一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
文字の大きさ
大中小
113 / 175
第7章 優香のお泊まり大作戦
第112話『優香がうちのお風呂に入っている』
しおりを挟む
優香がうちのお風呂に入っている。
俺はお風呂や洗濯乾燥機の使い方を教えてあげてから、居間で優香がお風呂から上がってくるのを待っていた。
じっと手を見る。
別に暑いわけでもないのに、俺の手にはじんわりと汗がにじんでいた。
さっきからずっと『優香がうちのお風呂に入っている』というフレーズが、俺の頭でリフレインして離れようとしない。
テレビをつけてみてもスマホで動画を見ても、これっぽっちも頭に入ってこなかった。
優香がうちのお風呂に入っている。
嘘のような本当の話が今、現実になっていた。
「ふぅ……」
俺は大きく息をはいた。
「なんとなく部屋の酸素が薄いような気がする……」
窓を開けたいところだけど、外は大雨だ。
俺は絶え間なく込み上げてくる強い緊張感を自覚しながら、改めて現状を確認してみた。
「さっきはこれしかない――みたいに思ったんだけど、改めて冷静に考えてみたら女の子を誰もいない家に泊めるって、ガチでヤバくないか?」
本格的に事案一歩手前だぞ?
もちろん、優香に不埒な真似をするつもりなんて、ありはしないない。
泊めてあげたのをこれ幸いとワイルドなウルフ蒼太になってしまう――なんてことをするつもりもない。
俺はそこまで人の道を踏み外してはいない。
家に帰れなくなったクラスメイトの女の子を、自分の家に泊めてあげるだけ。
ただ、それだけだった。
――でも、そういうことだった。
「優香が今日、俺と2人きりでうちに泊まるんだよな。……ふぅ」
俺は再び大きく息をはいた。
思考がどんどんといけない方向にいきそうなのを、なんとかとどめる。
けど、それも仕方ないだろう?
だって優香がうちに泊まるんだぞ?
最近ちょっといい感じがしなくもない(俺的には)学園のアイドルの優香と、2人きりのお泊まりをしちゃうんだぞ?
「いやいや、そもそも『お泊まり』って言い方からして良くないよな。これはいわば緊急避難なんだから」
俺は授業で少しだけ習った法律用語を思い出す。
自分の命に関わるような危険な状況では、他人を見捨てたり犠牲にするといった本来は許されない行為をしても、責任を負わなくていいという考え方だ。
だから大雨の中、自宅まで帰らないといけない危険な状況なんだから、危険から身を守るために俺しかいない家に泊めても問題はないはずなんだ。
当然、濡れて冷えた身体を温めるためにお風呂に入ることも、なんら問題はないはず。
よし、これを『特別宿泊作戦』と名付けよう。
よって『お泊まり』ではないのだ!
「優香がうちのお風呂に入っているんだよなぁ」
しかし結局、思考はまたそこに舞い戻ってしまった。
だめだ。
考えれば考えるほど、ドツボにハマっていく感じがある。
「こういう時は、頭で考えないようにするために、なにか身体を動かすようなことをした方がいいよな」
身体を動かすことで邪念を振り払うのだ。
というわけで、俺は筋トレをすることにした。
まずは筋トレと言えばこれ、腕立て伏せをしよう。
「ふっ! はっ! ほっ! ふん!」
しかしながら、俺は帰宅部のエースなこともあって腕立て伏せは20回程で腕がプルプルしだしたので、腹筋、スクワット、体幹を鍛える系トレーニングと随時移行していく。
「ふっ! はっ! ほっ! ふん!」
やっている内になんとなく気分が落ち着いてきた気がした。
これは効果ありだと実感した俺は、腕立てから始まる筋トレを黙々とローテーションし続けた。
しばらく地味な筋トレを続けていると、
「蒼太くんお待たせ~。お風呂お先でした~って、なんで筋トレしてるの?」
お風呂から上がった優香が居間へとやって来た。
「お上がり優香――おふぁあっ!?」
しかしその姿を見た瞬間、俺は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
俺はお風呂や洗濯乾燥機の使い方を教えてあげてから、居間で優香がお風呂から上がってくるのを待っていた。
じっと手を見る。
別に暑いわけでもないのに、俺の手にはじんわりと汗がにじんでいた。
さっきからずっと『優香がうちのお風呂に入っている』というフレーズが、俺の頭でリフレインして離れようとしない。
テレビをつけてみてもスマホで動画を見ても、これっぽっちも頭に入ってこなかった。
優香がうちのお風呂に入っている。
嘘のような本当の話が今、現実になっていた。
「ふぅ……」
俺は大きく息をはいた。
「なんとなく部屋の酸素が薄いような気がする……」
窓を開けたいところだけど、外は大雨だ。
俺は絶え間なく込み上げてくる強い緊張感を自覚しながら、改めて現状を確認してみた。
「さっきはこれしかない――みたいに思ったんだけど、改めて冷静に考えてみたら女の子を誰もいない家に泊めるって、ガチでヤバくないか?」
本格的に事案一歩手前だぞ?
