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13歳と白百合の…
お風呂
しおりを挟む「まずは髪を洗ってもらえるかしら」
「……はい」
マリアンヌは普段お風呂を一人で入っているのだが、それを一応まだ教育中の新人侍女枠のルネが知る由も無い。当たり前のように風呂の世話を申し付ければ、目をぐるぐるさせながらもついて来てくれた。思わず状況の可笑しさに高笑いしそうになって、マリアンヌは小刻みに震えてしまった。
慌てて寒さで震えたように見せるために両腕を抱えてアピールしたが。マリアンヌの考えに気付かず、目をぐるぐるさせながらもマリアンヌの震えに気付いてそっとタオルを差し出したルネは優秀である。
「そう……そこよ、とても気持ちいいわ」
「…………」
ざばーん、とぬるま湯が髪に流される。ルネは髪を洗うのが上手いのか、それとも前世の美容院以来、誰かに髪を洗ってもらうのが久しぶりだからか、マリアンヌは思わず本来の目的を忘れて心地よさに浸った。素っ裸で微睡み始めたマリアンヌが目を逸らしてても見えているはずなのに、ルネはずっと無表情である。
……そういう反応だと、さすがのマリアンヌもだんだんと自信が無くなってきた。やはりプロの仕事人間に色仕掛けは難しいのか、と。だが、さっきは一瞬手ごたえを感じたのだ、イケるはずである。なので次の作戦に移った。
「……次は身体を洗ってもらおうかしら」
「――――」
またしてもピシッ! とルネが固まる。その目は嘘だろ、とでも言いたそうであった。あ、なんだ、効いてるのね、とマリアンヌは少し安心して微笑みかけながら命令を下す。
「これはあなたへの罰だもの。しっかりと隅々までお願いね」
「すっ、……はい」
マリアンヌの言葉にはさすがに動揺したのか、ルネが目を回す。心なしか手が震えているようだった。だが、ここでやめるマリアンヌではない。追い込みとばかりにルネの手を取ると、そのままマリアンヌの胸へ置かせる。突然のもにゅっとした感触に驚いたのか、ずっとどこかしらへ視線を逸らしながら作業をしていたルネが、マリアンヌの胸を凝視した。
「ついでにマッサージもお願いしようかしら」
ルネの喉がごくり、と鳴った気がした。
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