一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
文字の大きさ
大中小
45 / 175
第3章 学園のアイドルと過ごす日々
第45話 大大大!反省会 ~優香SIDE~、~美月のあのね帳~
しおりを挟む
~優香SIDE~
その日の夜。
ブォ~~!
お風呂上りに洗面所でドライヤーで髪を乾かしながら、私は今日の牛丼屋さんでの一連の不祥事について、大大大!反省会を行っていた。
「『じゃ、じゃあ。そういうことを言うのは……わ、私にだけってこと?』とか話の流れで言っちゃったし! 超言っちゃったし!!」
蒼太くん、いきなりこんなことを言われちゃったせいで、返事をするのにすごく困ってたよね。
そりゃあそうだ。
学校帰りに一緒に牛丼を食べに行っただけでこんなことを聞かれたら、誰だって返答に困る。
「もしかして『ちょっと牛丼を食べに行っただけで彼女ヅラするイタい勘違い女』って思われたかも……、はぁ……」
思わずついたため息は、しかし誰に聞かれるでもなくドライヤーの音にかき消されていった。
私の気持ちなんて全然興味ないドライヤー君は、今日も元気に温風と騒音を吐き出しながら己の職務を全うしている。
だけどそんな大失言が霞んでしまうくらいにクリティカル大失敗だったのが、
「間接キスしちゃったよぉ~~!」
ということだった。
しちゃったのだ、間接キッスを。(敢えて倒置法
神に誓ってわざとじゃなかった。
お肉をくれるって言うから、わーい!って思ってつい食べちゃっただけなのだ。
でもでもこれにはちゃんと理由があってね?
今日の6時間目の体育がね?
持久走をやってちょっとハードだったから、今日の放課後はいつになくお腹が空いていたんです。
それでその、大好物のお肉が目の前にあったことでついつい食欲に目がくらんでしまった私は、蒼太くんのお肉を貰っちゃったのでした。
それが間接キスだってことに気が付いたのは、既にお肉を口の中に入れた後だった。
「あの時ものすっごく緊張してたんだけど、表情に出てなかったかな? 自然に振る舞えていたかな?」
蒼太くんの態度を見る限りではバレてなかったと思うんだけど……。
「でもしちゃったんだよね、間接キス。キスしちゃったんだ。牛丼記念日……なんちゃって? なんちゃって! なんちゃって!」
とまぁ、間接キスをしてしまったことでどうにも胸が高鳴ってしょうがなかった私が、ドライヤー片手に洗面所ではしゃいでいると、
「おねーちゃん、さっきから楽しそうですけどどうしたんですか?」
洗面所のドアをガラリと開けて、パジャマ姿の美月がヒョコっと顔を出した。
「な、なんでもないわよ!?」
「そうですか?」
まさか今のひとり言、美月に聞かれてなかったよね?
牛丼記念日とか言ってはしゃいでいたのを聞かれていたら、お姉ちゃんとしての面目は丸つぶれだ。
これ以上深入りされないように、私は少し強引に話を変えることにした。
「そ、そうよ。っていうか美月、まだ髪が濡れてるじゃないの。まだ夜は冷えるんだから風邪引いちゃうわよ? ほら、今からお姉ちゃんがドライヤーを当ててあげるからこっちにきなさい」
「えへへ、おねーちゃんにドライヤーしてもらうの、美月大好き~」
美月が嬉しそうな顔をしながら、とてとてと私のところにやってくる。
「もう、ほんと美月は甘えんぼさんなんだから」
私は蒼太くんとの間接キッスを思い出しては高鳴る心をなんとか誤魔化しながら、美月の髪に優しくドライヤーを当てていった。
~あのね帳(姫宮美月)~
先生、あのね、今日は、牛どんきねん日なんだって。
お姉ちゃんが、ドライヤーをしながら、たのしそうに言っていました。
美月も、牛どんはおいしいので、すごくすきです。
その日の夜。
ブォ~~!
お風呂上りに洗面所でドライヤーで髪を乾かしながら、私は今日の牛丼屋さんでの一連の不祥事について、大大大!反省会を行っていた。
「『じゃ、じゃあ。そういうことを言うのは……わ、私にだけってこと?』とか話の流れで言っちゃったし! 超言っちゃったし!!」
蒼太くん、いきなりこんなことを言われちゃったせいで、返事をするのにすごく困ってたよね。
そりゃあそうだ。
学校帰りに一緒に牛丼を食べに行っただけでこんなことを聞かれたら、誰だって返答に困る。
「もしかして『ちょっと牛丼を食べに行っただけで彼女ヅラするイタい勘違い女』って思われたかも……、はぁ……」
思わずついたため息は、しかし誰に聞かれるでもなくドライヤーの音にかき消されていった。
私の気持ちなんて全然興味ないドライヤー君は、今日も元気に温風と騒音を吐き出しながら己の職務を全うしている。
だけどそんな大失言が霞んでしまうくらいにクリティカル大失敗だったのが、
「間接キスしちゃったよぉ~~!」
ということだった。
しちゃったのだ、間接キッスを。(敢えて倒置法
神に誓ってわざとじゃなかった。
お肉をくれるって言うから、わーい!って思ってつい食べちゃっただけなのだ。
でもでもこれにはちゃんと理由があってね?
今日の6時間目の体育がね?
持久走をやってちょっとハードだったから、今日の放課後はいつになくお腹が空いていたんです。
それでその、大好物のお肉が目の前にあったことでついつい食欲に目がくらんでしまった私は、蒼太くんのお肉を貰っちゃったのでした。
それが間接キスだってことに気が付いたのは、既にお肉を口の中に入れた後だった。
「あの時ものすっごく緊張してたんだけど、表情に出てなかったかな? 自然に振る舞えていたかな?」
蒼太くんの態度を見る限りではバレてなかったと思うんだけど……。
「でもしちゃったんだよね、間接キス。キスしちゃったんだ。牛丼記念日……なんちゃって? なんちゃって! なんちゃって!」
とまぁ、間接キスをしてしまったことでどうにも胸が高鳴ってしょうがなかった私が、ドライヤー片手に洗面所ではしゃいでいると、
「おねーちゃん、さっきから楽しそうですけどどうしたんですか?」
洗面所のドアをガラリと開けて、パジャマ姿の美月がヒョコっと顔を出した。
「な、なんでもないわよ!?」
「そうですか?」
まさか今のひとり言、美月に聞かれてなかったよね?
牛丼記念日とか言ってはしゃいでいたのを聞かれていたら、お姉ちゃんとしての面目は丸つぶれだ。
これ以上深入りされないように、私は少し強引に話を変えることにした。
「そ、そうよ。っていうか美月、まだ髪が濡れてるじゃないの。まだ夜は冷えるんだから風邪引いちゃうわよ? ほら、今からお姉ちゃんがドライヤーを当ててあげるからこっちにきなさい」
「えへへ、おねーちゃんにドライヤーしてもらうの、美月大好き~」
美月が嬉しそうな顔をしながら、とてとてと私のところにやってくる。
「もう、ほんと美月は甘えんぼさんなんだから」
私は蒼太くんとの間接キッスを思い出しては高鳴る心をなんとか誤魔化しながら、美月の髪に優しくドライヤーを当てていった。
~あのね帳(姫宮美月)~
先生、あのね、今日は、牛どんきねん日なんだって。
お姉ちゃんが、ドライヤーをしながら、たのしそうに言っていました。
美月も、牛どんはおいしいので、すごくすきです。
0
お気に入りに追加
596
あなたにおすすめの小説
兄貴がイケメンすぎる件
みららぐ
恋愛
義理の兄貴とワケあって二人暮らしをしている主人公の世奈。
しかしその兄貴がイケメンすぎるせいで、何人彼氏が出来ても兄貴に会わせた直後にその都度彼氏にフラれてしまうという事態を繰り返していた。
しかしそんな時、クラス替えの際に世奈は一人の男子生徒、翔太に一目惚れをされてしまう。
「僕と付き合って!」
そしてこれを皮切りに、ずっと冷たかった幼なじみの健からも告白を受ける。
「俺とアイツ、どっちが好きなの?」
兄貴に会わせばまた離れるかもしれない、だけど人より堂々とした性格を持つ翔太か。
それとも、兄貴のことを唯一知っているけど、なかなか素直になれない健か。
世奈が恋人として選ぶのは……どっち?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
最底辺の落ちこぼれ、実は彼がハイスペックであることを知っている元幼馴染のヤンデレ義妹が入学してきたせいで真の実力が発覚してしまう!
