愛されたい少年

星夜るな

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1章

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そっと戻るとニコニコ笑うエーリルがいた。
「ノア。おかえり。どうだった?」

うん。やっぱりエーリルの笑顔は癒しだね。



なんて考えながら、

「楽しかったよ。エーリル~。あのね。三日後、妖精界のパーティーに行かないといけないからその日はいなくなるけれど、大丈夫?」



「えっ?三日後?妖精界?パーティー?」

情報量多かったかな?

まあ、初めて知ることばかりだからね。


言っとくけれど、隠してはないよ。


ただ話す機会がなかっただけ。


今まで、エーリルは、自分と戦ったり.......。

環境に馴染もうとしたり.......。

大変だったからね。




三日後.......か。


自分で言っといてだけど、行きたくないな。




でも、僕も逃げちゃダメだ。




エーリルは、まだ、情報処理ができていないのか.......。



頭にハテナを浮かべていた。




「僕じゃ分からないから父様に話してもいい?」


目を見ると、不安そうに揺れている。



「いいよ。」



その人夜。


父様ことラオルに話した。


「えっと。つまり、妖精界のパーティーに行くことになった.......。ということですか?」


「うん!そういうことだね。」





悩んでる.......ね。




「聞いたことがあるが、実際に存在するとは.......。」


「その日は、エーリルのそばにいない.......。大丈夫?だといいけど.......。」


そんなことを呟いているのは、おじいちゃんにリオだ。


何故か、ラオルに会いに来たというのに
.......。




いた.......。








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