愛されたい少年

星夜るな

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1章

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今日は、妖精の国に行く日。

朝から、優しい風が吹くいい天気だ。


「おはよう。」

「おはよう。ノアなにか持っていった方がいいものとかある?」

ノアが少し考えたあと。

「何も無いかな。そんなに気を使わなくてもいいよ。」


部屋から出るとルントさんに会った。
久しぶりだ。
ルントさんは。忙しい人でなかなか会う機会がなかった。

「おはようございます。」

「おはようございます。」

「体調は、大丈夫ですか?」

会う度に聞いてくれる。

真顔の時が多いが、実は、とても気を使って、相手のことばかり考えてくれるいい人だ。


朝ごはんを食べに行くと、もうおじいちゃん以外が揃っていた。


おじいちゃんは、今隣国へと言っている。
理由は、親友に逢いに行くそうで。
楽しみにしていたみたいで、見送りに行った時にも、鼻歌を歌いながら、乗り込んで行った。
それがなんとも可愛かった。


ただ、僕が、妖精の国に行く日入れないのが、申し訳なかったようで…。最後まで、心配していた。


危険なところに行く訳でもないのに…ね。


だから、ノアに何度も何度も怪我させないように。と、言い聞かせていた。


十時にみんなが、王宮の一室に集合した。


妖精の国に行くには、王の承認と、高位妖精の同伴が求められるらしい。

商人と同伴の元妖精が、ゲートを開くようだ。


ノアが、何かをボソッと唱えると、虹色に光る紋様が壁に現れ、三秒くらい経つと扉が現れた。

これが、ノアが言っていたゲートというものだろう。と予想が着いた。


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