、主治医から説明するから、行くように伝えてください」
(え?)
晴海は立ち去る医師の言葉に、脳が反応できなかった。
何かものすごく重要なことを言われたはずだが、「〇とり」と、その部分の言葉を拒否したのだった。
呆然と立ち尽くしていると、女性が足早に近付いてきた。それが蒼子の母親だと、晴海は瞬時に悟った。
「蒼子は?」
母親の顔は真っ青だった。当然だ。晴海だって、今の今まで頭の中は真っ白だった。ただ、(蒼子を救わなければ!)と、その一心で身体が勝手に動いただけだ。
「先ほど医師が出てきて、状態は安定したそうです。説明は主治医からあるそうなので、そちらへ行くようにと託りました」
「本当にありがとうございました。電話でちらっとお顔を見ただけで、初対面よね。蒼子がお世話になりました」
母親は深々と頭を下げた。晴海は、彼女が放った言葉の語尾に違和感を持った。
(なりました?)
過去形が何を意味するのか、晴海には理解できなかった。しかし、その理由はいとも簡単に告げられた。
「助けていただいた、しかも初対面のあなたに、こんな非道なことを言おうとしている私を、きっと蒼子は激怒して、また家を抜け出すかもしれない。それでも、娘だから......。私は守らないといけないの。M美術館で倒れたってことは、あなたに会いに行ったのよね」
母親は晴海を見上げて、しっかりと視線を合わせてきた。
それに対して晴海は否定できなかったけれど、肯定したら何かが崩れるような気がして黙っていた。
「晴海君。お願い。もう蒼子には会わないで。電話もやめて。できたら、あなたから『さよなら』を言ってほしいの......」
「んな! さよならなんて、絶対に言えません! そんなこと知ったら、蒼子が余計に悲しみます」
拒否しつつも、晴海は心の中で呟いた。
(崩れた......)
晴海はこの答えを予感したから沈黙したのだが、沈黙は「肯定」だった。
「あの子の命はもうほとんど残ってない。それでも、あなたに会いたくて、またM美術館へ行こうとするわ。私がいけなかったのよ。『魂の片割れ』なんて話をしちゃったから......」
母親が、本気で後悔していることは明らかだった。
「まさか、あの子が再発するとは信じてなかったし、治療を拒否するとも思わなかった。『魂の片割れ』があの子に現れてくれたら、その人と輝く未来を手にしてくれると思ってた。万が一再発しても、その存在とずっと一緒にいたいと願って、辛い治療にも立ち向かってくれると思ったのよ」
彼女は両手に顔を埋めた。
しかし、蒼子は違った。無駄に命を伸ばすより、思いのまま生きることを選んだのだった。そこにたまたま、晴海が割り込んできただけだ。
晴海は自分を、神様が現世の蒼子が最期まで幸せでいられるようにと遣わせたのだと思っていた。しかし、それは2人だけにしかわからない感覚だった。蒼子の母親にとって、今はもう晴海は、蒼子の命を喰らう災いでしかなかったのだ。
「お願い。蒼子の前から姿を消して。1秒でも長く......、あの子には生きていて欲しいの。あなたは、蒼子の命を縮めるだけの存在なんだって、理解してください」
蒼子の母親は泣きながら深々と頭を下げた。
自分が蒼子を殺そうとしていると言われて、晴海はショックを受けたし、否定だってしたかった。でも、理解してもらえるはずがないこともわかっていた。涙が溢れそうになったが、ぐっとこらえて蒼子の母親を見つめた。
「はい。わかりました。でも、僕は蒼子に向かって『さよなら』は言えません。それは......、きっと蒼子には......」
晴海はそれ以上言葉にできなかったが、ほんの少し頭を下げて続けた。
「お願いします。細い絹糸くらいは繋がったままでいさせてください。僕からはもう会わないし、電話も......」
そこまで言って、晴海はまたもや言葉を止めてしまった。脳裏に「生存確認」という4文字が浮かんだのだった。あまりにも冷たい言葉だ。絶対に使いたくなかった。蒼子とは、こんな言葉で言い表せるような関係ではないと信じていた。
「本当なら『着信拒否』して欲しいのだと思いますが、それだけは許してください。僕からは絶対に連絡しませんし、かかってきても出ません。でも、かかってこなくなるまでは、蒼子は生きてるってわかるから......。それだけは許してください。お願いします」
晴海は深々と頭を下げると、俯いたまま母親を見ることもなく背を向け走り去った。意思とは関係なく、大粒の涙が下瞼の上に湧き上がってきた。それが落ちそうになるのを、晴海は右腕で拭った。
それでも次から次へと大粒の涙が流れ続けていた。肩がひくひくと動き、嗚咽が漏れそうになった。それを止めることもできないまま、顔を右腕で隠して無我夢中で走った。
蒼子は「またね」と言ってくれたのに......。当然また会えると思ってたのに......。
それは、蒼子の母親の一言で、断ち切られた。
気がついたら、晴海は美術館に来ていた。やっぱりここへきてしまう自分に、晴海はさらに悲しくなった。
「蒼子。海が見たいだろう? 空の青が見たいだろう?」
晴海は呟いた。そしてそのまま膝をつき、うずくまったまま泣き続けた。
食欲も落ち、梅雨に入りかけた季節は湿気が身体にまとわりついて、その細かい水滴すらも重く感じられるようになってきた。
「時間がない......」
蒼子はボトルを見上げながら呟いた。
点滴が終わると、若干痛みも軽くなる。ケアチームが帰った後、蒼子はそっと家を抜け出した。
向かった先は、当然美術館だ。もう10日近く行ってなかった。空を見上げると、珍しく快晴だった。
「今日、行かなかったら、2度とあの風景を見られないかもしれない」
呟くと、重い足を引きずりながら坂道を登っていった。
「それに......」
蒼子は、そこに晴海がいると確信していたのだった。
最近の蒼子には、なぜかわかるのだった。
自分がこの大気の中に、溶け込んでいるような感覚を持ち始めていた。自分の中に晴海の魂がいるような、そんな感じだった。
蒼子は通常だったら10分もかからない道のりを、倍の時間を使って辿り着いた。入り口を見ると、予想どおり晴海がいた。
「わかってたわ......」
呟いた瞬間、足に麻痺がきた。ピーンとつっぱって平衡感覚を失った。
「晴海く――――ん!」
蒼子はあらん限りの声で叫んだ。
その声に晴海が振り返るのと、蒼子が倒れるのが同時だった。
「蒼子ぉ―――――!」
晴海は猛然と走って、蒼子に飛びついた。
「大丈夫か!」
晴海は片膝をついて蒼子を抱き上げたが、意識がなくなっていた。軽く頬叩いてみたが、反応がなかった。
晴海は素早く蒼子のポシェットを持ちヘルプマークを見、スマホを取り出して119番通報をした。
「事件ですか? 事故ですか?」
相手の問いかけに、晴海はヘルプマークを見つめながら声を発した。
「急患です。ここは、M美術館入り口です。末期がん患者、星野蒼子。16歳女性です。国立A病院まで、搬送をお願いします」
「了解です。あなたのお名前は? この番号はあなたですか?」
「はい。自分のスマホからかけてます。僕は七瀬晴海と言います」
「すぐに向かいます」
晴海は電話を切ると、次に、蒼子の自宅へ電話をした。しかし、いくらかけても応答がなかった。ほどなくして救急車が到着した。
「七瀬晴海です。彼女とは友人ですので、同行させてください」
晴海は蒼子に付き添って、救急車に乗りこんだ。
国立A病院の救急搬送口に到着すると、医師や看護師が待機していた。ストレッチャーに乗せられた蒼子の後を追って、晴海も救急処置室の待合室までついていった。
「付き添いの方は、こちらでお待ちください」
看護師に言われ、晴海はベンチに座ると、再度蒼子の家に電話をかけた。今度はつながった。
「あの! 七瀬晴海です」
「蒼子がいないの! 蒼子がいないの! あんな身体で......。どこを探してもいないのよ!」
母親は半狂乱になって叫んでいた。
「蒼子はここにいます。大丈夫です!」
晴海も叫んだ。
「え? 蒼子? 蒼子は無事なの?」
蒼子の母親の息が止まったことを、晴海は感じ取った。
心配しただろう。こんな状態の蒼子だ。母親が半狂乱になってもおかしくないと思った。
「え......と......」
やっと少し、冷静さを取り戻したようだった。
「七瀬晴海です」
「ああ、晴海君。なぜ、あなたが家の電話番号を知ってるの?」
母親が、安どの深い溜息を吐いたのがわかった。
「蒼子の『ヘルプマーク』に記載されてたので。蒼子。30分ほど前に、M美術館の前で倒れて意識を失ったんです。たまたま僕もそこにいて、『ヘルプマーク』に書かれてるとおりに対処しました」
「つまり、今A病院なのね」
「はい」
「ありがとう。蒼子を助けてくれて......。15分ほどで着くわ。それまでいてくれる?」
「ええ。もちろんです」
晴海が電話を切ると、医師が処置室から出てきた。
「状態は安定したよ。君は? お兄さん?」
「いえ、違います。友人です。彼女の母親とは、今、連絡が取れました。後15分ほどで到着するそうです」
「そう。的確な対処をありがとう。彼女の場合、10分でも命とりだからね。お母さんが到着されたら、主治医から説明するから、行くように伝えてください」
(え?)
晴海は立ち去る医師の言葉に、脳が反応できなかった。
何かものすごく重要なことを言われたはずだが、「〇とり」と、その部分の言葉を拒否したのだった。
呆然と立ち尽くしていると、女性が足早に近付いてきた。それが蒼子の母親だと、晴海は瞬時に悟った。
「蒼子は?」
母親の顔は真っ青だった。当然だ。晴海だって、今の今まで頭の中は真っ白だった。ただ、(蒼子を救わなければ!)と、その一心で身体が勝手に動いただけだ。
「先ほど医師が出てきて、状態は安定したそうです。説明は主治医からあるそうなので、そちらへ行くようにと託りました」
「本当にありがとうございました。電話でちらっとお顔を見ただけで、初対面よね。蒼子がお世話になりました」
母親は深々と頭を下げた。晴海は、彼女が放った言葉の語尾に違和感を持った。
(なりました?)
過去形が何を意味するのか、晴海には理解できなかった。しかし、その理由はいとも簡単に告げられた。
「助けていただいた、しかも初対面のあなたに、こんな非道なことを言おうとしている私を、きっと蒼子は激怒して、また家を抜け出すかもしれない。それでも、娘だから......。私は守らないといけないの。M美術館で倒れたってことは、あなたに会いに行ったのよね」
母親は晴海を見上げて、しっかりと視線を合わせてきた。
それに対して晴海は否定できなかったけれど、肯定したら何かが崩れるような気がして黙っていた。
「晴海君。お願い。もう蒼子には会わないで。電話もやめて。できたら、あなたから『さよなら』を言ってほしいの......」
「んな! さよならなんて、絶対に言えません! そんなこと知ったら、蒼子が余計に悲しみます」
拒否しつつも、晴海は心の中で呟いた。
(崩れた......)
晴海はこの答えを予感したから沈黙したのだが、沈黙は「肯定」だった。
「あの子の命はもうほとんど残ってない。それでも、あなたに会いたくて、またM美術館へ行こうとするわ。私がいけなかったのよ。『魂の片割れ』なんて話をしちゃったから......」
母親が、本気で後悔していることは明らかだった。
「まさか、あの子が再発するとは信じてなかったし、治療を拒否するとも思わなかった。『魂の片割れ』があの子に現れてくれたら、その人と輝く未来を手にしてくれると思ってた。万が一再発しても、その存在とずっと一緒にいたいと願って、辛い治療にも立ち向かってくれると思ったのよ」
彼女は両手に顔を埋めた。
しかし、蒼子は違った。無駄に命を伸ばすより、思いのまま生きることを選んだのだった。そこにたまたま、晴海が割り込んできただけだ。
晴海は自分を、神様が現世の蒼子が最期まで幸せでいられるようにと遣わせたのだと思っていた。しかし、それは2人だけにしかわからない感覚だった。蒼子の母親にとって、今はもう晴海は、蒼子の命を喰らう災いでしかなかったのだ。
「お願い。蒼子の前から姿を消して。1秒でも長く......、あの子には生きていて欲しいの。あなたは、蒼子の命を縮めるだけの存在なんだって、理解してください」
蒼子の母親は泣きながら深々と頭を下げた。
自分が蒼子を殺そうとしていると言われて、晴海はショックを受けたし、否定だってしたかった。でも、理解してもらえるはずがないこともわかっていた。涙が溢れそうになったが、ぐっとこらえて蒼子の母親を見つめた。
「はい。わかりました。でも、僕は蒼子に向かって『さよなら』は言えません。それは......、きっと蒼子には......」
晴海はそれ以上言葉にできなかったが、ほんの少し頭を下げて続けた。
「お願いします。細い絹糸くらいは繋がったままでいさせてください。僕からはもう会わないし、電話も......」
そこまで言って、晴海はまたもや言葉を止めてしまった。脳裏に「生存確認」という4文字が浮かんだのだった。あまりにも冷たい言葉だ。絶対に使いたくなかった。蒼子とは、こんな言葉で言い表せるような関係ではないと信じていた。
「本当なら『着信拒否』して欲しいのだと思いますが、それだけは許してください。僕からは絶対に連絡しませんし、かかってきても出ません。でも、かかってこなくなるまでは、蒼子は生きてるってわかるから......。それだけは許してください。お願いします」
晴海は深々と頭を下げると、俯いたまま母親を見ることもなく背を向け走り去った。意思とは関係なく、大粒の涙が下瞼の上に湧き上がってきた。それが落ちそうになるのを、晴海は右腕で拭った。
それでも次から次へと大粒の涙が流れ続けていた。肩がひくひくと動き、嗚咽が漏れそうになった。それを止めることもできないまま、顔を右腕で隠して無我夢中で走った。
蒼子は「またね」と言ってくれたのに......。当然また会えると思ってたのに......。
それは、蒼子の母親の一言で、断ち切られた。
気がついたら、晴海は美術館に来ていた。やっぱりここへきてしまう自分に、晴海はさらに悲しくなった。
「蒼子。海が見たいだろう? 空の青が見たいだろう?」
晴海は呟いた。そしてそのまま膝をつき、うずくまったまま泣き続けた。
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