もちろん、優香に不埒な真似をするつもりなんて、ありはしないない。
泊めてあげたのをこれ幸いとワイルドなウルフ蒼太になってしまう――なんてことをするつもりもない。
俺はそこまで人の道を踏み外してはいない。
家に帰れなくなったクラスメイトの女の子を、自分の家に泊めてあげるだけ。
ただ、それだけだった。
――でも、そういうことだった。
「優香が今日、俺と2人きりでうちに泊まるんだよな。……ふぅ」
俺は再び大きく息をはいた。
思考がどんどんといけない方向にいきそうなのを、なんとかとどめる。
けど、それも仕方ないだろう?
だって優香がうちに泊まるんだぞ?
最近ちょっといい感じがしなくもない(俺的には)学園のアイドルの優香と、2人きりのお泊まりをしちゃうんだぞ?
「いやいや、そもそも『お泊まり』って言い方からして良くないよな。これはいわば緊急避難なんだから」
俺は授業で少しだけ習った法律用語を思い出す。
自分の命に関わるような危険な状況では、他人を見捨てたり犠牲にするといった本来は許されない行為をしても、責任を負わなくていいという考え方だ。
だから大雨の中、自宅まで帰らないといけない危険な状況なんだから、危険から身を守るために俺しかいない家に泊めても問題はないはずなんだ。
当然、濡れて冷えた身体を温めるためにお風呂に入ることも、なんら問題はないはず。
よし、これを『特別宿泊作戦』と名付けよう。
よって『お泊まり』ではないのだ!
「優香がうちのお風呂に入っているんだよなぁ」
しかし結局、思考はまたそこに舞い戻ってしまった。
だめだ。
考えれば考えるほど、ドツボにハマっていく感じがある。
「こういう時は、頭で考えないようにするために、なにか身体を動かすようなことをした方がいいよな」
身体を動かすことで邪念を振り払うのだ。
というわけで、俺は筋トレをすることにした。
まずは筋トレと言えばこれ、腕立て伏せをしよう。
「ふっ! はっ! ほっ! ふん!」
しかしながら、俺は帰宅部のエースなこともあって腕立て伏せは20回程で腕がプルプルしだしたので、腹筋、スクワット、体幹を鍛える系トレーニングと随時移行していく。
「ふっ! はっ! ほっ! ふん!」
やっている内になんとなく気分が落ち着いてきた気がした。
これは効果ありだと実感した俺は、腕立てから始まる筋トレを黙々とローテーションし続けた。
しばらく地味な筋トレを続けていると、
「蒼太くんお待たせ~。お風呂お先でした~って、なんで筋トレしてるの?」
お風呂から上がった優香が居間へとやって来た。
「お上がり優香――おふぁあっ!?」
しかしその姿を見た瞬間、俺は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
0
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる