165 / 189
顔を変えた過去
私はそんな犯罪に付き合ってられない
しおりを挟む
達也はレイに話を脚色しながら、整形する理由を言った。
「よく分からないけど、整形しなくても大丈夫なんじゃないの?せっかく、親からもらった顔なんだし…」
「おいおい、アンタだってさっき、整形したいって言ったろうが。同じようなもんだ、理由は」
レイは達也が何を考えてるのか理解出来ない。
「アンタ、もし人生がリセット出来るなら、してみたいと思わないか?」
「…そりゃ、この顔だもん。リセット出来るならしてみたいわよ」
レイは顔にコンプレックスを持っていた。この顔のせいで何度も嫌な思いをした。
加えて在日だという事もあり、随分肩身の狭い人生を送ってきた。
「アンタ、オレと一緒にリセットしてみないか?」
「…バカな事言わないでよ!どうやってリセットするの?それに整形なんて、もの凄い費用がかかるのよ?今の私に、そんなお金なんてあるわけないでしょ?」
「じゃあ、もしその金があったらリセットしてみるか?」
達也はレイの顔をジッと見つめながら問いかけた。
「そんなお金、どっから出せるのよ?」
馬鹿馬鹿しい、とレイは横を向き、帰る支度を始めた。
「オレ、さっきも話したと思うが、母親の跡を継いで社長になったんだよ。だが、社長になったのはいいが、一人厄介なヤツがいてさ。裏でヤクザに献金してやがる。
ソイツを排除すれば、アンタの顔を変える費用どころか、しばらく遊んで暮らせるだけの金が手に入れる事が出来るんだよ。
信じる信じないはアンタ次第だが、とにかく金は裏に流れないように出来る」
「まさか、ヤバい事じゃないでしょうね?私、そんな事してまで顔を変えたいなんて思わない。
だってそんな大金手にするって事は、危ない橋渡るって事でしょ?」
さすがに鴨志田の時と違い、そう簡単に話に乗る女はいない。
「まぁ、昨日今日会ったばかりのオレがこんな事話しても、信用出来ないのは当たり前だよな…
ただリセット出来る可能性はかなり高い」
「…一つ聞きたいんだけど」
レイは達也が犯罪に手を染める事に違いないと、疑っている。
「何だ?」
「法に触れるような事するの?」
「無いとは言い切れない。でも、一つだけ言えるのは、排除しなきゃならないヤツがいるって事だ」
排除…つまり、消し去るという事だろうか。
「まさか、排除って…人を葬るの?」
達也の話を聞いてるうちに、レイは自分も犯罪に巻き込まれる可能性が高いと読んで、断るつもりでいた。
「ただ消すだけだ。殺すとは言ってない。それはあくまでも最終手段だ。オレだって、犯罪に手を染めるつもりはない!
だが、相手の出方次第では、こっちもそれなりの対応をしないとリセットどころか、人生が終わっちまう。
オレが言えるのは、そこまでだ。
後は迂闊な事は言えない。
今言えるのは、そこまでの話であって、後は仮定の話しか出来ないから、アンタはじっくり考えて、答えを出して欲しい。
…あっ!まだこの話、決して他の人には黙ってていてくれるかな?」
レイは、恐ろしい考えを持つ達也を警戒した。
「とにかく、この話は聞かなかった事にしておくわ。そろそろ時間ね。
今日も結局話だけで終わったわね。あなた最初から、そのつもりで私を呼んだの?」
「…いや、そうじゃない。たまたまだ。ただ気が合いそうだと思った。それだけだ」
「出来ればもう、私を指名しないで欲しいんだけど…」
こんな犯罪の片棒を担ぐのは、まっぴらゴメンだ。
また、この話を聞かされるのは迷惑しかない。
「…悪いけどまた呼ぶよ…もう、この話はしない。次はちゃんとプレイするために呼ぶ。それならいいだろ?」
「…ならいいけど。じゃ、帰るね」
レイは部屋を出た。
あの女は絶対にオレの話に乗る。
そのためには、毎日指名して説得してやる、と決めた。
「よく分からないけど、整形しなくても大丈夫なんじゃないの?せっかく、親からもらった顔なんだし…」
「おいおい、アンタだってさっき、整形したいって言ったろうが。同じようなもんだ、理由は」
レイは達也が何を考えてるのか理解出来ない。
「アンタ、もし人生がリセット出来るなら、してみたいと思わないか?」
「…そりゃ、この顔だもん。リセット出来るならしてみたいわよ」
レイは顔にコンプレックスを持っていた。この顔のせいで何度も嫌な思いをした。
加えて在日だという事もあり、随分肩身の狭い人生を送ってきた。
「アンタ、オレと一緒にリセットしてみないか?」
「…バカな事言わないでよ!どうやってリセットするの?それに整形なんて、もの凄い費用がかかるのよ?今の私に、そんなお金なんてあるわけないでしょ?」
「じゃあ、もしその金があったらリセットしてみるか?」
達也はレイの顔をジッと見つめながら問いかけた。
「そんなお金、どっから出せるのよ?」
馬鹿馬鹿しい、とレイは横を向き、帰る支度を始めた。
「オレ、さっきも話したと思うが、母親の跡を継いで社長になったんだよ。だが、社長になったのはいいが、一人厄介なヤツがいてさ。裏でヤクザに献金してやがる。
ソイツを排除すれば、アンタの顔を変える費用どころか、しばらく遊んで暮らせるだけの金が手に入れる事が出来るんだよ。
信じる信じないはアンタ次第だが、とにかく金は裏に流れないように出来る」
「まさか、ヤバい事じゃないでしょうね?私、そんな事してまで顔を変えたいなんて思わない。
だってそんな大金手にするって事は、危ない橋渡るって事でしょ?」
さすがに鴨志田の時と違い、そう簡単に話に乗る女はいない。
「まぁ、昨日今日会ったばかりのオレがこんな事話しても、信用出来ないのは当たり前だよな…
ただリセット出来る可能性はかなり高い」
「…一つ聞きたいんだけど」
レイは達也が犯罪に手を染める事に違いないと、疑っている。
「何だ?」
「法に触れるような事するの?」
「無いとは言い切れない。でも、一つだけ言えるのは、排除しなきゃならないヤツがいるって事だ」
排除…つまり、消し去るという事だろうか。
「まさか、排除って…人を葬るの?」
達也の話を聞いてるうちに、レイは自分も犯罪に巻き込まれる可能性が高いと読んで、断るつもりでいた。
「ただ消すだけだ。殺すとは言ってない。それはあくまでも最終手段だ。オレだって、犯罪に手を染めるつもりはない!
だが、相手の出方次第では、こっちもそれなりの対応をしないとリセットどころか、人生が終わっちまう。
オレが言えるのは、そこまでだ。
後は迂闊な事は言えない。
今言えるのは、そこまでの話であって、後は仮定の話しか出来ないから、アンタはじっくり考えて、答えを出して欲しい。
…あっ!まだこの話、決して他の人には黙ってていてくれるかな?」
レイは、恐ろしい考えを持つ達也を警戒した。
「とにかく、この話は聞かなかった事にしておくわ。そろそろ時間ね。
今日も結局話だけで終わったわね。あなた最初から、そのつもりで私を呼んだの?」
「…いや、そうじゃない。たまたまだ。ただ気が合いそうだと思った。それだけだ」
「出来ればもう、私を指名しないで欲しいんだけど…」
こんな犯罪の片棒を担ぐのは、まっぴらゴメンだ。
また、この話を聞かされるのは迷惑しかない。
「…悪いけどまた呼ぶよ…もう、この話はしない。次はちゃんとプレイするために呼ぶ。それならいいだろ?」
「…ならいいけど。じゃ、帰るね」
レイは部屋を出た。
あの女は絶対にオレの話に乗る。
そのためには、毎日指名して説得してやる、と決めた。
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる