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第3章
第196話 トラップを仕掛ける
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岩を退けた所にポッカリ開いている楕円形の穴を見て、俺は悟りついボヤいた。
「くそっ!穴を掘って逃げやがったな!」
「流石地竜って感じですよね!?穴掘り竜とかモグラ竜の方が良いと思うんですけど、モグラさんのようなのを地竜にした人?ってネーミングセンス悪いですよね!」
あいやー・・・相変わらず痛いぜアイリーン。
そうか、こいつ地竜ってんだ。確かに羽はないから飛べそうにないけど、この前のドラゴンとか鳥と同じように羽を使って揚力を得る形で飛んでいないよな?
羽根を羽ばたかせて飛ぶには大き過ぎる。
あれでは羽が小さ過ぎて飛べんだろう!
ジェットエンジンを抱えていたら別だけど、ホバリングしていたから俺の飛翔と同じようなのを持っているんだろうな。
それは後で考えるとして、さてこいつをどうするか。
穴は高さ1m、巾2m程で中に入って追い掛けるのは厳しい。
追いかけるのは良いが、戦えないからだ。
いぶり出すか?
どうやって?
火を起こして風で煙を送り出す?
火をおこすのも管理も面倒だな。
少し考えてからアイリーンに色々な物をポチって貰う事にした。
「さっきの奴を炙り出すから今から言うのをポチって欲しいんだ。催涙スプレーを箱買い、農機具用のガソリン2缶、送風機、バルサン箱買い、直径1m位のタライ、カセットコンロ用のガス缶、ガソリン式の発電機とその燃料をお願い・・・」
送風機は工事現場で換気用に使う奴を指定した。
細かく指定すればアイリーンはちゃんとポチってくれる。
その間俺は警戒だ。
その後穴に入り、タライにガソリンを1缶分、ガス缶、催涙スプレーを入れた。
そこからバルサンを一部開け、残りはそのへんに置いたりガソリンに漬けたりと様々な感じにセットした。
そこからガソリンの缶からガソリンを出しながら入り口に戻る。
これで準備完了だ。
ガスマスクを外し早速発電機を回した。
そして送風機を穴に向けてスタートさせ、道火線にしたガソリンに火を着ける。
勿論穴から吹き出た物があったとしても、その斜線上から外れる位置に発電機を置いている。
後は送風機次第だ。
火を着けると少ししてからタライに着火し爆発が起こる。
少し煙が逆流したが、送風機が殆どを中に押し込んでくれる。
流石にアイリーンに何をするか伝えているので驚かなかったが、送風機は健在だ。
そしてそれを見届けてから少し離れた所に、先日鉄の塊になった平べったい大きな岩を地面を均しつつセットしその上にある物を2つ出して待機だ。
既に組み立て済みのスナイパーライフルだ。
TAC-50
総重量15kgを超える超ド級のライフルで、1万ドルもするのだ。
弾丸もきゅうり程ありでかい。
銃の弾というよりも最早砲弾だ。
新婚旅行でアメリカに行き、銃の体験ツアーに参加した。
各々希望の所を行くとして、そこに付き合う形だ。
妻はナイアガラの滝が見たいと言っていた。
俺はそのツアーでそのライフルを数発撃ったが、肩が外れるのではないかと思う位に反動が凄く、その射程と威力にこの国ではこんなんも売っているのかと驚愕したものだ。
流石に戦車とか迫撃砲、ロケットランチャーは無理なので、俺の乏しい知識の中でだが、このライフルがポチれる兵器の中で最強だ。
しかも今のは俺が試射したのとは違い、反動を吸収する装置がついており設置さえすれば女子供でも撃つ事が可能だ。
無限収納様様だ。
実戦で初めて使う。
これで皮膚を貫通出来なければ、トラップを仕掛けるしか無いが、既に仕掛けてあるんだよな。
因みに俺達がトラップの餌だ。
現代武器で駄目ならこの世界の理に沿ってと行きたいけど、俺は魔法を学ぶ機会がなく、魔道具のしか使えない。
しかも無限収納とかはどうやらこの世界にあってもイレギュラーなのだ。
だが、地球に無い力でねじ伏せるからそこはファンタジーかな?
そうこうしていると、300m程先の地面が盛り上がり、何かが出てこようとしているのが見えたのであった。
「くそっ!穴を掘って逃げやがったな!」
「流石地竜って感じですよね!?穴掘り竜とかモグラ竜の方が良いと思うんですけど、モグラさんのようなのを地竜にした人?ってネーミングセンス悪いですよね!」
あいやー・・・相変わらず痛いぜアイリーン。
そうか、こいつ地竜ってんだ。確かに羽はないから飛べそうにないけど、この前のドラゴンとか鳥と同じように羽を使って揚力を得る形で飛んでいないよな?
羽根を羽ばたかせて飛ぶには大き過ぎる。
あれでは羽が小さ過ぎて飛べんだろう!
ジェットエンジンを抱えていたら別だけど、ホバリングしていたから俺の飛翔と同じようなのを持っているんだろうな。
それは後で考えるとして、さてこいつをどうするか。
穴は高さ1m、巾2m程で中に入って追い掛けるのは厳しい。
追いかけるのは良いが、戦えないからだ。
いぶり出すか?
どうやって?
火を起こして風で煙を送り出す?
火をおこすのも管理も面倒だな。
少し考えてからアイリーンに色々な物をポチって貰う事にした。
「さっきの奴を炙り出すから今から言うのをポチって欲しいんだ。催涙スプレーを箱買い、農機具用のガソリン2缶、送風機、バルサン箱買い、直径1m位のタライ、カセットコンロ用のガス缶、ガソリン式の発電機とその燃料をお願い・・・」
送風機は工事現場で換気用に使う奴を指定した。
細かく指定すればアイリーンはちゃんとポチってくれる。
その間俺は警戒だ。
その後穴に入り、タライにガソリンを1缶分、ガス缶、催涙スプレーを入れた。
そこからバルサンを一部開け、残りはそのへんに置いたりガソリンに漬けたりと様々な感じにセットした。
そこからガソリンの缶からガソリンを出しながら入り口に戻る。
これで準備完了だ。
ガスマスクを外し早速発電機を回した。
そして送風機を穴に向けてスタートさせ、道火線にしたガソリンに火を着ける。
勿論穴から吹き出た物があったとしても、その斜線上から外れる位置に発電機を置いている。
後は送風機次第だ。
火を着けると少ししてからタライに着火し爆発が起こる。
少し煙が逆流したが、送風機が殆どを中に押し込んでくれる。
流石にアイリーンに何をするか伝えているので驚かなかったが、送風機は健在だ。
そしてそれを見届けてから少し離れた所に、先日鉄の塊になった平べったい大きな岩を地面を均しつつセットしその上にある物を2つ出して待機だ。
既に組み立て済みのスナイパーライフルだ。
TAC-50
総重量15kgを超える超ド級のライフルで、1万ドルもするのだ。
弾丸もきゅうり程ありでかい。
銃の弾というよりも最早砲弾だ。
新婚旅行でアメリカに行き、銃の体験ツアーに参加した。
各々希望の所を行くとして、そこに付き合う形だ。
妻はナイアガラの滝が見たいと言っていた。
俺はそのツアーでそのライフルを数発撃ったが、肩が外れるのではないかと思う位に反動が凄く、その射程と威力にこの国ではこんなんも売っているのかと驚愕したものだ。
流石に戦車とか迫撃砲、ロケットランチャーは無理なので、俺の乏しい知識の中でだが、このライフルがポチれる兵器の中で最強だ。
しかも今のは俺が試射したのとは違い、反動を吸収する装置がついており設置さえすれば女子供でも撃つ事が可能だ。
無限収納様様だ。
実戦で初めて使う。
これで皮膚を貫通出来なければ、トラップを仕掛けるしか無いが、既に仕掛けてあるんだよな。
因みに俺達がトラップの餌だ。
現代武器で駄目ならこの世界の理に沿ってと行きたいけど、俺は魔法を学ぶ機会がなく、魔道具のしか使えない。
しかも無限収納とかはどうやらこの世界にあってもイレギュラーなのだ。
だが、地球に無い力でねじ伏せるからそこはファンタジーかな?
そうこうしていると、300m程先の地面が盛り上がり、何かが出てこようとしているのが見えたのであった。
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