一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第2章 変わり始めた関係
第19話 反省会 ~優香SIDE~
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~優香SIDE~
その日の夜。
「ん~~~~~!」
私は日課にしているお風呂上りのストレッチで開脚前屈をしながら、今朝の出来事を思い返していた。
「それにしても緊張したよ~」
なにがってもちろん、
『あ、蒼太くん。おはよう♪』
って朝の挨拶をしたこと!
「私、変じゃなかったかな? 声が上ずってたりしなかった? ちゃんと普段通りにできてたよね?」
大丈夫だよね?
うん、大丈夫。
だって昨日の晩にベッドの中で一晩中練習したんだもん、バッチリ大丈夫だったはず!
開脚したままペタンと上半身を床につけながら、私は自分自身を納得させるようにうんうんと頷いた。
実は私は身体が柔らかいのが特技だったりする。
「変なところはなかったし、声も上ずってなんていなかった。ちゃんと上手く言えたはず! ほんとほんと、こういうの初めてな割によくやったよね私、うんっ!」
床とこんにちはしながら両手でグッと拳を握ると、私は朝の教室での「おはようミッション」の反省会をそう結論付けた。
だけど――。
「蒼太くんの反応がすごく薄かったなぁ……私があんなに練習して内心ドキドキで朝の挨拶をしたのに、普通に『おはよう、優香』って返されちゃったんだもん」
はぁ、と思わず大きなため息が漏れた。
「これってやっぱり私のことなんてなんとも思ってないってことだよね……」
少しでもいいなって思っている女の子相手だったら、あんなにさらっと何でもないように挨拶を返したり話したりはできないはずだし……だと思う……多分。
「やっぱり私のことはあんまり好みじゃないのかなぁ……」
はぁ、と私は再び大きなため息。
「あ、でもでも振られたばかりって言ってたし、まだ次の恋愛とか考えられないだけかもしれないわけで? ってことは私が蒼太くんの好みじゃないって結論づけるのは時期尚早だよね」
というかそもそもの話、私が今抱いているこの気持ちは果たして恋なのだろうか?
それも含めて一番の親友の菜々花ちゃんに相談してみようかなぁ。
でもこういうことを相談するのって、なんとも気恥ずかしいよね。
えへへっ。
うーん……。
うーんうーん……。
「……うん、やっぱり相談するのはまだやめておこうっと」
私は床につけていた身体を起こすと再びうんうんと大きくうなずいた。
「菜々花ちゃんってばすっごくお節介焼きだから、私に内緒であれこれ勝手に行動しちゃうかもしれないもんね」
今のところ蒼太くんはあまり私に気が無さそうなのに、変にそういうことをされると蒼太くんにも迷惑かけちゃうかもだし。
実際、教室でも服部くんに『俺が優香と付き合ってるわけがないだろ』ってサラッと言ってたしね。
私はあれやこれやと「やらない理由」をひねり出すと、「この気持ち」について問題を先送りすることにした。
私は割と何でもさっさとこなすタイプなんだけど、大事なことに限ってやらない理由を探してつい先送りしてしまうのだった。
自分でも自覚している私の昔からの悪い癖だ。
「でもなぁ。せめて蒼太くんがもっと分かりやすく好意みたいなのを向けてくれたら、私の気持ちもはっきりするんだろうけどなぁ。はぁ……」
そんな他力本願な事ばっかり考えてしまう自分がなんとも情けなくて、私は三度大きなため息をついたのだった。
「こんなにため息ばかりついてたら、幸せが逃げて行っちゃうかも。はぁ……」
そう思いながらも、更なるため息をついてしまうのをどうにも止められない私だった。
その日の夜。
「ん~~~~~!」
私は日課にしているお風呂上りのストレッチで開脚前屈をしながら、今朝の出来事を思い返していた。
「それにしても緊張したよ~」
なにがってもちろん、
『あ、蒼太くん。おはよう♪』
って朝の挨拶をしたこと!
「私、変じゃなかったかな? 声が上ずってたりしなかった? ちゃんと普段通りにできてたよね?」
大丈夫だよね?
うん、大丈夫。
だって昨日の晩にベッドの中で一晩中練習したんだもん、バッチリ大丈夫だったはず!
開脚したままペタンと上半身を床につけながら、私は自分自身を納得させるようにうんうんと頷いた。
実は私は身体が柔らかいのが特技だったりする。
「変なところはなかったし、声も上ずってなんていなかった。ちゃんと上手く言えたはず! ほんとほんと、こういうの初めてな割によくやったよね私、うんっ!」
床とこんにちはしながら両手でグッと拳を握ると、私は朝の教室での「おはようミッション」の反省会をそう結論付けた。
だけど――。
「蒼太くんの反応がすごく薄かったなぁ……私があんなに練習して内心ドキドキで朝の挨拶をしたのに、普通に『おはよう、優香』って返されちゃったんだもん」
はぁ、と思わず大きなため息が漏れた。
「これってやっぱり私のことなんてなんとも思ってないってことだよね……」
少しでもいいなって思っている女の子相手だったら、あんなにさらっと何でもないように挨拶を返したり話したりはできないはずだし……だと思う……多分。
「やっぱり私のことはあんまり好みじゃないのかなぁ……」
はぁ、と私は再び大きなため息。
「あ、でもでも振られたばかりって言ってたし、まだ次の恋愛とか考えられないだけかもしれないわけで? ってことは私が蒼太くんの好みじゃないって結論づけるのは時期尚早だよね」
というかそもそもの話、私が今抱いているこの気持ちは果たして恋なのだろうか?
それも含めて一番の親友の菜々花ちゃんに相談してみようかなぁ。
でもこういうことを相談するのって、なんとも気恥ずかしいよね。
えへへっ。
うーん……。
うーんうーん……。
「……うん、やっぱり相談するのはまだやめておこうっと」
私は床につけていた身体を起こすと再びうんうんと大きくうなずいた。
「菜々花ちゃんってばすっごくお節介焼きだから、私に内緒であれこれ勝手に行動しちゃうかもしれないもんね」
今のところ蒼太くんはあまり私に気が無さそうなのに、変にそういうことをされると蒼太くんにも迷惑かけちゃうかもだし。
実際、教室でも服部くんに『俺が優香と付き合ってるわけがないだろ』ってサラッと言ってたしね。
私はあれやこれやと「やらない理由」をひねり出すと、「この気持ち」について問題を先送りすることにした。
私は割と何でもさっさとこなすタイプなんだけど、大事なことに限ってやらない理由を探してつい先送りしてしまうのだった。
自分でも自覚している私の昔からの悪い癖だ。
「でもなぁ。せめて蒼太くんがもっと分かりやすく好意みたいなのを向けてくれたら、私の気持ちもはっきりするんだろうけどなぁ。はぁ……」
そんな他力本願な事ばっかり考えてしまう自分がなんとも情けなくて、私は三度大きなため息をついたのだった。
「こんなにため息ばかりついてたら、幸せが逃げて行っちゃうかも。はぁ……」
そう思いながらも、更なるため息をついてしまうのをどうにも止められない私だった。
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