愛されたい少年

1章

148

「じゃあ、僕が最初に通るから、一人ずつゲートを通ってきてね。」

そういうと、ノアが、ゲートの向かい側へと消えていった。


まず、ラオル、ムイ、リオ、ファン、ガイ、僕、ルントの順番でゲートを通った。

通った先にあったのは、水晶出できた床が、あった。顔を上げると、そこには、リリイムさんが右側にいた。真ん中と左側にいる人は、始めてみる人だった。


でも、僕の勘が告げている。

この二人は、リリイムさんより高貴な存在だろうと…。



真ん中にいる人が、口を開いた。
「ようこそ。私は、妖精の王です。名をアレキサンドライトと言います。」

そして、アレキサンドライト様が、左側にいる人をさして


「こっちは、弟のタンザナイトです。」

「初めまして。」

にこやかに笑った。



二人とも、優しそうないい人だった。



「立ち話もなんですし、こちらに部屋を用意しているので、そちらに案内します。」


「じゃあ、着いてきてね。」
リリイムさんが、わざと明るい声で言った。

みんなついて行こうとすると、アレキサンドライト様が、
「ノアは、着替えてきてね。」

たったその一言を言った時、ノアの顔を盗み見ると、見たことの無いような、嫌な顔をしていた。


そこまで？！
というぐらいに。