電脳ピエロ
恋愛
時野 玲二はとある事情から真の実力を隠しており、常に退学ギリギリの成績をとっていたことから最底辺の落ちこぼれとバカにされていた。
しかし玲二が2年生になった頃、時を同じくして義理の妹になった人気モデルの神堂 朱音が入学してきたことにより、彼の実力隠しは終わりを迎えようとしていた。
「わたしは大好きなお義兄様の真の実力を、全校生徒に知らしめたいんです♡ そして、全校生徒から羨望の眼差しを向けられているお兄様をわたしだけのものにすることに興奮するんです……あぁんっ♡ お義兄様ぁ♡」
朱音は玲二が実力隠しを始めるよりも前、幼少期からの幼馴染だった。
そして義理の兄妹として再開した現在、玲二に対して変質的な愛情を抱くヤンデレなブラコン義妹に変貌していた朱音は、あの手この手を使って彼の真の実力を発覚させようとしてくる!
――俺はもう、人に期待されるのはごめんなんだ。
そんな玲二の願いは叶うことなく、ヤンデレ義妹の暴走によって彼がハイスペックであるという噂は徐々に学校中へと広まっていく。
やがて玲二の真の実力に危機感を覚えた生徒会までもが動き始めてしまい……。
義兄の実力を全校生徒に知らしめたい、ブラコンにしてヤンデレの人気モデル VS 真の実力を絶対に隠し通したい、実は最強な最底辺の陰キャぼっち。
二人の心理戦は、やがて学校全体を巻き込むほどの大きな戦いへと発展していく。
夜の声
神崎
恋愛
r15にしてありますが、濡れ場のシーンはわずかにあります。
読まなくても物語はわかるので、あるところはタイトルの数字を#で囲んでます。
小さな喫茶店でアルバイトをしている高校生の「桜」は、ある日、喫茶店の店主「葵」より、彼の友人である「柊」を紹介される。
柊の声は彼女が聴いている夜の声によく似ていた。
そこから彼女は柊に急速に惹かれていく。しかし彼は彼女に決して語らない事があった。
助けてください!エリート年下上司が、地味な私への溺愛を隠してくれません
和泉杏咲
恋愛
両片思いの2人。「年下上司なんてありえない!」 「できない年上部下なんてまっぴらだ」そんな2人は、どうやって結ばれる?
「年下上司なんてありえない!」
「こっちこそ、できない年上の部下なんてまっぴらだ」
思えば、私とあいつは初対面から相性最悪だった!
人材業界へと転職した高井綾香。
そこで彼女を待ち受けていたのは、エリート街道まっしぐらの上司、加藤涼介からの厳しい言葉の数々。
綾香は年下の涼介に対し、常に反発を繰り返していた。
ところが、ある時自分のミスを助けてくれた涼介が気になるように……?
「あの……私なんで、壁ドンされてるんですか?」
「ほら、やってみなよ、体で俺を誘惑するんだよね?」
「はあ!?誘惑!?」
「取引先を陥落させた技、僕にやってみなよ」
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる