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「……ぁ―――っ!」
ほの暗い店内にかすかに響く声。
そこだけ毒々しい赤いスポットライトで照らされたステージ上には、大柄で筋肉質の男が苦悶の表情を浮かべている。
身体にきつく巻きついた麻縄。背中で手首と足首を一括りにされて海老反りのような格好で縛られている。更に、胸、腰、太ももに幾重にも縄が這い天井の滑車へと繋がれ、日本人の平均をはるかに超える体格の男が宙吊りにされていた。
「気持ちいいですか?」
男を縛り上げて見事なオブジェに変えた男がそっと囁くように問いかけた。彼は自分よりも身長も体重も上の男を吊るしても汗一つかいていない。どころか、息一つ乱さず、その瞳にはただただ氷のような冷たさしかないように見える。
ヒュン、と風を切る音の直後に乾いた音が吊られた男の臀部で炸裂した。
「ぐっ、ぅあ!」
「答えてください。こんな風に吊られて、気持ちいいですか?」
答えろ、と言われても男の口は真っ白な手ぬぐいで猿轡を嵌められている。言葉を発することはできない。
だから、男は精一杯大きく首を縦に振った。同時に、堪え切れなかったのだろう涙が男の頬を伝う。
「いやらしい。だから、ここをこんなにさせているんですか?」
ほんの少し呆れたような声で彼が言った。黒い乗馬鞭が、男の股間をするりとなでる。体格に見合った大きさの男根がぴくぴくと苦しそうに跳ねまわった。
根元がきつく縄でせき止められているせいか、先端が浅黒く充血し、てらてらと光っている。
普通の人ならば悶絶しておかしくないこの状況に、男は興奮しているのだ。
だからこそ、責める手も緩まない。
答えなさい、と容赦なく鞭が男の身体に振り下ろされた。
手足と違い日に焼けずにいた臀部に赤い筋が幾本も刻まれる。そのたびに男が身を捩るので、ぎしりぎしりと縄が擦れ、宙に浮いて責められている男の体が揺れる。
「そんなにこの格好が気に入ったなら、このままイって見せてください」
涙に濡れた顔をすらりと長い指が撫でる。慈しむようなしぐさを見せる彼の手のひらに、恍惚とした表情で男が縋るように頬を寄せた。
濡れた瞳と冷たい瞳がほんの一瞬交錯する。
男はそっと目を伏せて、小さく頷いた。
「いい子ですね。――こっちも欲しくて堪らなくなっているんでしょう?」
鞭を持っている方とは逆の手が、男の引き締まった双丘を撫で、慎ましく閉じたすぼまりに触れた。
「ひくついている。ここを嬲ってほしくて、浣腸までお願いしたんでしょう。――ほら、そんなにいきんでいては入りませんよ」
不安定な体勢だから、必然的に力が入ってしまうのだ。
それでも、吊り上げられる前に散々施された浣腸によって緩んだそこは、苦もなく彼の指を迎え入れた。
男性にしては細く長い指が体の内側に侵入する。ゆっくりと内を行ったり来たりしながら奥まで犯していく指に、次第に男の吐息も艶が混じってきた。
「んっ、ぅ……くっ」
ローションが足されて、後孔をかき回す指が増える。ぐちゅぐちゅと秘所をかき回す水音が大きくなって、それがさらに男の官能を揺さぶった。
「もう指では足らないでしょう?」
くすくすと楽しそうに彼が笑う。
ずるりと指が引き抜かれる感覚に、男は打ち震えた。
たくさんの残酷な責め具がならぶテーブルから、彼は男の性器を精巧に写し取った張形を手に取った。浮き出る血管までも再現した男根にコンドームをかぶせ、その上からたっぷりとローションをかける。
指を三本もくわえ込んで十分にほぐされたせいか、指が抜けた後もぱくりと口が開いたまま、男の後孔は次なる刺激を待ち望んでいるように見えた。
張形の先端をあてがうと、ひだが歓喜に震えるように収縮を始める。
彼の薄い唇にうっすらと笑みが浮かび、次の瞬間、長さ二十センチ・直径五センチはあるだろう張形は根元まですっぽりと男の股の間に埋まってしまった。
「っ……んん!! くっ、ぅ、あ!」
いきなりの挿入に猿轡をかまされた男の口から、声にならない悲鳴が漏れた。衝撃に顔が歪んでいる。それでも、縄で根元をせき止められている肉茎からは先走りがとめどなく溢れていた。もしかしたら、入れられた衝撃で軽く達してしまったのかもしれない。
「これが欲しかったのでしょう。嬉しいですか? 何度でもイかせてあげますよ」
そう言うと、彼はゆっくりと張形を蠢かせはじめるのだった。
