一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
文字の大きさ
大中小
135 / 175
第8章 深まりゆく関係
第133話 「今日は結婚記念日~♪」
しおりを挟む
「それじゃあ話も一段落したことだし、そろそろ家の中に入りましょうか?」
「そうだな。家まで来たのに、玄関前で立ち話する必要はないよな」
「はい、どうぞ上がって」
すまし顔で言ってから家に向かって歩き出した優香に続いて、門を通ろうとした美月ちゃんは、しかし思い直したようにくるりと180度ターンして振り返ると、俺のところに駆け寄ってくる。
そして俺の隣に並ぶと、俺の手をちょこんと可愛らしく握ってきた。
「えへへー」
「どうしたどうした? 今日はいつにも増してご機嫌だな?」
「それはもちろん、蒼太おにーちゃんとおねーちゃんが、結婚の約束をしましたから!」
「あ、うん……うん、はい、うん……」
「これで蒼太おにーちゃんは、本当におにーちゃんになるんですよね!」
「そ、そうなるのかな……?」
「結婚、結婚~~♪ 蒼太おにーちゃんとおねーちゃんが結婚~♪ 結婚~~♪」
「う、うん……」
「今日は結婚記念日~♪」
「う、うん…………(滝汗)」
それはもう嬉しそうな声で、俺と優香の結婚記念日認定をされてしまいました。
なんかもう、引き返せないところまで来てしまった感がある今日この頃です。
いやほんと、どうしよう。
美月ちゃんの中で俺、完全に優香の婚約者になっちゃってるんだけど。
「それに蒼太おにーちゃんに、いっぱい話したいことがありますから」
「そ、そうか。今日はどんな話を聞かせてくれるんだ?」
とりあえず目先の結婚の話題から話をそらせたかった俺は、美月ちゃんに先を促した。すると、
「あのねあのね。美月、今日学校で発表会があったんです」
美月ちゃんは手をつないで歩きながら、嬉しそうに俺を見上げて話し始めた。
「おー、発表会か。懐かしいな」
「!! 蒼太おにーちゃんも、発表会をしたことがあるんですか?」
「もちろんあるぞ。ほんと懐かしいな、小学校の授業で時々あったよなー、発表会」
「さすがは蒼太おにーちゃんです!」
「みんなやったから、さすがってわけじゃないんだけどな。それで美月ちゃんは何の発表をしたんだ?」
「美月は、班ごとに分かれて町の歴史を調べて、それを画用紙にまとめて、みんなで発表しました」
「町の歴史調べか。俺もやったよ。昔は今と違うところを川が流れていたとか、町名の変更や、その理由とかを調べたりしたなぁ」
「ふるさと学習って言うんですよね」
「へぇ、あれってそういう名前なんだな。知らなかったよ。美月ちゃんはよく知ってるな。偉いぞー」
学習内容の呼び名なんて、今まで気にしたこともなかった。
手を繋いでなければ、えらいえらいと頭を撫でてあげるところだ。
ちょっと残念。
「えへへ、褒められちゃいました。それでね、それでね! 美月の班は昔の名産品について調べて――」
美月ちゃんが目を輝かせながら、俺を相手のセカンド発表会を始めようとしたところで、
「はいはい、美月。続きは家に入ってからね? 蒼太くんは逃げないんだから、そんなところで話していないで、家の中でゆっくりお話ししましょ」
いつまで経っても門の外で話している俺と美月ちゃんを見て、玄関前で振り返った優香が呆れたように苦笑した。
「あぅ、そうでした。じゃあ早くお家に入りましょう!」
美月ちゃんが、急かすように俺の手を引っ張って歩き始める。
俺は小さな手に引かれながら、久しぶりに姫宮家にお邪魔したのだった。
その後は優香の家に入って、美月ちゃんの発表会の話を聞かせてもらったり、お菓子を食べたり、みんなで白熱のゲームをしたりと、久しぶりに姫宮姉妹と楽しく過ごしたのだった。
「そうだな。家まで来たのに、玄関前で立ち話する必要はないよな」
「はい、どうぞ上がって」
すまし顔で言ってから家に向かって歩き出した優香に続いて、門を通ろうとした美月ちゃんは、しかし思い直したようにくるりと180度ターンして振り返ると、俺のところに駆け寄ってくる。
そして俺の隣に並ぶと、俺の手をちょこんと可愛らしく握ってきた。
「えへへー」
「どうしたどうした? 今日はいつにも増してご機嫌だな?」
「それはもちろん、蒼太おにーちゃんとおねーちゃんが、結婚の約束をしましたから!」
「あ、うん……うん、はい、うん……」
「これで蒼太おにーちゃんは、本当におにーちゃんになるんですよね!」
「そ、そうなるのかな……?」
「結婚、結婚~~♪ 蒼太おにーちゃんとおねーちゃんが結婚~♪ 結婚~~♪」
「う、うん……」
「今日は結婚記念日~♪」
「う、うん…………(滝汗)」
それはもう嬉しそうな声で、俺と優香の結婚記念日認定をされてしまいました。
なんかもう、引き返せないところまで来てしまった感がある今日この頃です。
いやほんと、どうしよう。
美月ちゃんの中で俺、完全に優香の婚約者になっちゃってるんだけど。
「それに蒼太おにーちゃんに、いっぱい話したいことがありますから」
「そ、そうか。今日はどんな話を聞かせてくれるんだ?」
とりあえず目先の結婚の話題から話をそらせたかった俺は、美月ちゃんに先を促した。すると、
「あのねあのね。美月、今日学校で発表会があったんです」
美月ちゃんは手をつないで歩きながら、嬉しそうに俺を見上げて話し始めた。
「おー、発表会か。懐かしいな」
「!! 蒼太おにーちゃんも、発表会をしたことがあるんですか?」
「もちろんあるぞ。ほんと懐かしいな、小学校の授業で時々あったよなー、発表会」
「さすがは蒼太おにーちゃんです!」
「みんなやったから、さすがってわけじゃないんだけどな。それで美月ちゃんは何の発表をしたんだ?」
「美月は、班ごとに分かれて町の歴史を調べて、それを画用紙にまとめて、みんなで発表しました」
「町の歴史調べか。俺もやったよ。昔は今と違うところを川が流れていたとか、町名の変更や、その理由とかを調べたりしたなぁ」
「ふるさと学習って言うんですよね」
「へぇ、あれってそういう名前なんだな。知らなかったよ。美月ちゃんはよく知ってるな。偉いぞー」
学習内容の呼び名なんて、今まで気にしたこともなかった。
手を繋いでなければ、えらいえらいと頭を撫でてあげるところだ。
ちょっと残念。
「えへへ、褒められちゃいました。それでね、それでね! 美月の班は昔の名産品について調べて――」
美月ちゃんが目を輝かせながら、俺を相手のセカンド発表会を始めようとしたところで、
「はいはい、美月。続きは家に入ってからね? 蒼太くんは逃げないんだから、そんなところで話していないで、家の中でゆっくりお話ししましょ」
いつまで経っても門の外で話している俺と美月ちゃんを見て、玄関前で振り返った優香が呆れたように苦笑した。
「あぅ、そうでした。じゃあ早くお家に入りましょう!」
美月ちゃんが、急かすように俺の手を引っ張って歩き始める。
俺は小さな手に引かれながら、久しぶりに姫宮家にお邪魔したのだった。
その後は優香の家に入って、美月ちゃんの発表会の話を聞かせてもらったり、お菓子を食べたり、みんなで白熱のゲームをしたりと、久しぶりに姫宮姉妹と楽しく過ごしたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる