一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
文字の大きさ
大中小
46 / 175
第4章 プールデート
第46話 蒼太、先輩方にドナドナされてしまう。
しおりを挟む
「健介もいないし、今日は一人で昼飯食うか……」
いつも通りの昼休み。
けれど数少ない友人の健介が「超特急の急用がある」とか言って、昼休み早々にどこぞに走り去っていってしまったため、俺が学生食堂に向かって廊下を一人で歩いていると。
「2年の紺野蒼太だな? ちょっと話いいか?」
俺は突然、4人組の男子生徒たちに呼び止められてしまった。
全員ネクタイに緑色のラインが入っている――3年生の先輩だ。
「え、あの……」
見ず知らずの先輩方に囲まれてしまい、若干ビビってしまう俺。
「なに、すぐ終わるからよ」
俺が答えるよりも先に、一人の屈強な先輩(以下、ゴリ先輩)が俺の首に腕を回して逃げられないようにガッチリとロックをした。
あの、普通に痛いんすけど。
「あ、はい。ちょっとなら……」
どうにも不穏なこの状況で、果たして俺にこれ以外の返事ができただろうか?
言っておくが俺はケンカとか暴力沙汰には全く縁がない、格闘技経験ゼロのよわよわ男子高校生だからな?
明らかにケンカ腰の4人組の先輩相手に、平然と言い返したりなんてことはできないからな?
俺はゴリ先輩に首をロックされたまま、人気のない体育館裏までドナドナされていった。
「ケホッ、コホッ……それで話っていうのはなんでしょうか先輩」
やっとこさ首ロックから解放された俺は、乱れた襟元を整えながら問いかけた。
すると、
「お前さ、誰の許可を得て『姫』と仲良くしてるわけ?」
最初に俺に声をかけてきた先輩――おそらくこいつらのリーダーだ――が俺を見下すように半笑いで言った。
くそ、初対面なのになんだよこの先輩。
2年生と3年生とじゃ1歳しか離れてないのに。
やたら偉そうだからエラソウ先輩って呼ぶぞ?(もちろん心の中でだけだけど)
ちなみに『姫』ってのは優香のことだ。
お淑やかで気品のある優香は、姫宮優香の名字をもじって『姫』と一部の陽キャ達から呼ばれているのだ。
「誰の許可と言われましても……そもそも先輩方は誰なんですか? 失礼ですけど俺とは全員、初対面ですよね?」
違う学年の生徒の名前なんて、よほどのことがない限り知りはしない。
それこそ優香は、学園のアイドルとして全校生徒に名前を知られているだろうけども。
「俺たちは『姫』を陰ながらお守りする『姫宮親衛騎団』の最高幹部だよ」
「はぁ……そうですか……」
としか言いようがないんだが?
だいたい親衛騎団ってなんだよ、異世界ファンタジーじゃないんだぞ。
「騎団」の「騎」って馬に乗った人のことだろ?
高校生のどこに馬要素があるんだよ?
実はメンバー全員、プリティなダービーのプレイヤーだったりするのか?
「最近、我らが『姫』の周りを良からぬ生徒がうろついていると知ってな。今日は少し警告をしに来たわけさ」
困惑する俺をよそにエラソウ先輩が語り始める。
「はぁ。警告……ですか?」
見ず知らずの相手に「警告をしに来た」とか言われてもなぁ。
俺は困惑しながらも、先輩相手ということでとりあえず相づちを打つ。
「知っての通り『姫』は我が校が誇る学園のアイドルであり、入学以来数多くの男子の告白を断ってきた。全国大会にも出場した柔道部の主将、学内一のイケメンのサッカー部10番、大学に推薦入学が決まっているバレー部の絶対エース、東大模試A判定の秀才。その誰もが『姫』の前に涙を呑んだのだ」
「ええと……はぁ……」
俺としては、だからなにって気分なんですけど。
あっ、でも。
言われて思い出したぞ。
それってまさにここにいる先輩らのことじゃん。
・俺に首ロックをかけてきたゴリ先輩=柔道部主将
・今まさに俺と会話しているエラソウ先輩=東大模試A判定の秀才。
(っていうか自分で言うなよな。もしかして俺にツッコんで欲しいのか?)
・残る2人のうちチャラい先輩=サッカー部の10番(以下、チャラ先輩)
・背が高い先輩=バレー部の絶対エース(以下、ノッポ先輩)。
学年も違うし同じ男だから全然興味もないし、そもそも目立たない俺とはさっぱり縁がないからすっかり忘れていたけど。
そうそう、この先輩らはうちの高校の男子のカーストトップランカー様たちだった。
いつも通りの昼休み。
けれど数少ない友人の健介が「超特急の急用がある」とか言って、昼休み早々にどこぞに走り去っていってしまったため、俺が学生食堂に向かって廊下を一人で歩いていると。
「2年の紺野蒼太だな? ちょっと話いいか?」
俺は突然、4人組の男子生徒たちに呼び止められてしまった。
全員ネクタイに緑色のラインが入っている――3年生の先輩だ。
「え、あの……」
見ず知らずの先輩方に囲まれてしまい、若干ビビってしまう俺。
「なに、すぐ終わるからよ」
俺が答えるよりも先に、一人の屈強な先輩(以下、ゴリ先輩)が俺の首に腕を回して逃げられないようにガッチリとロックをした。
あの、普通に痛いんすけど。
「あ、はい。ちょっとなら……」
どうにも不穏なこの状況で、果たして俺にこれ以外の返事ができただろうか?
言っておくが俺はケンカとか暴力沙汰には全く縁がない、格闘技経験ゼロのよわよわ男子高校生だからな?
明らかにケンカ腰の4人組の先輩相手に、平然と言い返したりなんてことはできないからな?
俺はゴリ先輩に首をロックされたまま、人気のない体育館裏までドナドナされていった。
「ケホッ、コホッ……それで話っていうのはなんでしょうか先輩」
やっとこさ首ロックから解放された俺は、乱れた襟元を整えながら問いかけた。
すると、
「お前さ、誰の許可を得て『姫』と仲良くしてるわけ?」
最初に俺に声をかけてきた先輩――おそらくこいつらのリーダーだ――が俺を見下すように半笑いで言った。
くそ、初対面なのになんだよこの先輩。
2年生と3年生とじゃ1歳しか離れてないのに。
やたら偉そうだからエラソウ先輩って呼ぶぞ?(もちろん心の中でだけだけど)
ちなみに『姫』ってのは優香のことだ。
お淑やかで気品のある優香は、姫宮優香の名字をもじって『姫』と一部の陽キャ達から呼ばれているのだ。
「誰の許可と言われましても……そもそも先輩方は誰なんですか? 失礼ですけど俺とは全員、初対面ですよね?」
違う学年の生徒の名前なんて、よほどのことがない限り知りはしない。
それこそ優香は、学園のアイドルとして全校生徒に名前を知られているだろうけども。
「俺たちは『姫』を陰ながらお守りする『姫宮親衛騎団』の最高幹部だよ」
「はぁ……そうですか……」
としか言いようがないんだが?
だいたい親衛騎団ってなんだよ、異世界ファンタジーじゃないんだぞ。
「騎団」の「騎」って馬に乗った人のことだろ?
高校生のどこに馬要素があるんだよ?
実はメンバー全員、プリティなダービーのプレイヤーだったりするのか?
「最近、我らが『姫』の周りを良からぬ生徒がうろついていると知ってな。今日は少し警告をしに来たわけさ」
困惑する俺をよそにエラソウ先輩が語り始める。
「はぁ。警告……ですか?」
見ず知らずの相手に「警告をしに来た」とか言われてもなぁ。
俺は困惑しながらも、先輩相手ということでとりあえず相づちを打つ。
「知っての通り『姫』は我が校が誇る学園のアイドルであり、入学以来数多くの男子の告白を断ってきた。全国大会にも出場した柔道部の主将、学内一のイケメンのサッカー部10番、大学に推薦入学が決まっているバレー部の絶対エース、東大模試A判定の秀才。その誰もが『姫』の前に涙を呑んだのだ」
「ええと……はぁ……」
俺としては、だからなにって気分なんですけど。
あっ、でも。
言われて思い出したぞ。
それってまさにここにいる先輩らのことじゃん。
・俺に首ロックをかけてきたゴリ先輩=柔道部主将
・今まさに俺と会話しているエラソウ先輩=東大模試A判定の秀才。
(っていうか自分で言うなよな。もしかして俺にツッコんで欲しいのか?)
・残る2人のうちチャラい先輩=サッカー部の10番(以下、チャラ先輩)
・背が高い先輩=バレー部の絶対エース(以下、ノッポ先輩)。
学年も違うし同じ男だから全然興味もないし、そもそも目立たない俺とはさっぱり縁がないからすっかり忘れていたけど。
そうそう、この先輩らはうちの高校の男子のカーストトップランカー様たちだった。
10
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる