17 / 21
17話・ポイズンエンド
しおりを挟む
死んだ少女ゾンビの撒き散らす青い毒ガスを利用して、池袋エリアを死の国にするポイズンエンド作戦を決行しようとすると、バイクの音が遠くからした。それに俺と舞花と宮田は振り向く。
「あの白衣に血のようなケチャップ汚れ……奴か」
ケチャップ好きの変な白衣の女である、ルーンメイズドクターの女・通称ケチャップドクターが現れた。変なメガネで相変わらず陰気臭いし、胡散臭い感じがするな。
「やぁやぁ諸君。まだ生きてるとは感心、感心。私のモルモットとして利用させてもらうよ。ペロリ……」
「何がペロリだ。口元にケチャップをつけてる場合じゃないぞ? あのゾンビの毒ガスは人を簡単に殺すだろう。無論、悪魔もな」
いきなりのドクターの登場に舞花も宮田も少し驚いていた。基本的にドクターは現実世界との連絡役でもあるから、ルーンメイズの本拠地である渋谷区役所にしかいない。その理由を説明する前に、俺は青い毒ガスを撒き散らしながらゆっくりと接近するゾンビ少女への処置をする。
「悪魔氷罰!」
氷柱でゾンビ少女の動きを止める。毒ガス効果で氷なんかすぐに溶けるだろうが、今は会話する時間が稼げればいい。すると、ドクターはニヤニヤしつつ話す。
「動きを止めてくれれば話は出来る時間はあるね。ここのエリアには興味があるよ。人間型の悪魔がわんさかいるようだからね」
「時間は無いぞ。俺はもう池袋エリアは潰す。渋谷にいるルーンメイズ本隊の首尾は整ってるのか?」
「そりゃこのドクターである私にかかれば問題無いよ。この池袋エリアは色々調べたいけど、もう時間も無いか。ポイズンエンドをするなら、あのゾンビ少女を人柱にすればいいんじゃない?」
「そうだな。因みに、池袋に関しては宮田がよく知ってるぞ。宮田は池袋ボスのシフォンヌの手下だからな」
「手下じゃなくて愛人だ」
というツッコミを本人から受けたが、実際はそんな関係じゃない。人間と悪魔がギブアンドテイク以外で繋がれるかよ。
このケチャップドクターがわざわざ来たのは、ポイズンエンドを発動させる為だったんだ。
表向きはドクターが池袋の医療設備がどうなっているか? の調査だが、本当はデビルドラッグで毒ガス発生させる為に来ている。
実は、池袋悪魔が好んでいるデビルドラッグは池袋でも製造していた。
宮田のデビルドラッグ作りの知識を利用して、池袋でも製造させていたんだ。そして、ここのデビルドラッグは東京駅に近い品川エリアにも流れている。これが上手く回れば悪魔王ゼロノスを信仰するゼロノス聖協会の連中はこれで精神が病む。
勿論、悪魔のような精神力で乗り越える者もいるだろうが、東京駅が混沌とすれば悪魔王城に侵入もし易くなって俺の勝ちだ。
「……この素晴らしい悪魔東京はこれからもっと楽しくなるぞ。俺の望む世界に革命してやる」
「この世界を望んでたのは、貴方だけじゃ無いわよ悪魔神罰君」
と、ケチャップドクターは言う。その言葉には強い感情を感じた。この世界を受け入れたり、信じられるなら魔法が使えるようになる。このドクターならどんな魔法が使えるのか気になった。すると、ジリジリと後ずさりする宮田は悲鳴に近い感じで話し出した。
「おいおい、これでいいのかよ? あの少女ゾンビは毒ガスで氷を溶かしてまた進み出したぜ? ポイズンエンドだか知らねーけど、俺はシフォンヌに会いてーんだよ」
その宮田の言葉の前に舞花は銃を構えていた。溜息をつくようにドクターは言う。
「会いたい相手か……あの妹もゾンビとして復活出来るかな?」
「? ドクターの妹は悪魔に殺されたのか?」
「いいえ、山手線殺しに巻き込まれたみたい。あの悪魔東京が生まれた時刻には、山手線に乗ってたようだから」
ドクターは左手の中指にある星の形の指輪に触れて答えた。もう、会話をしてる場合じゃないと諭すように、舞花は銃口をゆっくりと向かって来る毒ガス少女ゾンビに向けながら言う。
「そもそも、ポイズンエンドっていうのは何? それでこの池袋エリアを潰せるの?」
「それは、そろそろシフォンヌの奴が身をもって教えてくれるさ。悪魔東京を巻き込んだパーティーの狼煙としてな」
その言葉と共に、毒ガス少女ゾンビは窪んだ地面の崩壊と共に池袋地下街へ転落した。こうなれば、密室の池袋地下街は毒ガスエリアとして悪魔達は死んで行くだろう。いや、もう大半は死に絶えてるかも知れない。それは池袋街頭モニターに現れた映像の金髪美女悪魔を見れば一目瞭然だった。
「ぐっ……夜野星矢。何故、この池袋地下街は毒ガスが発生してるの? 引火しやすいデビルドラッグは水に浸けて使用しているのに……さっきの崩壊作戦で何かをしたの?」
「いや、さっきの崩壊は偶然の出来事。毒ガスを発生させてるゾンビは地下街にプレゼントしておいた。早く池袋悪魔が死ぬようにな」
「私は水に浸けたデビルドラッグの事を言っている!」
「カリカリすんなよ。そもそもデビルドラッグを水に浸けたのは最悪の判断だ。元々引火しやすい粉だけど、水に浸すと気化して特殊なガスが出る。それは、とても引火しやすいガスで何よりも……」
「何よりも? !? ぐあぁぁ……!?」
街頭モニターに映るシフォンヌは口から大量の血を吐いた。池袋ボスがあれなら、ザコ達は確実に死んでるだろう。それを思う俺はシフォンヌに答えを言ってやる。
「つまり、毒ガスになるんだ」
「……貴様ぁ!」
「混ぜるな危険だ。あばよシフォンヌ。俺達もここにいたら毒ガスで死ぬ。池袋とはここでお別れだ。そして、ポイズンエンドの発動だぜ」
池袋を毒ガスで封鎖するポイズンエンドの発動だ。防毒マスク必須であるが、悪魔の顔じゃマスクは出来ない。どうやらドクターは海外で人体実験をしていた過去があるらしく、俺の非常な作戦にすぐに乗ってくれた。この悪魔東京でドクターも色々と楽しみたいようだから、利用させてもらったんだ。
もうここはドクターに任せて立ち去ろうとすると、甲高い美女の悲鳴が聞こえて来た。
「……ハッピーじゃない! ハッピーじゃない! アンハッピーアーーーーッ!!!」
俺達はその赤いレザージャケットの金髪美女に振り向いた。目も鼻も口も――ありとあらゆる穴から血を吹き出していて、すでに人型悪魔の面影も消えつつある。その瀕死の美女に言う。
「よう、シフォンヌ。相変わらずの美女だな」
地下に充満した毒ガスから逃れて来たシフォンヌが現れたが、もうこんな奴はどうでもいい。だが、そんな俺の気持ちとは真逆の悪魔は叫んだ。
「死ね……死ね……死ねぇ! ブチ殺してやるぞ夜野星矢――っ!」
「そこは落とし穴だ。上手く行けば、自分のアジトに戻れるぜ?」
「!? ぐはぇーーーっ!?」
忠告を無視するシフォンヌは地下に落下した。奴を愛する宮田は動揺し、舞花はどうでもいいように反応しない。ドクターはリュクサックからタブレット端末やら、何やらを出している。
「ドクター、ポイズンエンドの調整は任せた。俺達は渋谷エリアに戻る。そして――」
「待てよ! 俺はシフォンヌを助けに行くぜ。俺はシフォンヌとセックスがしたいからな!」
それだけ言うと、宮田は一目散に駆け出した。ここにいれば確実に宮田は毒ガスで死ぬ。ドクターも助ける事は無いだろう。ハンカチで口を抑えている舞花は言った。
「追わないの?」
「自分で決めた決断だ。それは自分の正義。だから追う必要は無い」
「ならいいわ。アンタは無差別殺人もするのはわかった。やっぱり、私はゼロノスを倒した後にアンタを殺すかも」
「ありがとう。舞花の心が変わらないよう願っているぜ」
そして、ドクターの調整したポイズンエンドの毒ガスは意思を帯びるように広がった。これにより渋谷エリアにも毒ガスが進み出し、全ての人間達は否応無く東京へ行くしか無くなったんだ。
(全ては……もう流れている。後はこの濁流を乗りこなすだけだ)
これにより、池袋エリアは封鎖される。これで、池袋エリアから渋谷に向かう悪魔も無くなり、ルーンメイズも東京駅のゼロノスへ向かうしか無い状況が出来上がった。
「そこにドクターが乗って来たバイクがある。これで渋谷エリアに戻るぞ舞花。そしたら、悪魔王ゼロノスのいる東京へ攻め込む!」
こうして、悪魔王ゼロノスとの全面戦争の開始の狼煙は上がった。
「あの白衣に血のようなケチャップ汚れ……奴か」
ケチャップ好きの変な白衣の女である、ルーンメイズドクターの女・通称ケチャップドクターが現れた。変なメガネで相変わらず陰気臭いし、胡散臭い感じがするな。
「やぁやぁ諸君。まだ生きてるとは感心、感心。私のモルモットとして利用させてもらうよ。ペロリ……」
「何がペロリだ。口元にケチャップをつけてる場合じゃないぞ? あのゾンビの毒ガスは人を簡単に殺すだろう。無論、悪魔もな」
いきなりのドクターの登場に舞花も宮田も少し驚いていた。基本的にドクターは現実世界との連絡役でもあるから、ルーンメイズの本拠地である渋谷区役所にしかいない。その理由を説明する前に、俺は青い毒ガスを撒き散らしながらゆっくりと接近するゾンビ少女への処置をする。
「悪魔氷罰!」
氷柱でゾンビ少女の動きを止める。毒ガス効果で氷なんかすぐに溶けるだろうが、今は会話する時間が稼げればいい。すると、ドクターはニヤニヤしつつ話す。
「動きを止めてくれれば話は出来る時間はあるね。ここのエリアには興味があるよ。人間型の悪魔がわんさかいるようだからね」
「時間は無いぞ。俺はもう池袋エリアは潰す。渋谷にいるルーンメイズ本隊の首尾は整ってるのか?」
「そりゃこのドクターである私にかかれば問題無いよ。この池袋エリアは色々調べたいけど、もう時間も無いか。ポイズンエンドをするなら、あのゾンビ少女を人柱にすればいいんじゃない?」
「そうだな。因みに、池袋に関しては宮田がよく知ってるぞ。宮田は池袋ボスのシフォンヌの手下だからな」
「手下じゃなくて愛人だ」
というツッコミを本人から受けたが、実際はそんな関係じゃない。人間と悪魔がギブアンドテイク以外で繋がれるかよ。
このケチャップドクターがわざわざ来たのは、ポイズンエンドを発動させる為だったんだ。
表向きはドクターが池袋の医療設備がどうなっているか? の調査だが、本当はデビルドラッグで毒ガス発生させる為に来ている。
実は、池袋悪魔が好んでいるデビルドラッグは池袋でも製造していた。
宮田のデビルドラッグ作りの知識を利用して、池袋でも製造させていたんだ。そして、ここのデビルドラッグは東京駅に近い品川エリアにも流れている。これが上手く回れば悪魔王ゼロノスを信仰するゼロノス聖協会の連中はこれで精神が病む。
勿論、悪魔のような精神力で乗り越える者もいるだろうが、東京駅が混沌とすれば悪魔王城に侵入もし易くなって俺の勝ちだ。
「……この素晴らしい悪魔東京はこれからもっと楽しくなるぞ。俺の望む世界に革命してやる」
「この世界を望んでたのは、貴方だけじゃ無いわよ悪魔神罰君」
と、ケチャップドクターは言う。その言葉には強い感情を感じた。この世界を受け入れたり、信じられるなら魔法が使えるようになる。このドクターならどんな魔法が使えるのか気になった。すると、ジリジリと後ずさりする宮田は悲鳴に近い感じで話し出した。
「おいおい、これでいいのかよ? あの少女ゾンビは毒ガスで氷を溶かしてまた進み出したぜ? ポイズンエンドだか知らねーけど、俺はシフォンヌに会いてーんだよ」
その宮田の言葉の前に舞花は銃を構えていた。溜息をつくようにドクターは言う。
「会いたい相手か……あの妹もゾンビとして復活出来るかな?」
「? ドクターの妹は悪魔に殺されたのか?」
「いいえ、山手線殺しに巻き込まれたみたい。あの悪魔東京が生まれた時刻には、山手線に乗ってたようだから」
ドクターは左手の中指にある星の形の指輪に触れて答えた。もう、会話をしてる場合じゃないと諭すように、舞花は銃口をゆっくりと向かって来る毒ガス少女ゾンビに向けながら言う。
「そもそも、ポイズンエンドっていうのは何? それでこの池袋エリアを潰せるの?」
「それは、そろそろシフォンヌの奴が身をもって教えてくれるさ。悪魔東京を巻き込んだパーティーの狼煙としてな」
その言葉と共に、毒ガス少女ゾンビは窪んだ地面の崩壊と共に池袋地下街へ転落した。こうなれば、密室の池袋地下街は毒ガスエリアとして悪魔達は死んで行くだろう。いや、もう大半は死に絶えてるかも知れない。それは池袋街頭モニターに現れた映像の金髪美女悪魔を見れば一目瞭然だった。
「ぐっ……夜野星矢。何故、この池袋地下街は毒ガスが発生してるの? 引火しやすいデビルドラッグは水に浸けて使用しているのに……さっきの崩壊作戦で何かをしたの?」
「いや、さっきの崩壊は偶然の出来事。毒ガスを発生させてるゾンビは地下街にプレゼントしておいた。早く池袋悪魔が死ぬようにな」
「私は水に浸けたデビルドラッグの事を言っている!」
「カリカリすんなよ。そもそもデビルドラッグを水に浸けたのは最悪の判断だ。元々引火しやすい粉だけど、水に浸すと気化して特殊なガスが出る。それは、とても引火しやすいガスで何よりも……」
「何よりも? !? ぐあぁぁ……!?」
街頭モニターに映るシフォンヌは口から大量の血を吐いた。池袋ボスがあれなら、ザコ達は確実に死んでるだろう。それを思う俺はシフォンヌに答えを言ってやる。
「つまり、毒ガスになるんだ」
「……貴様ぁ!」
「混ぜるな危険だ。あばよシフォンヌ。俺達もここにいたら毒ガスで死ぬ。池袋とはここでお別れだ。そして、ポイズンエンドの発動だぜ」
池袋を毒ガスで封鎖するポイズンエンドの発動だ。防毒マスク必須であるが、悪魔の顔じゃマスクは出来ない。どうやらドクターは海外で人体実験をしていた過去があるらしく、俺の非常な作戦にすぐに乗ってくれた。この悪魔東京でドクターも色々と楽しみたいようだから、利用させてもらったんだ。
もうここはドクターに任せて立ち去ろうとすると、甲高い美女の悲鳴が聞こえて来た。
「……ハッピーじゃない! ハッピーじゃない! アンハッピーアーーーーッ!!!」
俺達はその赤いレザージャケットの金髪美女に振り向いた。目も鼻も口も――ありとあらゆる穴から血を吹き出していて、すでに人型悪魔の面影も消えつつある。その瀕死の美女に言う。
「よう、シフォンヌ。相変わらずの美女だな」
地下に充満した毒ガスから逃れて来たシフォンヌが現れたが、もうこんな奴はどうでもいい。だが、そんな俺の気持ちとは真逆の悪魔は叫んだ。
「死ね……死ね……死ねぇ! ブチ殺してやるぞ夜野星矢――っ!」
「そこは落とし穴だ。上手く行けば、自分のアジトに戻れるぜ?」
「!? ぐはぇーーーっ!?」
忠告を無視するシフォンヌは地下に落下した。奴を愛する宮田は動揺し、舞花はどうでもいいように反応しない。ドクターはリュクサックからタブレット端末やら、何やらを出している。
「ドクター、ポイズンエンドの調整は任せた。俺達は渋谷エリアに戻る。そして――」
「待てよ! 俺はシフォンヌを助けに行くぜ。俺はシフォンヌとセックスがしたいからな!」
それだけ言うと、宮田は一目散に駆け出した。ここにいれば確実に宮田は毒ガスで死ぬ。ドクターも助ける事は無いだろう。ハンカチで口を抑えている舞花は言った。
「追わないの?」
「自分で決めた決断だ。それは自分の正義。だから追う必要は無い」
「ならいいわ。アンタは無差別殺人もするのはわかった。やっぱり、私はゼロノスを倒した後にアンタを殺すかも」
「ありがとう。舞花の心が変わらないよう願っているぜ」
そして、ドクターの調整したポイズンエンドの毒ガスは意思を帯びるように広がった。これにより渋谷エリアにも毒ガスが進み出し、全ての人間達は否応無く東京へ行くしか無くなったんだ。
(全ては……もう流れている。後はこの濁流を乗りこなすだけだ)
これにより、池袋エリアは封鎖される。これで、池袋エリアから渋谷に向かう悪魔も無くなり、ルーンメイズも東京駅のゼロノスへ向かうしか無い状況が出来上がった。
「そこにドクターが乗って来たバイクがある。これで渋谷エリアに戻るぞ舞花。そしたら、悪魔王ゼロノスのいる東京へ攻め込む!」
こうして、悪魔王ゼロノスとの全面戦争の開始の狼煙は上がった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
銀の弾丸と鮮血の赤ずきん
睦月 雪
ファンタジー
吸血鬼によって支配された世界で人類は限定的ではあっても安全を約束されていた。その中で何気ない日常を過ごしていたセシルは月が綺麗なある夜に血にまみれた「彼女」に出会う。その出会いがもたらすのは一体何なのか。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
じれったい夜の残像
ペコかな
恋愛
キャリアウーマンの美咲は、日々の忙しさに追われながらも、
ふとした瞬間に孤独を感じることが増えていた。
そんな彼女の前に、昔の恋人であり今は経営者として成功している涼介が突然現れる。
再会した涼介は、冷たく離れていったかつての面影とは違い、成熟しながらも情熱的な姿勢で美咲に接する。
再燃する恋心と、互いに抱える過去の傷が交錯する中で、
美咲は「じれったい」感情に翻弄される。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる