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16話・死のエリアとなる池袋
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「やはり悪魔は力で押さえつけての奴隷契約が一番だな。完全戦争である力の世界こそ正義」
と、今回の池袋悪魔との同盟契約についての答えを呟いていた。悪魔王ゼロノスのいる東京駅に向かう為に、わざわざ池袋エリアまで来て、そこのボスであるシフォンヌと同盟契約を結んだ。ルーンメイズの仲間の仲介もあっての契約だったが、池袋悪魔達は人間を敵か食料としてしか見ておらず、池袋エリア地下街はゼロノスが現世に侵攻するゼロノスデイまで封鎖される予定のようだ。
今は池袋エリアで孤立する俺と舞花と宮田はゲヘヘ……と恫喝しながら近寄る薬中ヤクザ共を殺していた。アリを殺すよりもつまらん連中だ。
「……舞花、何人殺した?」
「さぁ? ゴミを始末するのをいちいち数えていないわ」
「そりゃそーか」
ヤクザを切り裂く悪魔風罰と舞花の銃撃が舞う中、俺は気落ちしてるような宮田に声をかける。
「宮田。銃を撃つのに躊躇いがあるぞ。引き金は躊躇い無く引け。でなければお前が死ぬ」
「わかってるさ……こんな事になるなんて。やってられねーよ!」
怒りを咬み殺すように宮田は目の前のヤクザを射殺した。そして、悪魔のパシリとなっているヤクザ達の群れを始末した。
「弱すぎてつまらない連中」
悪魔妖精のミミは退屈しのぎのようにヤクザ共の死体に蹴りを入れていた。今の無意味な戦いを振り返り俺も思う。
「ヤクザも悪魔の言いなりになって最後には捨てられたのか。悪魔の奴隷が自分達の縄張り争いなんぞしても無意味なのによくやる」
「シフォンヌにもこのヤクザ達にも薬を流してやったのによ。まさかこんな簡単に見捨てられるとは思わなかった……」
「気落ちするな宮田。悪魔との同盟決裂なら問題無い。生きていれば先はある」
「先はある? 今の俺達は池袋で孤立してるんだぜ? これじゃ、一体何しに来たんだかもわからねーよ。このまま池袋悪魔達と俺はここを縄張りにして遊んでいたかった」
「悪魔が出現して世界が変わっている。そして、世界は変わる。いつまでも昔のような事は出来ないのが何故わからないか不自然だ」
不快な顔で舞花は俺達を見つめ、周囲を警戒している。あくまで今は宮田を励ましつつ、
「まぁ、これでいいのさ。どちらかに転んでも俺は悪魔は殺す予定だ。それに俺の目的は宮田のおかげで達成されてるからな」
と、宮田の製造したデビルドラッグを見せた。同時に宮田の顔が歪む。
「まさか夜野……池袋を焼き払うつもりか? 引火性の高いデビルドラッグを使ってこの街を……」
「……」
軽く微笑んで宮田に答えた。それを見る宮田は俺を悪魔を見るような眼差しになっていた。どうやら、こんな事にも気付かないでここまで来たようだな。ミミも宮田の哀れな顔に笑っていた。
「これからが始まりだ。そもそも同盟契約が成立してもしなくても、この池袋エリアは地獄エリアになる。その狼煙として、池袋には生贄になってもらう」
「麻薬を使って悪魔を殺すのね。それも、麻薬を製造してもいた。これはルーンメイズに対する裏切りよ二人共?」
と、舞花は言うが俺は静止する。あくまで俺はルーンメイズではないし、裏切りでも無い。動揺してる宮田の事は放っておいて話を進めた。
「因みに、池袋悪魔達に与えた袋の中に爆弾も入れておいた。時限爆弾が爆発すれば、デビルドラッグに引火して池袋地下は炎で焼け死ぬはずだ。これで、池袋エリアはヤクザさえ始末すればルーンメイズのものになる」
「はぁ……星矢。私はやっぱりアンタを殺すかも」
呆れ顔の舞花は自分の正義を変えないようだ。警察官の父を持ち、警察に憧れる舞花には俺は悪でしかない。でも、俺も悪魔東京でゼロノスを倒す為に引くわけにはいかない。
悪魔東京こそが、俺の望んだ生きる世界だからだ。
すでに臨戦態勢の舞花と俺は互いを敵と見ていた。それに悪魔妖精のミミは狂気の顔で喜んでいる。落ち込んでる宮田も、このままだと仲間割れだとして仲裁しようと動いた――瞬間、俺と舞花も動いた。
「ハッピーかな? チャオ。マヌケな人間達♩」
『――!?』
いきなり、池袋エリア各所のモニターというモニターにボスのシフォンヌの映像が流れた。また現れたか……と思いつつ、舞花とのバトルは一時休止になる。はずだったが、舞花の蹴りを右腕で受けた。チッと思いつつ、俺は後退して舞花に銃口を向けられつつシフォンヌの話を聞いた。
「ハッピーな仲間割れをしてる最中ゴメンねぇ。でも残念なお知らせがあるの。貴方達はこの引火しやすいデビルドラッグでこの池袋地下街を焼き払うつもりでしょう? でも、残念無念。これは水に浸けて保管する事にしたの。それと、時限爆弾もほぼ解除したから被害は少なかったわよ」
「そうか……俺の作戦は失敗だったか。まさか水に浸けて保管するとは考えたな。で、ゼロノスデイまでは相変わらず籠城か?」
「そうよん。どうせ、ゼロノスの使うデビルスターツリーの覚醒も一月も無いしね。それまで、私達はドラッグを楽しみながらヤクザ達を食べて過ごすわん。それじゃ、ハッピー!」
『……』
金髪美女悪魔のハッピーという声が聞こえると、その映像は途切れた。宮田は空き缶を蹴り、舞花は相変わらず俺に銃口を向けている。ミミはアクビをしていて俺はこれからの事を話した。
「舞花、デビルドラッグの件は後にしろ。今は池袋を壊滅させる作戦を話す。明日には東京へ行かないと行けないんだからな」
「東京へ? まさか池袋は今日壊滅出来ると言いたいわけ? この三人だけで?」
「そうだ。だからこそ、少数で池袋まで来たんだ。ルーンメイズ本隊は東京へ侵攻する必要があるから、池袋は簡単に壊滅させて封鎖する必要があったんだ。ルーンメイズが後ろから攻められないようにな」
そして、池袋壊滅作戦の概要を話した。
「池袋は街壊滅作戦でここの悪魔達をおびき出す。奴等のライフラインを地上から破壊するんだ。この作戦がダメなら俺達もゼロノス聖協会の真似をする。真似と言っても、俺達が攫うのは人間ではなくて池袋悪魔だ」
現在は池袋地下街へのルートは封鎖されてる。当然、地下に行くルートへは悪魔が警備している。それが不自然にいなくなれば、池袋悪魔達も動かざるを得ない。
「悪魔達はデビルドラッグの効能で幻覚が見えている。ケチャップドクターの解析結果だと、デビルドラッグを使用した悪魔は強化される面がある。けど、それも恐怖を与えれば麻薬の効果も薄くなる。つまり、池袋悪魔をおびき出すには、人間が何をしてるかわからない恐怖を与える事だ」
悪魔を攫ってから、攫う悪魔を戻す。幻覚作用を得られず、攫われてから帰還した悪魔により池袋地下街の情報を混乱させる。混乱に乗じて暴走し出す悪魔達は外に逃げ場を求め出すだろう。
「というのが今の作戦だ。作戦は二段階有ってそれはもう、終わっている。二段階目が発動するまで俺達は……?」
すると、青い煙が少し先に発生している。それは俺の示唆した二段階目の話だった。舞花はすぐに銃を構えた。宮田はぼーっと青い煙を見ている。ミミは青い煙の先にいる人間を見つけた。
「星矢。あそこに人間の子供がいるよ? 殺しちゃえ! 内臓を食わせろ!」
「そうだな。あの内臓を食えばミミも死ぬかな?」
殺気を具現化したような青い煙を発生させているのは、ボロボロの服を着た小学生ぐらいの少女だった。顔や身体にはアザのような跡がある。すでに自我を失っているのか、何も話す事は無くゆっくりとこちらに向かって歩いて来る。すると、舞花や宮田が突然苦しみ出した。同時に、俺も体調が悪くなった。
(チッ、あの青い煙……毒だな。やけに二段階目の作戦発動が早いと思ったぜ)
あれはおそらく死んだ子供だろう。死ぬまで虐待された怨念が子供をゾンビのように生き返らせて、周囲に青い毒を吹き出している。このままだと、人間も悪魔も全滅する。だから真の池袋壊滅作戦を話す時が来た。
