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1章
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『僕は、まだどうすればいいのか。信じてもいいのがわからない。でも、話してみるよ。君がそう言うなら。』
『えっ!ほんとに!うれしいなー。
じゃあ、伝えるね君の言葉。』
「『僕は、昔から、長男としてではなく、使用人として住んでいました。いつもは、あの部屋ではなくて、馬小屋の端で寝ています。そして、朝三時には、起きて仕事をして、夜0時には、寝ます。そんな生活をずっとしてきました。一日にしなきゃいけない仕事をミスったり、できなかったりすると、寝ずにします。そして、…罰…を受けます。』」
そこまで言ったところで、一つ息をする。
「『…罰…というのは…』」
手が震える、思い出すだけでも吐き気がする。屋敷にいたときは、こんなことなかったのに…。
異変に気づいてか、叔父とおじいちゃんが、心配そうに僕を見ている。
でも、言わないと。
そう決意して、
「『罰というのは…。一日の唯一の朝ごはんをなくしたり、鞭…で打たれたり、叩かれたり、殴られたり…し…ま…す。』」
そういった時、息が苦しくなる。
視界がぼやける。
苦しい…。怖い…。
もう、消えたい…。
ふと、水が僕の周りを包む。
温かい。
優しい。
そんな水が…。
「エーリル。もういいよ。十分だと思うよ。休もう。」
そう、水の妖精がつぶやき、意識は切れた。
『えっ!ほんとに!うれしいなー。
じゃあ、伝えるね君の言葉。』
「『僕は、昔から、長男としてではなく、使用人として住んでいました。いつもは、あの部屋ではなくて、馬小屋の端で寝ています。そして、朝三時には、起きて仕事をして、夜0時には、寝ます。そんな生活をずっとしてきました。一日にしなきゃいけない仕事をミスったり、できなかったりすると、寝ずにします。そして、…罰…を受けます。』」
そこまで言ったところで、一つ息をする。
「『…罰…というのは…』」
手が震える、思い出すだけでも吐き気がする。屋敷にいたときは、こんなことなかったのに…。
異変に気づいてか、叔父とおじいちゃんが、心配そうに僕を見ている。
でも、言わないと。
そう決意して、
「『罰というのは…。一日の唯一の朝ごはんをなくしたり、鞭…で打たれたり、叩かれたり、殴られたり…し…ま…す。』」
そういった時、息が苦しくなる。
視界がぼやける。
苦しい…。怖い…。
もう、消えたい…。
ふと、水が僕の周りを包む。
温かい。
優しい。
そんな水が…。
「エーリル。もういいよ。十分だと思うよ。休もう。」
そう、水の妖精がつぶやき、意識は切れた。
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