ほの暗い店内にかすかに響く声。
そこだけ毒々しい赤いスポットライトで照らされたステージ上には、大柄で筋肉質の男が苦悶の表情を浮かべている。
身体にきつく巻きついた麻縄。背中で手首と足首を一括りにされて海老反りのような格好で縛られている。更に、胸、腰、太ももに幾重にも縄が這い天井の滑車へと繋がれ、日本人の平均をはるかに超える体格の男が宙吊りにされていた。
「気持ちいいですか?」
男を縛り上げて見事なオブジェに変えた男がそっと囁くように問いかけた。彼は自分よりも身長も体重も上の男を吊るしても汗一つかいていない。どころか、息一つ乱さず、その瞳にはただただ氷のような冷たさしかないように見える。
ヒュン、と風を切る音の直後に乾いた音が吊られた男の臀部で炸裂した。
「ぐっ、ぅあ!」
「答えてください。こんな風に吊られて、気持ちいいですか?」
答えろ、と言われても男の口は真っ白な手ぬぐいで猿轡を嵌められている。言葉を発することはできない。
だから、男は精一杯大きく首を縦に振った。同時に、堪え切れなかったのだろう涙が男の頬を伝う。
「いやらしい。だから、ここをこんなにさせているんですか?」
ほんの少し呆れたような声で彼が言った。黒い乗馬鞭が、男の股間をするりとなでる。体格に見合った大きさの男根がぴくぴくと苦しそうに跳ねまわった。
根元がきつく縄でせき止められているせいか、先端が浅黒く充血し、てらてらと光っている。
普通の人ならば悶絶しておかしくないこの状況に、男は興奮しているのだ。
だからこそ、責める手も緩まない。
答えなさい、と容赦なく鞭が男の身体に振り下ろされた。
手足と違い日に焼けずにいた臀部に赤い筋が幾本も刻まれる。そのたびに男が身を捩るので、ぎしりぎしりと縄が擦れ、宙に浮いて責められている男の体が揺れる。
「そんなにこの格好が気に入ったなら、このままイって見せてください」
涙に濡れた顔をすらりと長い指が撫でる。慈しむようなしぐさを見せる彼の手のひらに、恍惚とした表情で男が縋るように頬を寄せた。
濡れた瞳と冷たい瞳がほんの一瞬交錯する。
男はそっと目を伏せて、小さく頷いた。
「いい子ですね。――こっちも欲しくて堪らなくなっているんでしょう?」
鞭を持っている方とは逆の手が、男の引き締まった双丘を撫で、慎ましく閉じたすぼまりに触れた。
「ひくついている。ここを嬲ってほしくて、浣腸までお願いしたんでしょう。――ほら、そんなにいきんでいては入りませんよ」
不安定な体勢だから、必然的に力が入ってしまうのだ。
それでも、吊り上げられる前に散々施された浣腸によって緩んだそこは、苦もなく彼の指を迎え入れた。
男性にしては細く長い指が体の内側に侵入する。ゆっくりと内を行ったり来たりしながら奥まで犯していく指に、次第に男の吐息も艶が混じってきた。
「んっ、ぅ……くっ」
ローションが足されて、後孔をかき回す指が増える。ぐちゅぐちゅと秘所をかき回す水音が大きくなって、それがさらに男の官能を揺さぶった。
「もう指では足らないでしょう?」
くすくすと楽しそうに彼が笑う。
ずるりと指が引き抜かれる感覚に、男は打ち震えた。
たくさんの残酷な責め具がならぶテーブルから、彼は男の性器を精巧に写し取った張形を手に取った。浮き出る血管までも再現した男根にコンドームをかぶせ、その上からたっぷりとローションをかける。
指を三本もくわえ込んで十分にほぐされたせいか、指が抜けた後もぱくりと口が開いたまま、男の後孔は次なる刺激を待ち望んでいるように見えた。
張形の先端をあてがうと、ひだが歓喜に震えるように収縮を始める。
彼の薄い唇にうっすらと笑みが浮かび、次の瞬間、長さ二十センチ・直径五センチはあるだろう張形は根元まですっぽりと男の股の間に埋まってしまった。
「っ……んん!! くっ、ぅ、あ!」
いきなりの挿入に猿轡をかまされた男の口から、声にならない悲鳴が漏れた。衝撃に顔が歪んでいる。それでも、縄で根元をせき止められている肉茎からは先走りがとめどなく溢れていた。もしかしたら、入れられた衝撃で軽く達してしまったのかもしれない。
「これが欲しかったのでしょう。嬉しいですか? 何度でもイかせてあげますよ」
そう言うと、彼はゆっくりと張形を蠢かせはじめるのだった。
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