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第3章

第235話 ダンジョン入り口へ

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 俺は降下を始めるまでぐっすりだったのもあり、俺だけ倒れそうになった。
 降下すると立った状態で繭が霧散するので、俺は立ったまま寝ていた感じだ。

 俺以外はしっかり立っており俺だけ倒れかけておっとっと~!となった。

 しかし転けて無様な姿をさらさでか!
 シュワッチ!

 びゅーんと飛び、地面スレスレで飛びまして、何かが当たりました。

 誰かの脚にタックルする形になり、俺のお尻に顔が埋まる。

 ぷー・・・

 へーこきました。 
 だってね、お尻に強い刺激がある訳で、出ますよ。

「ちょっと何すんのよ!レディーの顔におならを掛けるなんて最低!何でこんなデリカシーのない人を好きになり抱かれたのかしら」

「抱いたのら2号で本体はまだだぞ!」

 お尻に痛みが走りました。
 噛みおった!

 暫くみっちゃんの叫び声が木霊するが、俺は痛みからのたうち回るように飛んでいた。

 しかし、下では皆がこういう。

「あの2人のボケとツッコミには癒やされるわ!」

 周りからは漫才の新ネタと思われている。
 ガチなのだが・・・

 暫くしてみっちゃんを上空で引っ剥がすとぽいっ!

 ギィーヤーアアアアー!と女の子が出しちゃいかん悲鳴を聞き、直前でお姫様抱っこでキャッチすると優雅に着地。

「よし、町は少し先か。さっさと行こうか!」

 プンスカのみっちゃんを他所に歩く事10分。
 町に入ると用意された馬車を受け取り目的の山に向かう。

 目的地は山の中腹にあるが、馬車で半日を要する。

 御者も用意され、護衛までいるからあまり下手を打てない。
 護衛は要らないよと言ったのだが、流石に俺の立場だと無理な話だった。

 久し振りに馬車での旅だ。
 これも悪くはない。
 護衛が先導しており、魔物も出ない。
 鬱蒼とした森の中の道を進み、時折休憩をする。
 久し振りの馬車はお尻が痛かったです。

 俺達は馬車の中でひたすら寝ていた。体力を温存する為だ。

 それでも夕方になり目的地に到着し、本日はここで野営だ。

 ダンジョンの入り口近くの森に無理やり平地を作る。

 上空から岩を落としてだ。
 岩をある程度並べ、馬車がギリギリ通れるスペースを作りドアを設置する。

 また、野営をする所に建物を2つ出す。
 かねてよりこの時のために作らせていた小屋だ。
 基礎も含め、それ用に作ってもらった。
 大体12畳位だから、布団を出して寝るだけの部屋なんだけどね。

 俺達のと護衛の者用だ。
 布団、トイレ完備。
 風呂場も小屋を出して魔導具だが、給湯器まで設置する。
 水用のタンクも出したり、保存の効く食料もそれなりに出しておく。

 これはここに留まる護衛の為だ。
 ニーナの話だと2日も掛からないと言っていたが、護衛には最長10日間待ち、それを超えたら死んだと判断して町に戻れと伝えてある。

 今日はバーベキューをしたりと、緊張感のない温い野営となり、朝1番でダンジョンに入るので、早々に休む事にしたのであった。
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