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第3章

第225話 復興の為に動く!

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 住民達が瘴気の影響から抜けて起きだしていたが、状況が飲み込めずおろおろしている状況だった。

 俺は手持ちにあるほとんどの食料を放出し、アイリーンだけを伴いクマーシャルに飛ぶ事になった。

 魔導通信で状況を伝えており、援軍を連れ、いや飛ばす為だ。
 政治的な采配が可能な者を含め、騎士や兵士を中心にタウンドリフトの上限となる約100名を確保して第1陣とする。
 その者を俺がクマーシャルに辿り着いた時に用意して貰う。

 それとアーリバンの復興に尽力して貰う為に各地方から人材を送り込む。クマーシャルとサルトリーヌはアーリバンと国境を接している為、国境から各町に兵士達を派遣していく。

 その為クマーシャルとサルトリーヌは兵士の殆どを送り出す為、治安維持に必要な兵士がいなくなる。

 それもあり隣接する地方から治安維持に必要な部隊を派遣する。
 つまり玉突きで人を確保するのだ。
 今は時間との戦いとなる。
 俺がすべきは先ずはアーリバンの主要な都市に指揮を取れる者を派遣する事だ。

 頭数を揃えるのも必要だが、兵隊ばかりいても役に立たない。
 指揮ができたり纏める力のある者が必要なのだ。

 そうして俺は絶対に側にいなくてはならない者としてアイリーンを選んだ。

 必要な物をポチッた後、俺がそれを持たせた者を目的地に飛ばすからだ。

 またクマーシャルの王都について、指揮をするのはやはりシャルルにお願いした。
 そしてアウィンには片時もシャルルの側を離れないように頼んだ。

 どう対処すべきか悩んだが、やはりこういった時の指揮はシャルルには絶対に敵わない。

 また、サルトリーヌの国境警備隊もいなくなっており、国境近くの町も酷い有様だと報告が入った。

 クマーシャルとサルトリーヌの国境警備隊には最小限の伝令を除き、近隣の町の救護に向かうように指示をした。

 近隣の町にも順次連絡が行くだろう。

 まだ無線の届く範囲にある時にみっちゃんから連絡が入った。
 国王はミイラになっていたと。
 ただ、あのケバい王女はまだ正気では無いが、生きていて治療と拘束をしていると。
 国の幹部が生きていたのは有り難い。
 何があったか判明するかもだからだ。
 正直生きていてもどうでも良かったが、シャルルが民の回復より王族を優先したのを少し訝しがっていたが、尋問する為だと分かり安心した。

 俺はこの後のことを考えつつ、飛ばす者達の快適グッツを何とかする。
 アイリーンがポチッたのを仕分け、まとめて行く。
 流れ作業になっているが、如何せん繭の中は狭いので、1度に3人分を作るのが精一杯だ。

 時折キスをオネダリするので、アイリーンを撫で撫でしつつ、復興の準備をしていくのであった。

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