一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第2部 第5章 中間テストの勉強会
第68話 1学期中間テストの話題(1)
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「あれ? 今日はいつもより通学路が混んでるような?」
放課後、いつものように優香と一緒に学校を出た俺は、だけどいつもより帰宅する生徒が多いことに気が付いた。
最近は結構な頻度で優香と一緒に帰っている――と言っても単に同じバス通学だからであって、それ以上でもそれ以下でもないのだが。
「多分だけど中間テストが近いからじゃないかな? 仲良しのバレー部の子が言ってたんだけど、今日から部活がテスト休み期間に入るんだって。だからみんな一斉に下校してるんだと思うよ」
「ああそういうことな。サンキュー優香」
俺の疑問を聞いた優香がすぐに説明をしてくれて、俺はなるほどなと納得する。
「帰宅部だとテスト前も普段と変わらないから、あれって思っちゃうよね。ふふっ」
優香が手を口元に当てて小さく笑った。
そのスミレの花のような可憐な姿に、俺は胸の奥が熱くなってくるのを感じていく。
心臓の鼓動が大きくて速い。
ドキドキという音が優香に聞こえているんじゃないかと、不安になってしまうほどだ。
最近の俺はどうにもこんな感じだった。
優香の何気ない仕草に、つい見とれてしまう。
もちろん、俺と優香は付き合っているわけでもなんでもない。
ただの仲のいいクラスメイトだ。
俺は浮ついた気持ちを優香に悟られないように、普段通りを殊更に意識して会話を続ける。
「でも中間テストかぁ。名前を聞くだけで憂鬱がこみ上げてくるよな」
俺に限らず、テストで憂鬱にならない高校生はほとんどいないだろう。
いや、たしか優香は成績が良かったっけか。
トップ5とは言わないけど20位以内には入っていたはず(上位20位以内は成績優秀者として張り出される)。
優香くらい勉強ができたら、あんまり憂鬱にはならないだろうなぁ――なんてことを思っていると。
「実を言うと私も。っていうか、みんなそうだと思うけどね」
「あれ? 優香ってかなり成績良くなかったか?」
ついつい疑問が口からまろび出る。
「成績はまあまあいい方かな?」
「だよな」
「でも授業もテストもどんどん難しくなっていくし、受験を見据えて本格的に勉強に取り組む人も出てきてるから、順位をキープするだけでも大変なんだよねぇ」
「そっかぁ。そうだよなぁ。国立大を狙ってるヤツとかは、1年の秋くらいから予備校に通ってるもんな」
「すごいよねぇ」
「すごいよなぁ。俺なんかまだ2年生になったばかりだし、大学受験なんて当分先の気分なんだけど」
つぶやきながら、なんとなく卒業した後の俺と優香のことを考えてみた。
今の成績的に、優香は国立とか有名私立とかの結構いい大学に進学しそうだ。
大学から高校に割り振られた指定校推薦とかも貰えるかもしれない。
対して俺の成績じゃ国立大はまず無理だし、指定校推薦なんて逆立ちしたって不可能だろう。
正直言って勉強は好きじゃないし、大学に行って何かを学びたいわけでもないし、就職もありかもしれないな。
ただ、そうすると優香とは完全に離れ離れになってしまう。
せっかく仲良くなれたんだし、美月ちゃんにも懐かれているのに、それはちょっと残念かな……はぁ。
将来のことを考えると、なんとも寂しい気分になってしまう俺がいた。
「蒼太くん、どうしたの?」
「え?」
「寂しそうな顔をして溜息をついたら、気になっちゃうよ」
優香が、俺の顔を覗き込みながら心配そうに尋ねてきた。
おっとと、変に考え込み過ぎてしまったようだ。
ま、そういうのは全部、まだまだ先の話……だよな?
今はいいや。
「中間テストの勉強しないといけないなって思ったら、つい溜息が出ちゃってさ」
俺は気分を変えるべく、ちょっと明るい口調を意識しながら、当たり障りのない答えを返した。
放課後、いつものように優香と一緒に学校を出た俺は、だけどいつもより帰宅する生徒が多いことに気が付いた。
最近は結構な頻度で優香と一緒に帰っている――と言っても単に同じバス通学だからであって、それ以上でもそれ以下でもないのだが。
「多分だけど中間テストが近いからじゃないかな? 仲良しのバレー部の子が言ってたんだけど、今日から部活がテスト休み期間に入るんだって。だからみんな一斉に下校してるんだと思うよ」
「ああそういうことな。サンキュー優香」
俺の疑問を聞いた優香がすぐに説明をしてくれて、俺はなるほどなと納得する。
「帰宅部だとテスト前も普段と変わらないから、あれって思っちゃうよね。ふふっ」
優香が手を口元に当てて小さく笑った。
そのスミレの花のような可憐な姿に、俺は胸の奥が熱くなってくるのを感じていく。
心臓の鼓動が大きくて速い。
ドキドキという音が優香に聞こえているんじゃないかと、不安になってしまうほどだ。
最近の俺はどうにもこんな感じだった。
優香の何気ない仕草に、つい見とれてしまう。
もちろん、俺と優香は付き合っているわけでもなんでもない。
ただの仲のいいクラスメイトだ。
俺は浮ついた気持ちを優香に悟られないように、普段通りを殊更に意識して会話を続ける。
「でも中間テストかぁ。名前を聞くだけで憂鬱がこみ上げてくるよな」
俺に限らず、テストで憂鬱にならない高校生はほとんどいないだろう。
いや、たしか優香は成績が良かったっけか。
トップ5とは言わないけど20位以内には入っていたはず(上位20位以内は成績優秀者として張り出される)。
優香くらい勉強ができたら、あんまり憂鬱にはならないだろうなぁ――なんてことを思っていると。
「実を言うと私も。っていうか、みんなそうだと思うけどね」
「あれ? 優香ってかなり成績良くなかったか?」
ついつい疑問が口からまろび出る。
「成績はまあまあいい方かな?」
「だよな」
「でも授業もテストもどんどん難しくなっていくし、受験を見据えて本格的に勉強に取り組む人も出てきてるから、順位をキープするだけでも大変なんだよねぇ」
「そっかぁ。そうだよなぁ。国立大を狙ってるヤツとかは、1年の秋くらいから予備校に通ってるもんな」
「すごいよねぇ」
「すごいよなぁ。俺なんかまだ2年生になったばかりだし、大学受験なんて当分先の気分なんだけど」
つぶやきながら、なんとなく卒業した後の俺と優香のことを考えてみた。
今の成績的に、優香は国立とか有名私立とかの結構いい大学に進学しそうだ。
大学から高校に割り振られた指定校推薦とかも貰えるかもしれない。
対して俺の成績じゃ国立大はまず無理だし、指定校推薦なんて逆立ちしたって不可能だろう。
正直言って勉強は好きじゃないし、大学に行って何かを学びたいわけでもないし、就職もありかもしれないな。
ただ、そうすると優香とは完全に離れ離れになってしまう。
せっかく仲良くなれたんだし、美月ちゃんにも懐かれているのに、それはちょっと残念かな……はぁ。
将来のことを考えると、なんとも寂しい気分になってしまう俺がいた。
「蒼太くん、どうしたの?」
「え?」
「寂しそうな顔をして溜息をついたら、気になっちゃうよ」
優香が、俺の顔を覗き込みながら心配そうに尋ねてきた。
おっとと、変に考え込み過ぎてしまったようだ。
ま、そういうのは全部、まだまだ先の話……だよな?
今はいいや。
「中間テストの勉強しないといけないなって思ったら、つい溜息が出ちゃってさ」
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