快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体

sky-high

文字の大きさ
129 / 189
流浪の如く

いきなりマンションかよ?

しおりを挟む
昨日は早く帰れたのに、今日は渋滞もあってか、少し遅くなった。

帰りにコンビニに寄ろうとして財布の中を見たら2500円しか無かった…
アイツは、いつになったら金出すつもりだ?

コンビニは止めて、スーパーで味噌と玉子と豆腐を買った。

卵焼きと豆腐の味噌汁で何とか給料日までしのいでいくしかない。

しかし、思った程給料も貰えない。
生活はギリギリだし、夜の仕事でもやろうか…
日給も良いし。

給料日まで逆算して、一日に使える金は約300円…

今更悔やんでもどうしようもないのだが、十代の頃、大金を手にした事があったが、何故貯金しなかったのだろうか。


そんな事を思い、トボトボと歩き家に着き、米を研いだ。

するとナツから電話がかかってきた。

「はい」

【あ、こんばんは。さっきはゴメンね仕事中に】

「んー、まぁ大丈夫だけど、何かあったのか?何度も電話してくるってのは」

【古賀くんてLINEやらないの?】

そんな相手なんかいない。

「LINE?やんないよ、やる相手もいないし」

【ねぇ、今度からLINEで連絡しようよ】

「…考えとくよ。で、用件は何?」

【私の思い過ごしならいいんだけど、古賀くんて、何か私と同じような目をしてるんだよね。もしかして、過去にイヤな出来事とか無かった?】

…ナツはそれに気づいていたのか。

「目?目がどうしたって?」

【…うーん、電話じゃ何だし、今度の休みに時間とれないかな?】

「とれないかなって、仕事は?夜からだろ?」

【ちょっと今、休みもらってるから大丈夫】

「休み?」

【そう。私、昼間も仕事してるから】

掛け持ちで仕事してんかよ。
でも、店じゃ常に上位にランクインしてる程の指名でも食っていけないだろうか?
それとも、借金でもしてるんだろうか。

「構わないけど、そんなに働いて、寝る時間あるのかよ?」

【うん、今、夜の方はお休みしてるから大丈夫】

「オレ、週末じゃないと…あっ」

そうだ!今月は残り2500円しか無いんだ…

【えっ、どうしたの?】

「いや、やっぱ無理だ」

【えぇ、何で何で~?】

まさか残金2500円なんて、恥ずかしくて言えないよな…

「とにかくちょっと無理だな。来月なら大丈夫そうだけど」

【古賀くん、お金無いからでしょ?】

…何故、それを知ってる?

【お金の事なら心配しないで。私がご馳走するから】

女に恵んでもらうのかよ…

「いいって、そんな事しなくて」

【いいの!っていうか、どうしても話したい事があるから】

「だったら、今話せばいいじゃん」

【違うの、会って話をしたいの】

どうする?金無いし、しかも女から奢ってもらえるって。

【じゃ、こうしよっ。今回は私が払うから次は古賀くんが払って。それならいいでしょ?】

次って、何だ?…次も会うつもりでいるのか?

「じゃあ、ファミレスのドリンクコーナーにしよう。それなら割り勘できるし」

【いいってば、古賀くんを誘うから、私が払うの】

「…」

【ねっ、いいでしょ?】

何の話か知らないが、所詮はコイツの気まぐれだろうな。

仕方ない。

「わかった。じゃ、待ち合わせ場所はファミレスにしよう」

【…いや、ちょっと人のいる所は…】

何なんだ、一体?

「なら、何処がいいんだよ?」

【…】

まさか、ラブホとか言うんじゃないだろうな?

【古賀くんの家じゃダメ?】

無理だな。なんせ、あのバカが寝てるし、おちおち話も出来ない。

「そりゃ、絶対に無理!」

【えぇ、じゃあとにかく個室になるような場所じゃないと】

…ラブホしかねえじゃねえか!

「分かったよ、場所は任せるよ」

【じゃあ週末の午後に会おう】

「…はい」

というワケで、ナツと会う事になったのだが…

待ち合わせ場所に、ナツはキャバクラの時とは違って、ナチュラルメイクに地味な服装という格好で現れた。

「古賀くん」

「ほい」

「…私のマンションに行かない?」

「いきなりかよ?」

…ナツのマンションに行く事になった。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

処理中です...