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道士
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レイナは元々活動的なのもあってプライベートでも乗り回す事になったのだが十二月の頭、そのままのスタイルで一旦実家にも向った。理由は単純で父親・時人から晴海に連絡が入ったからだ
以前直接会談で言っていた
「ですが、その辺りも含めて調べてはみましょう」
という相手との接触が出来たとの事である
そこで「ならついでにアタシが行って来るよ、実家にも帰ってないし」という事で土曜午後、学校終って直ぐ、レイナがバイクで一人で向かった
本来は資料や口伝でもいいのだが自身でも言った通り、家にも顔出しておこうという事、娘であるレイナが行っていいし。内密な話しである程直接のが良い、それからレイナ自身行き詰まりがあった、これを「技や術」でどうにかならないかな?というのも聞いておきたいのもある
午後二時には綾辻の実家に戻り、さっそく父親に聞こうと思ったのが案内されたのは客間、晴海らが会談した場である
「何だ何だ?」とは思ったのだがどうも来客中らしい
そうしてレイナも座席に着いたが
「来たか」
「久しぶり親父」
だけ交わしてもう一人も紹介する
「こちらは道士の美友さんだ」
「ハオ」
「ハ、ハオ?」
「あ‥もしかして」
「うむ、中国側の専門家だ道士とは成っているが退魔の専門家でもあり気法師でもある」
「マジカ‥交流出来たんだな」
「まあ、昔の話しだが。何度か渡航して交流した事はあるからな、今回、晴海様の要望あって、再び人をやって渡りを付けた」
「確か、ウチの事情から技術活路を探した事はあったよね‥」
「うむ、ただ以前とは事情は変わっている、お互いな」
「お互い?」
「まあ、それは後でいい。メイヨウさんはアチラの大家の孫で今回、技術交流という形で来てもらった」
「そうなんだ、よ、よろしく」
「以后请多多指教!」
「はい?」
「よろしく御願いします、だそうだ」
「あの‥親父?交流たって‥」
「大丈夫だ、メイさんは日本語もそこそこ出来る」
と時人が通訳して相手に伝えたが「出来る」と言っても結構怪しい
「レイナ?こにちわ」みたいな
美友は黄 美友と姓名で年齢は十八らしい
見た目的にはかなり子供に見える。身長は百五十くらい、カタコトな喋りと、顔がかなり童顔なのもある。
やや怒り眉で大きなくりくり眼で子供ぽい、ポニテというかお団子シニョンで、白い綺麗な肌でどっちかと云えばスレンダー、服装は近代的なモノで見た目的に民族の違いはあんまり分らない
ただ、動きやすい様にハーフパンツみたいなズボンとダボっとした大きめのトレンチに大きめな運動靴に近い足元、なんとなくだが「低学年の男の子ぽい」感じなのでそう感じるのだろう
一旦、メイは座から離れ、屋敷の執事らに案内されて客室に向かいレイナと時人は肝心な部分についての会談を行う
「で?親父、あの子の事と向こうの家の事は?」
「簡易に情報はレポートにしてある、直接ぼっちゃんに渡してくれ」
「分った」として紙三枚だけだが受け取る
「口頭で伝える事は余り無いが、基本的にそっちに住まわせる事になる」
「ふーん、強いのかな」
「向こうでも幾度か事件に関わった事があるそうだ、こちらと違って、霊媒事件な様なモノらしいがな、ただ、一族でもかなり才能に恵まれているそうだ」
「なるほどね。で?以前と事情は変わっているてのは?」
「大昔は純粋に向こうのが立場と技術は高かった、その為、どちらかと言えば教示を受ける目的だったが今は大陸では事件は激減している、それ故、実戦的な活動は少なく規模も縮小しているらしい」
「ふーん」
「その為、改めて交流を持ちかけた際、彼女を送られた、早い話、前線での経験の機会と、組織的繋がりが欲しいらしい」
「でも向こうのが技術はあるんだろ?」
「少々ベクトルは違うがそうだな、なので技術指導はする代わりに事件にも噛ませろ、横の繋がりもある程度よこせ、という事だろう、無論、ハッキリは云わぬがな」
「成る程」
「黄家は大家とは云っているが今は体術や儒家としての指導の立場が強い、日本の四家と違って公的組織に対して強い権限は無く、どちらかと言えば立場は低く、あまり豊かでもない」
「要するに資金的な?」
「それもあるな」
「はぁ、なるほどだからこっちと繋がりを望んでいるのか」
「そういう事だろうな、だから直系の孫が来た訳だ」
「それでお前の方の用は?」
「ああ‥アタシ今、睦の令嬢に戦い方習ってるんだけど」
「ふむ?」
「それを得ても近接は無謀だと思うんだよね?」
「つまり、秘術を伝授しろと?」
「或いは中・遠距離武器」
「伝術するのは構わんがどの道、霊力に依存するが」
「構わない、アタシだけ役立たずじゃ自分で自分を認められない」
「そう考えるならそれでいい、後で教授しよう。武器は一般装備を上回る物はないな、まあ、それにどうにかならないか?という意味での今回の交流でもあるが」
「要するにあのお嬢ちゃんに聞け、て事か」
「そうだな、私もまだ細かい事までは知らない
交流なり教えなり受けるといい」
「わかった」
「それと、我らの秘術は応用は利くので現状でもまるっきり使えないと云う事でもないな」
「え?そうなの?」
「うむ‥とりあえず見せてやろう。表に行こう」
「お、おう」
そうして二人で裏庭に出る。本来は秘密的なモノであるので
屋内のが良いが「実際見せてやる」は屋内だと大惨事になりかねないからだ
対人の目標物、木人の様なモノを30メートル先に用意させ人払いをし、懐から水晶の様な透明の球体を右手に持つ、それから時人は講義を始める
「尤も、私も完璧な形で使える訳ではないのでな、初代~のモノとは大きく劣るが、どういうモノかを見せる程度は出来る」
「内容は知ってるけど‥要するに霊力射撃術だよね?」
「左様」
云って時人は手を前にかざして指をマト方向に向けて軽く開く、数秒集中すると右手に軽く持った透明石が発光する
とは云え、僅かに灯ったという程度で昼間だと注意していないと見えないくらいぼんやりしたモノだが
「九十九針」と発動ワードすると球体から伸ばした指に通電するように一瞬伝導し、鉛筆程度の大きさの光体が指先から一斉に発射され音も立てずに、五本、マトに突き刺さる
「おお!?」
「これが九十九針だ」
まあ射撃ではあるが、散弾に近い感じで
ワンショットで一斉に光針が飛んでいって当たるという形だ
がそれだけで時人は疲れる様だ。目頭を軽く押さえて
「ふうっ」と大きく溜息をついた
「大丈夫か親父?」
「ああ、それなりに霊力訓練している私でもこの程度だ、実戦で使えない理由も分ったろう」
「あんまり威力は無さそうね‥」
「そうだな‥ハッキリ云ってボウガンでも持っていった方が楽だろう、実際、威力はそう変わらない、ただ触媒と霊力構築の操作が出来れば誰でも撃てるが‥凡人の霊力許容量だと
5,6本1~2発撃って休む事になる」
「今のでどのくらい使ったんだ?」
「3割程度だな」
「ははぁ‥こりゃ確かに微妙だねぇ‥」
「が、逆に言えばこれを改善する何かがあれば有用ではある、今は五射したが、威力も数も自由に変えられる」
「なるほど、燃料があれば幾らでも数と破壊力は増やせると」
「そういう事になる、まあ、私も凡人だからな」
「親父でどのくらいあるんだ?」
「一般人を1として1・3程度だ、修練をして上積してコレだからな」
「‥うーん」
「まあ、何れにしろやってみるといい。有って邪魔に成るモノでもないし、改善する手段が見つかるかもしれん」
「あ、ああ」
「その点も探し居てはいるがそう簡単にはいかん石はお前が持っているといい」
「いいのか?」
「その為に用意したモノだ、私は私で別のモノがある」
「そっか、さんきゅ」
「ただ乱暴に扱うなよ、それなりに高価なモノだ」
「ああ」
「戻る時に伝えてくれ、私も中央に用事がある、ついでに同行しよう」
そうして時人は自分が持っていた石を渡して屋敷に戻った。さっそく、レイナも試してみるがこれは元々知っている、霊力構築までは講義を受けた事があるので試してみるが、割りとあっさり触媒への霊力充填から「針」の作成には成功する
「意外と簡単だなぁ。けどアタシの霊力じゃなぁ‥」としか自分でも云い様がないし、今はそれは後回しでいいだろう
とりあえずメイの事が先だ、早速彼女が案内されて待った部屋に訪問、これからの事も軽く説明するが基本的に相手も分っている
ただ、日本語で交流してみると見た目に反してあんま可愛くはない、言葉の語呂が少ないのもあるが
「おお、日本のトップ家の息子か!」
「まあそう、アタシらは神宮寺のぼっちゃんの補佐て事になってる、前線でやるなら同じ所か、近くに住む事になるけど?」
「ワカタ」みたいな
細かく聞いていくと、メイは実戦経験はゼロ、ゼロというのも現場経験が無いのではなく、日本側と違って、そもそも、もう長い事物質的な妖怪の類の登場は無いらしく、アスカと同じ様に、実際の現場での退魔と云っても御祓いや魔除け的な仕事しかなく
そうした状況の中、黄家も段々規模が縮小されており現在は武芸や気功の類を教える半公共団体の様な扱いである
勿論、日本で近年、公人側でも開発されているサーモグラフや探知機の様な近代装備や道具が無いので事件の実数も統計化されていない、何しろ認定されるのが実際三次元側で死体が出た場合だけ、という事になるから
一方で黄家は武芸と気功の教授をしているのでメイ自身は強いのだが、あくまで対人の話しであって、晴海らと違い対妖怪ではどの程度か分らないらしい、そもそも試す機会自体
長く消失している
当然、判定機なんてのも無くランクも知らんという事だそう、ただ霊力というか気力は常人の二倍くらいはあるそうだ
「それはまた困った子だなぁ‥」とは思ったのだが、まあ、人の事は言えない訳で
とりあえず今後の事は決まっているので、会談を重ねた後晴海の所に連れて行く事になったのだがバイク二人乗りは不可なのでレイナは自身のバイク、メイは綾辻所有のベンツに乗せられて向う事になったが
以前直接会談で言っていた
「ですが、その辺りも含めて調べてはみましょう」
という相手との接触が出来たとの事である
そこで「ならついでにアタシが行って来るよ、実家にも帰ってないし」という事で土曜午後、学校終って直ぐ、レイナがバイクで一人で向かった
本来は資料や口伝でもいいのだが自身でも言った通り、家にも顔出しておこうという事、娘であるレイナが行っていいし。内密な話しである程直接のが良い、それからレイナ自身行き詰まりがあった、これを「技や術」でどうにかならないかな?というのも聞いておきたいのもある
午後二時には綾辻の実家に戻り、さっそく父親に聞こうと思ったのが案内されたのは客間、晴海らが会談した場である
「何だ何だ?」とは思ったのだがどうも来客中らしい
そうしてレイナも座席に着いたが
「来たか」
「久しぶり親父」
だけ交わしてもう一人も紹介する
「こちらは道士の美友さんだ」
「ハオ」
「ハ、ハオ?」
「あ‥もしかして」
「うむ、中国側の専門家だ道士とは成っているが退魔の専門家でもあり気法師でもある」
「マジカ‥交流出来たんだな」
「まあ、昔の話しだが。何度か渡航して交流した事はあるからな、今回、晴海様の要望あって、再び人をやって渡りを付けた」
「確か、ウチの事情から技術活路を探した事はあったよね‥」
「うむ、ただ以前とは事情は変わっている、お互いな」
「お互い?」
「まあ、それは後でいい。メイヨウさんはアチラの大家の孫で今回、技術交流という形で来てもらった」
「そうなんだ、よ、よろしく」
「以后请多多指教!」
「はい?」
「よろしく御願いします、だそうだ」
「あの‥親父?交流たって‥」
「大丈夫だ、メイさんは日本語もそこそこ出来る」
と時人が通訳して相手に伝えたが「出来る」と言っても結構怪しい
「レイナ?こにちわ」みたいな
美友は黄 美友と姓名で年齢は十八らしい
見た目的にはかなり子供に見える。身長は百五十くらい、カタコトな喋りと、顔がかなり童顔なのもある。
やや怒り眉で大きなくりくり眼で子供ぽい、ポニテというかお団子シニョンで、白い綺麗な肌でどっちかと云えばスレンダー、服装は近代的なモノで見た目的に民族の違いはあんまり分らない
ただ、動きやすい様にハーフパンツみたいなズボンとダボっとした大きめのトレンチに大きめな運動靴に近い足元、なんとなくだが「低学年の男の子ぽい」感じなのでそう感じるのだろう
一旦、メイは座から離れ、屋敷の執事らに案内されて客室に向かいレイナと時人は肝心な部分についての会談を行う
「で?親父、あの子の事と向こうの家の事は?」
「簡易に情報はレポートにしてある、直接ぼっちゃんに渡してくれ」
「分った」として紙三枚だけだが受け取る
「口頭で伝える事は余り無いが、基本的にそっちに住まわせる事になる」
「ふーん、強いのかな」
「向こうでも幾度か事件に関わった事があるそうだ、こちらと違って、霊媒事件な様なモノらしいがな、ただ、一族でもかなり才能に恵まれているそうだ」
「なるほどね。で?以前と事情は変わっているてのは?」
「大昔は純粋に向こうのが立場と技術は高かった、その為、どちらかと言えば教示を受ける目的だったが今は大陸では事件は激減している、それ故、実戦的な活動は少なく規模も縮小しているらしい」
「ふーん」
「その為、改めて交流を持ちかけた際、彼女を送られた、早い話、前線での経験の機会と、組織的繋がりが欲しいらしい」
「でも向こうのが技術はあるんだろ?」
「少々ベクトルは違うがそうだな、なので技術指導はする代わりに事件にも噛ませろ、横の繋がりもある程度よこせ、という事だろう、無論、ハッキリは云わぬがな」
「成る程」
「黄家は大家とは云っているが今は体術や儒家としての指導の立場が強い、日本の四家と違って公的組織に対して強い権限は無く、どちらかと言えば立場は低く、あまり豊かでもない」
「要するに資金的な?」
「それもあるな」
「はぁ、なるほどだからこっちと繋がりを望んでいるのか」
「そういう事だろうな、だから直系の孫が来た訳だ」
「それでお前の方の用は?」
「ああ‥アタシ今、睦の令嬢に戦い方習ってるんだけど」
「ふむ?」
「それを得ても近接は無謀だと思うんだよね?」
「つまり、秘術を伝授しろと?」
「或いは中・遠距離武器」
「伝術するのは構わんがどの道、霊力に依存するが」
「構わない、アタシだけ役立たずじゃ自分で自分を認められない」
「そう考えるならそれでいい、後で教授しよう。武器は一般装備を上回る物はないな、まあ、それにどうにかならないか?という意味での今回の交流でもあるが」
「要するにあのお嬢ちゃんに聞け、て事か」
「そうだな、私もまだ細かい事までは知らない
交流なり教えなり受けるといい」
「わかった」
「それと、我らの秘術は応用は利くので現状でもまるっきり使えないと云う事でもないな」
「え?そうなの?」
「うむ‥とりあえず見せてやろう。表に行こう」
「お、おう」
そうして二人で裏庭に出る。本来は秘密的なモノであるので
屋内のが良いが「実際見せてやる」は屋内だと大惨事になりかねないからだ
対人の目標物、木人の様なモノを30メートル先に用意させ人払いをし、懐から水晶の様な透明の球体を右手に持つ、それから時人は講義を始める
「尤も、私も完璧な形で使える訳ではないのでな、初代~のモノとは大きく劣るが、どういうモノかを見せる程度は出来る」
「内容は知ってるけど‥要するに霊力射撃術だよね?」
「左様」
云って時人は手を前にかざして指をマト方向に向けて軽く開く、数秒集中すると右手に軽く持った透明石が発光する
とは云え、僅かに灯ったという程度で昼間だと注意していないと見えないくらいぼんやりしたモノだが
「九十九針」と発動ワードすると球体から伸ばした指に通電するように一瞬伝導し、鉛筆程度の大きさの光体が指先から一斉に発射され音も立てずに、五本、マトに突き刺さる
「おお!?」
「これが九十九針だ」
まあ射撃ではあるが、散弾に近い感じで
ワンショットで一斉に光針が飛んでいって当たるという形だ
がそれだけで時人は疲れる様だ。目頭を軽く押さえて
「ふうっ」と大きく溜息をついた
「大丈夫か親父?」
「ああ、それなりに霊力訓練している私でもこの程度だ、実戦で使えない理由も分ったろう」
「あんまり威力は無さそうね‥」
「そうだな‥ハッキリ云ってボウガンでも持っていった方が楽だろう、実際、威力はそう変わらない、ただ触媒と霊力構築の操作が出来れば誰でも撃てるが‥凡人の霊力許容量だと
5,6本1~2発撃って休む事になる」
「今のでどのくらい使ったんだ?」
「3割程度だな」
「ははぁ‥こりゃ確かに微妙だねぇ‥」
「が、逆に言えばこれを改善する何かがあれば有用ではある、今は五射したが、威力も数も自由に変えられる」
「なるほど、燃料があれば幾らでも数と破壊力は増やせると」
「そういう事になる、まあ、私も凡人だからな」
「親父でどのくらいあるんだ?」
「一般人を1として1・3程度だ、修練をして上積してコレだからな」
「‥うーん」
「まあ、何れにしろやってみるといい。有って邪魔に成るモノでもないし、改善する手段が見つかるかもしれん」
「あ、ああ」
「その点も探し居てはいるがそう簡単にはいかん石はお前が持っているといい」
「いいのか?」
「その為に用意したモノだ、私は私で別のモノがある」
「そっか、さんきゅ」
「ただ乱暴に扱うなよ、それなりに高価なモノだ」
「ああ」
「戻る時に伝えてくれ、私も中央に用事がある、ついでに同行しよう」
そうして時人は自分が持っていた石を渡して屋敷に戻った。さっそく、レイナも試してみるがこれは元々知っている、霊力構築までは講義を受けた事があるので試してみるが、割りとあっさり触媒への霊力充填から「針」の作成には成功する
「意外と簡単だなぁ。けどアタシの霊力じゃなぁ‥」としか自分でも云い様がないし、今はそれは後回しでいいだろう
とりあえずメイの事が先だ、早速彼女が案内されて待った部屋に訪問、これからの事も軽く説明するが基本的に相手も分っている
ただ、日本語で交流してみると見た目に反してあんま可愛くはない、言葉の語呂が少ないのもあるが
「おお、日本のトップ家の息子か!」
「まあそう、アタシらは神宮寺のぼっちゃんの補佐て事になってる、前線でやるなら同じ所か、近くに住む事になるけど?」
「ワカタ」みたいな
細かく聞いていくと、メイは実戦経験はゼロ、ゼロというのも現場経験が無いのではなく、日本側と違って、そもそも、もう長い事物質的な妖怪の類の登場は無いらしく、アスカと同じ様に、実際の現場での退魔と云っても御祓いや魔除け的な仕事しかなく
そうした状況の中、黄家も段々規模が縮小されており現在は武芸や気功の類を教える半公共団体の様な扱いである
勿論、日本で近年、公人側でも開発されているサーモグラフや探知機の様な近代装備や道具が無いので事件の実数も統計化されていない、何しろ認定されるのが実際三次元側で死体が出た場合だけ、という事になるから
一方で黄家は武芸と気功の教授をしているのでメイ自身は強いのだが、あくまで対人の話しであって、晴海らと違い対妖怪ではどの程度か分らないらしい、そもそも試す機会自体
長く消失している
当然、判定機なんてのも無くランクも知らんという事だそう、ただ霊力というか気力は常人の二倍くらいはあるそうだ
「それはまた困った子だなぁ‥」とは思ったのだが、まあ、人の事は言えない訳で
とりあえず今後の事は決まっているので、会談を重ねた後晴海の所に連れて行く事になったのだがバイク二人乗りは不可なのでレイナは自身のバイク、メイは綾辻所有のベンツに乗せられて向う事になったが
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