「青い煙は毒だ。おそらく死んだ子供がゾンビとして生き返っている。あの子供の恨みの強さが悪魔東京でああいう形で発現したんだろ。だからこっちもポイズンエンドを発動させて池袋を死の街にして封鎖する!」
と、今回の池袋悪魔との同盟契約についての答えを呟いていた。悪魔王ゼロノスのいる東京駅に向かう為に、わざわざ池袋エリアまで来て、そこのボスであるシフォンヌと同盟契約を結んだ。ルーンメイズの仲間の仲介もあっての契約だったが、池袋悪魔達は人間を敵か食料としてしか見ておらず、池袋エリア地下街はゼロノスが現世に侵攻するゼロノスデイまで封鎖される予定のようだ。
今は池袋エリアで孤立する俺と舞花と宮田はゲヘヘ……と恫喝しながら近寄る薬中ヤクザ共を殺していた。アリを殺すよりもつまらん連中だ。
「……舞花、何人殺した?」
「さぁ? ゴミを始末するのをいちいち数えていないわ」
「そりゃそーか」
ヤクザを切り裂く悪魔風罰と舞花の銃撃が舞う中、俺は気落ちしてるような宮田に声をかける。
「宮田。銃を撃つのに躊躇いがあるぞ。引き金は躊躇い無く引け。でなければお前が死ぬ」
「わかってるさ……こんな事になるなんて。やってられねーよ!」
怒りを咬み殺すように宮田は目の前のヤクザを射殺した。そして、悪魔のパシリとなっているヤクザ達の群れを始末した。
「弱すぎてつまらない連中」
悪魔妖精のミミは退屈しのぎのようにヤクザ共の死体に蹴りを入れていた。今の無意味な戦いを振り返り俺も思う。
「ヤクザも悪魔の言いなりになって最後には捨てられたのか。悪魔の奴隷が自分達の縄張り争いなんぞしても無意味なのによくやる」
「シフォンヌにもこのヤクザ達にも薬を流してやったのによ。まさかこんな簡単に見捨てられるとは思わなかった……」
「気落ちするな宮田。悪魔との同盟決裂なら問題無い。生きていれば先はある」
「先はある? 今の俺達は池袋で孤立してるんだぜ? これじゃ、一体何しに来たんだかもわからねーよ。このまま池袋悪魔達と俺はここを縄張りにして遊んでいたかった」
「悪魔が出現して世界が変わっている。そして、世界は変わる。いつまでも昔のような事は出来ないのが何故わからないか不自然だ」
不快な顔で舞花は俺達を見つめ、周囲を警戒している。あくまで今は宮田を励ましつつ、
「まぁ、これでいいのさ。どちらかに転んでも俺は悪魔は殺す予定だ。それに俺の目的は宮田のおかげで達成されてるからな」
と、宮田の製造したデビルドラッグを見せた。同時に宮田の顔が歪む。
「まさか夜野……池袋を焼き払うつもりか? 引火性の高いデビルドラッグを使ってこの街を……」
「……」
軽く微笑んで宮田に答えた。それを見る宮田は俺を悪魔を見るような眼差しになっていた。どうやら、こんな事にも気付かないでここまで来たようだな。ミミも宮田の哀れな顔に笑っていた。
「これからが始まりだ。そもそも同盟契約が成立してもしなくても、この池袋エリアは地獄エリアになる。その狼煙として、池袋には生贄になってもらう」
「麻薬を使って悪魔を殺すのね。それも、麻薬を製造してもいた。これはルーンメイズに対する裏切りよ二人共?」
と、舞花は言うが俺は静止する。あくまで俺はルーンメイズではないし、裏切りでも無い。動揺してる宮田の事は放っておいて話を進めた。
「因みに、池袋悪魔達に与えた袋の中に爆弾も入れておいた。時限爆弾が爆発すれば、デビルドラッグに引火して池袋地下は炎で焼け死ぬはずだ。これで、池袋エリアはヤクザさえ始末すればルーンメイズのものになる」
「はぁ……星矢。私はやっぱりアンタを殺すかも」
呆れ顔の舞花は自分の正義を変えないようだ。警察官の父を持ち、警察に憧れる舞花には俺は悪でしかない。でも、俺も悪魔東京でゼロノスを倒す為に引くわけにはいかない。
悪魔東京こそが、俺の望んだ生きる世界だからだ。
すでに臨戦態勢の舞花と俺は互いを敵と見ていた。それに悪魔妖精のミミは狂気の顔で喜んでいる。落ち込んでる宮田も、このままだと仲間割れだとして仲裁しようと動いた――瞬間、俺と舞花も動いた。
「ハッピーかな? チャオ。マヌケな人間達♩」
『――!?』
いきなり、池袋エリア各所のモニターというモニターにボスのシフォンヌの映像が流れた。また現れたか……と思いつつ、舞花とのバトルは一時休止になる。はずだったが、舞花の蹴りを右腕で受けた。チッと思いつつ、俺は後退して舞花に銃口を向けられつつシフォンヌの話を聞いた。
「ハッピーな仲間割れをしてる最中ゴメンねぇ。でも残念なお知らせがあるの。貴方達はこの引火しやすいデビルドラッグでこの池袋地下街を焼き払うつもりでしょう? でも、残念無念。これは水に浸けて保管する事にしたの。それと、時限爆弾もほぼ解除したから被害は少なかったわよ」
「そうか……俺の作戦は失敗だったか。まさか水に浸けて保管するとは考えたな。で、ゼロノスデイまでは相変わらず籠城か?」
「そうよん。どうせ、ゼロノスの使うデビルスターツリーの覚醒も一月も無いしね。それまで、私達はドラッグを楽しみながらヤクザ達を食べて過ごすわん。それじゃ、ハッピー!」
『……』
金髪美女悪魔のハッピーという声が聞こえると、その映像は途切れた。宮田は空き缶を蹴り、舞花は相変わらず俺に銃口を向けている。ミミはアクビをしていて俺はこれからの事を話した。
「舞花、デビルドラッグの件は後にしろ。今は池袋を壊滅させる作戦を話す。明日には東京へ行かないと行けないんだからな」
「東京へ? まさか池袋は今日壊滅出来ると言いたいわけ? この三人だけで?」
「そうだ。だからこそ、少数で池袋まで来たんだ。ルーンメイズ本隊は東京へ侵攻する必要があるから、池袋は簡単に壊滅させて封鎖する必要があったんだ。ルーンメイズが後ろから攻められないようにな」
そして、池袋壊滅作戦の概要を話した。
「池袋は街壊滅作戦でここの悪魔達をおびき出す。奴等のライフラインを地上から破壊するんだ。この作戦がダメなら俺達もゼロノス聖協会の真似をする。真似と言っても、俺達が攫うのは人間ではなくて池袋悪魔だ」
現在は池袋地下街へのルートは封鎖されてる。当然、地下に行くルートへは悪魔が警備している。それが不自然にいなくなれば、池袋悪魔達も動かざるを得ない。
「悪魔達はデビルドラッグの効能で幻覚が見えている。ケチャップドクターの解析結果だと、デビルドラッグを使用した悪魔は強化される面がある。けど、それも恐怖を与えれば麻薬の効果も薄くなる。つまり、池袋悪魔をおびき出すには、人間が何をしてるかわからない恐怖を与える事だ」
悪魔を攫ってから、攫う悪魔を戻す。幻覚作用を得られず、攫われてから帰還した悪魔により池袋地下街の情報を混乱させる。混乱に乗じて暴走し出す悪魔達は外に逃げ場を求め出すだろう。
「というのが今の作戦だ。作戦は二段階有ってそれはもう、終わっている。二段階目が発動するまで俺達は……?」
すると、青い煙が少し先に発生している。それは俺の示唆した二段階目の話だった。舞花はすぐに銃を構えた。宮田はぼーっと青い煙を見ている。ミミは青い煙の先にいる人間を見つけた。
「星矢。あそこに人間の子供がいるよ? 殺しちゃえ! 内臓を食わせろ!」
「そうだな。あの内臓を食えばミミも死ぬかな?」
殺気を具現化したような青い煙を発生させているのは、ボロボロの服を着た小学生ぐらいの少女だった。顔や身体にはアザのような跡がある。すでに自我を失っているのか、何も話す事は無くゆっくりとこちらに向かって歩いて来る。すると、舞花や宮田が突然苦しみ出した。同時に、俺も体調が悪くなった。
(チッ、あの青い煙……毒だな。やけに二段階目の作戦発動が早いと思ったぜ)
あれはおそらく死んだ子供だろう。死ぬまで虐待された怨念が子供をゾンビのように生き返らせて、周囲に青い毒を吹き出している。このままだと、人間も悪魔も全滅する。だから真の池袋壊滅作戦を話す時が来た。
「青い煙は毒だ。おそらく死んだ子供がゾンビとして生き返っている。あの子供の恨みの強さが悪魔東京でああいう形で発現したんだろ。だからこっちもポイズンエンドを発動させて池袋を死の街にして封鎖する!」
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