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13歳と白百合の…
お風呂2
しおりを挟む「うーん、もっと強く揉んでくれないかしら」
「はい……」
やわやわと、まるで未知の物体に触れるような触り方に、マリアンヌは笑いをこらえるのに必死であった。何より泡立っているせいもあるのか、とてもくすぐったいのだ。それともうひとつ。
向かい合うようにルネが両手でマリアンヌの胸を揉ませる態勢まで持ってきたマリアンヌは、ここからどうしようかと考えていた。何故か、思っていたような雰囲気にはなっていなかったからである。
どうしてかとルネの様子を観察していて気付いたのだが、そういえばルネは暗殺の際にナイフを胸に刺し、マリアンヌの胸にパキリと折られたのだ。おっかなびっくり胸を揉む様子には、色気云々よりナイフを折る胸の不思議に興味津々、といった感じである。
そうきたか――。
確かにマリアンヌも加護の不思議には興味津々であるが、これでは当初の色仕掛け計画が台無しである。なんとか軌道修正しなければ、と思いつつもマリアンヌは余計なことを言ってしまう。
「――この柔らかい胸肉が、鋭利な刃物を折ってしまうのは不思議でしょう?」
「――!」
夢中で胸の弾力や柔らかさなどを探究? していたルネがハッとしたように顔を上げた。その様子からは、とても色気云々などは見受けられ無かった。
「思う存分好きに触っていいわよ」
だからか、マリアンヌはもうルネが納得するまで好きなように揉ませないと次の段階には移れない、と悟りそう告げた。いっそのこと好きに揉んでくれ。出来ればもう少し強めに。そう考えながら、マリアンヌは膝立ちになってぐいっ、と上半身をルネのほうへと乗り出した。
ルネはといえば、マリアンヌが許可を出したからか今度は遠慮なく胸を揉み始めた。積極的で結構だが、何か思ってたのと違う……と、そう思いながらマリアンヌは自身の胸をしばらくルネに預けることにした。
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