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前編
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「ノーマンなんて知らない! マスター! 私たち今度こそ別れる! 」
怒鳴ったのは常連のメグ。グラスをバーカウンターに叩きつけるように置く。上品な雰囲気の店に相応しくない有様だ。
しかし、老紳士然としたマスターは作業の手を止めず、視線も寄越さなかった。
「そうですか」
そっけなく言い放ち、手を動かす。客に対して失礼なのはわかっていたが、構ってれなかった。
つい先程、大事な予約が入った。
マスターは予約客の要望に応えるため、床下に仕舞い込んでいたグラスと道具を出した。『さあ、時間がない。今夜すぐ使える状態にしなければ』と、手入れしている真っ最中だ。メグに構ってられない。
大体、メグとはメグが生まれる前から知っている仲だ。うるさいのも、同じく常連であり恋人のノーマンと別れると騒ぐのも、いつもの事である。
そんなマスターの様子に苛立ったのか、メグの声が一段と大きくなる。
「だからさあ! ノーマンが悪いの! 普段は何にも言わないのに口開けば余計な事ばっかりなんだから! 」
メグの大きな目が吊り上がる。マスターはチラリと目線をよこし、毛を逆立てた黒猫を浮かべた。
猫。もはや記録映像か画像でしか見れなくなった存在だが、マスターが子供の頃はまだ実在していた。
懐かしく思い出す。後に恋人になった幼馴染と野良猫を追いかけ回したり、友人の飼い猫を触らせてもらったものだ。
あの柔らかな毛並み、温かな命の気配をまざまざと思い出す。こぼれるような恋人の微笑みも。
ああ、メグを見ているとこうだ。もう二度と会えない恋人が浮かぶ。切なさに浸っていると、メグの目が座った。
「ねえマスター。私の話を聞いてないよね? 久しぶりなのに冷たい。聞いてよ。地下で一番大事なのは『助け合いと傾聴の精神』でしょ。地上時代引きずってるからわっかんないかな? 」
「聞いていますし、理解していますよ」
メグの言葉は、この広くて狭い地下都市の大事なルールだ。
マスターは持ち手の細いグラスを慎重に置き、メグと視線を合わせた。
ここは、アンドロイドとロボットが管理する人工都市であり、人類最後の居住地の一つであった。
全ては約五十八年前から始まった。
疫病、戦争、天災、環境破壊などによって地球は激変し、人類を含む殆どの生命体が死に絶えた。
もはや、地上で息を吸うことすらできない。人類は確実な死を待つか、宇宙へと当てのない旅に出るか、このような人工都市を作り引きこもるかの選択を迫られた。
マスターが選んだ、というより入れたのはこの地下都市だった。ここに入れたのは今から五十年前、二十歳の頃だ。恋人と共に入り、ずっと暮らしてきた。
「絶対引きずってるって。でなきゃこんな店作らないでしょ。ていうか、ここまで死蔵品と資材を搬入させるなんて何ポイント使ったの。一生分の就労ポイントを使ったって噂だよ」
引きずっている。確かにそうだ。
苦く笑って肯定する。とはいえ、店を作ったのは哀愁ゆえというより、気晴らしのためだった。
この都市の飲食物は限られている。
飲み物は、水道の水かボトルで支給される炭酸水。
食事は、食料生産所から配布された食材をフードメイクプリンターが合成し調理する。
各自に相応しい栄養バランスが保たれる。基本的に主食はフードバー、パン、雑穀粥のどれか。副菜は合成肉料理、水耕栽培の野菜を使った煮物、シチュー、生野菜のサラダ、炒め物のどれかになる。これにデザートの栄養補助ゼリーか錠剤がつく。
不味くはない。それなりにバラエティもある。食料は貴重だ。工程の多い凝った料理は機械に負担がかかる。我儘を言うべきではない。
しかし、驚きも感動も選択の自由もない。
たまには、好きなものを飲んだり食べたりしたい。出来れば美味い酒を飲みたい。
だからマスターは、死蔵されていた酒を出すこの店を作った。
「否定しません。最初はただ酒を出すだけでしたが、地上にはこんな店があったな、あんな店もあったなと思い出しながら作りましたから」
まあ、諸事情によってポイントは使い放題なのだが。という点を抜いて素直に話すと、メグの眉が下がった。
昔からわかりやすいなと微笑ましくなる。
「ごめん。八つ当たりした。地上時代が懐かしいなんて当たり前だよね。マスターには思い出があるもん」
「構いません。ところで、ノーマンとの喧嘩もこの店絡みですか? 」
メグは気まずそうに話した。
「正確には仕事でのトラブルかな。ここでは話してなかったけど、ずっとぶつかってたの」
マスターはノーマンから聞いていたが、知らないふりで耳を傾ける。
「……本当は私が最低なの。怒ったからって、酷いことを言った。だからノーマンと別れる」
メグはグラスを濡らす水滴のように目を潤ませ、黙りこんだ。
ノーマンとメグ。二人は産まれてすぐ知り合ったが、何もかも正反対だった。
メグが十分話し、ノーマンが十秒話す。メグがはしゃいで失言し、ノーマンが理路整然とたしなめる。「私を口説いた回数より、私をたしなめた回数の方が多い」とはメグのお決まりの愚痴だった。
二人は食料生産工場で働く同僚だが、部署は違う。
メグの部署は野菜など植物の栽培作業を、ノーマンの部署は植物全般の研究と種苗の管理と生産計画を担っている。
マスターの店で出されるのは、死蔵されていた酒と二人が働く食料生産工場の食材を使った料理だ。その縁で二人は店に通うようになり、幼馴染兼同僚から恋人兼同僚になった。
マスターは懐かしく思い出しながら、作業を再開した。
一番重要な道具に手を伸ばす。すでに洗ってはいたが、念のために水分や油分が残っていないか確認する。
金属製の表面にも、内部にも、曇り一つない。マスターは、満足いく状態に頷く。
メグは見慣れない道具を珍しげに見詰めた。わざとらしいほど熱心に。
「マスター、それ何? グラスにしては変わった形だね」
どうやら、事情を話す決心がつかないらしい。マスターも無理に聞く気はない。
「シェイカーという道具です。カクテルを作るために必要なんですよ」
「カクテルって、酒に別の酒とかジュースとかを入れたりする飲み物だっけ?」
「そうです。沢山種類があるんですよ。あなたがお好きなテキーラの炭酸水割りもカクテルの一種ですね」
マスターはボタン型端末を操作し、カクテルの情報を呼び出す。メグは空中に現れた情報を読み流して鼻で笑う。
「ふうん。地上時代の人類って本当に食い意地が張ってるというかヒマというか……しかもコレって、固有名詞がついてて意味まであるんだよね」
少しドキリとした。
カクテル言葉については読めないようにしておいたのだが、もうそこまで話が進んでいたか。マスターは何事もないように微笑む。
「そうです。よくご存知ですね」
「ノーマンが言ってたの。地上時代の文化は豊かで凄いって。だから此処でも合成物だけじゃなく本物を再現したい。マスターの店で色んなカクテルを飲めるようにしたいって。私たちだけじゃない、みんなの為にもって」
その話もノーマンから直接聞いた。彼の本意も知っている。
「……でもさ、そのせいで仕事が増えて、ここに来れなかった。他のメンバーもそう。余暇時間が減って不満が増えて対立して。これって、本末転倒って奴だよね? 」
メグの言い分は最もだ。
初めに栽培した作物は、普段育てている物と全く違った。
土壌から作らなければならず、その時点でかなり負担だった。とはいえ、ノーマンたち研究部署も配慮を忘れなかった。
彼らはまず、自分たちで種から苗を育ててから作業部署に託した。託された苗たちの状態は悪くなかったし、栽培に必要な情報もある。
それでも栽培は難航し、予定はズレていった。もとから対立しがちな二つの部署の関係が、さらに悪化していく。
『本来の仕事と並行しているんだ。私たちだけじゃない、ロボットだって稼働させ過ぎれば壊れてしまう』とはメグたちの主張。
『計画上問題はなかった。怠慢ではないか。ロボットのメンテナンスもそちらの仕事だろう』とはノーマンたちの主張だ。
結果、予定では苗から育てて収穫を得られるまで三、四年だったが、五年以上かかってしまった。
その間、二人の足はこの店から遠のいていった。かつてはほぼ毎日この店に来ていたのに、ここ半年は月に一度来れたらいい方だった。
しかしそれも、今日で終わりだ。一回目の収穫が無事に完了した。これからは、蓄積したノウハウを活用できるからもっと楽になる。
だから今夜、メグはノーマンをこの店に誘った。久しぶりに恋人らしい夜を過ごしたかったのだ。
なのに誘われたノーマンの表情と声は固かった。
「今夜は忙しいから無理だ。君だけで行ってくれ」
これから今後の計画の見直しをするのだという。
「それは大事だけどさ、今日くらいお祝いしようよ。私たち、ずっとゆっくり過ごせなか……」
ノーマンの顔から表情が消えた。酷く冷たく無機質な顔になる。
「そうだね。君たちがもう少し協力的なら話は違ったと思うけど」
あまりの言い草にメグの呼吸が止まる。しかし次の瞬間、我に返って怒りを爆発させた。
「私たちをそんな風に思ってたの!? 最低! ノーマンなんて大嫌い! 」
聞き捨てならない。メグも、メグの部署の者たちもロボットの一台に至るまで懸命に働いたのだ。
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怒鳴ったのは常連のメグ。グラスをバーカウンターに叩きつけるように置く。上品な雰囲気の店に相応しくない有様だ。
しかし、老紳士然としたマスターは作業の手を止めず、視線も寄越さなかった。
「そうですか」
そっけなく言い放ち、手を動かす。客に対して失礼なのはわかっていたが、構ってれなかった。
つい先程、大事な予約が入った。
マスターは予約客の要望に応えるため、床下に仕舞い込んでいたグラスと道具を出した。『さあ、時間がない。今夜すぐ使える状態にしなければ』と、手入れしている真っ最中だ。メグに構ってられない。
大体、メグとはメグが生まれる前から知っている仲だ。うるさいのも、同じく常連であり恋人のノーマンと別れると騒ぐのも、いつもの事である。
そんなマスターの様子に苛立ったのか、メグの声が一段と大きくなる。
「だからさあ! ノーマンが悪いの! 普段は何にも言わないのに口開けば余計な事ばっかりなんだから! 」
メグの大きな目が吊り上がる。マスターはチラリと目線をよこし、毛を逆立てた黒猫を浮かべた。
猫。もはや記録映像か画像でしか見れなくなった存在だが、マスターが子供の頃はまだ実在していた。
懐かしく思い出す。後に恋人になった幼馴染と野良猫を追いかけ回したり、友人の飼い猫を触らせてもらったものだ。
あの柔らかな毛並み、温かな命の気配をまざまざと思い出す。こぼれるような恋人の微笑みも。
ああ、メグを見ているとこうだ。もう二度と会えない恋人が浮かぶ。切なさに浸っていると、メグの目が座った。
「ねえマスター。私の話を聞いてないよね? 久しぶりなのに冷たい。聞いてよ。地下で一番大事なのは『助け合いと傾聴の精神』でしょ。地上時代引きずってるからわっかんないかな? 」
「聞いていますし、理解していますよ」
メグの言葉は、この広くて狭い地下都市の大事なルールだ。
マスターは持ち手の細いグラスを慎重に置き、メグと視線を合わせた。
ここは、アンドロイドとロボットが管理する人工都市であり、人類最後の居住地の一つであった。
全ては約五十八年前から始まった。
疫病、戦争、天災、環境破壊などによって地球は激変し、人類を含む殆どの生命体が死に絶えた。
もはや、地上で息を吸うことすらできない。人類は確実な死を待つか、宇宙へと当てのない旅に出るか、このような人工都市を作り引きこもるかの選択を迫られた。
マスターが選んだ、というより入れたのはこの地下都市だった。ここに入れたのは今から五十年前、二十歳の頃だ。恋人と共に入り、ずっと暮らしてきた。
「絶対引きずってるって。でなきゃこんな店作らないでしょ。ていうか、ここまで死蔵品と資材を搬入させるなんて何ポイント使ったの。一生分の就労ポイントを使ったって噂だよ」
引きずっている。確かにそうだ。
苦く笑って肯定する。とはいえ、店を作ったのは哀愁ゆえというより、気晴らしのためだった。
この都市の飲食物は限られている。
飲み物は、水道の水かボトルで支給される炭酸水。
食事は、食料生産所から配布された食材をフードメイクプリンターが合成し調理する。
各自に相応しい栄養バランスが保たれる。基本的に主食はフードバー、パン、雑穀粥のどれか。副菜は合成肉料理、水耕栽培の野菜を使った煮物、シチュー、生野菜のサラダ、炒め物のどれかになる。これにデザートの栄養補助ゼリーか錠剤がつく。
不味くはない。それなりにバラエティもある。食料は貴重だ。工程の多い凝った料理は機械に負担がかかる。我儘を言うべきではない。
しかし、驚きも感動も選択の自由もない。
たまには、好きなものを飲んだり食べたりしたい。出来れば美味い酒を飲みたい。
だからマスターは、死蔵されていた酒を出すこの店を作った。
「否定しません。最初はただ酒を出すだけでしたが、地上にはこんな店があったな、あんな店もあったなと思い出しながら作りましたから」
まあ、諸事情によってポイントは使い放題なのだが。という点を抜いて素直に話すと、メグの眉が下がった。
昔からわかりやすいなと微笑ましくなる。
「ごめん。八つ当たりした。地上時代が懐かしいなんて当たり前だよね。マスターには思い出があるもん」
「構いません。ところで、ノーマンとの喧嘩もこの店絡みですか? 」
メグは気まずそうに話した。
「正確には仕事でのトラブルかな。ここでは話してなかったけど、ずっとぶつかってたの」
マスターはノーマンから聞いていたが、知らないふりで耳を傾ける。
「……本当は私が最低なの。怒ったからって、酷いことを言った。だからノーマンと別れる」
メグはグラスを濡らす水滴のように目を潤ませ、黙りこんだ。
ノーマンとメグ。二人は産まれてすぐ知り合ったが、何もかも正反対だった。
メグが十分話し、ノーマンが十秒話す。メグがはしゃいで失言し、ノーマンが理路整然とたしなめる。「私を口説いた回数より、私をたしなめた回数の方が多い」とはメグのお決まりの愚痴だった。
二人は食料生産工場で働く同僚だが、部署は違う。
メグの部署は野菜など植物の栽培作業を、ノーマンの部署は植物全般の研究と種苗の管理と生産計画を担っている。
マスターの店で出されるのは、死蔵されていた酒と二人が働く食料生産工場の食材を使った料理だ。その縁で二人は店に通うようになり、幼馴染兼同僚から恋人兼同僚になった。
マスターは懐かしく思い出しながら、作業を再開した。
一番重要な道具に手を伸ばす。すでに洗ってはいたが、念のために水分や油分が残っていないか確認する。
金属製の表面にも、内部にも、曇り一つない。マスターは、満足いく状態に頷く。
メグは見慣れない道具を珍しげに見詰めた。わざとらしいほど熱心に。
「マスター、それ何? グラスにしては変わった形だね」
どうやら、事情を話す決心がつかないらしい。マスターも無理に聞く気はない。
「シェイカーという道具です。カクテルを作るために必要なんですよ」
「カクテルって、酒に別の酒とかジュースとかを入れたりする飲み物だっけ?」
「そうです。沢山種類があるんですよ。あなたがお好きなテキーラの炭酸水割りもカクテルの一種ですね」
マスターはボタン型端末を操作し、カクテルの情報を呼び出す。メグは空中に現れた情報を読み流して鼻で笑う。
「ふうん。地上時代の人類って本当に食い意地が張ってるというかヒマというか……しかもコレって、固有名詞がついてて意味まであるんだよね」
少しドキリとした。
カクテル言葉については読めないようにしておいたのだが、もうそこまで話が進んでいたか。マスターは何事もないように微笑む。
「そうです。よくご存知ですね」
「ノーマンが言ってたの。地上時代の文化は豊かで凄いって。だから此処でも合成物だけじゃなく本物を再現したい。マスターの店で色んなカクテルを飲めるようにしたいって。私たちだけじゃない、みんなの為にもって」
その話もノーマンから直接聞いた。彼の本意も知っている。
「……でもさ、そのせいで仕事が増えて、ここに来れなかった。他のメンバーもそう。余暇時間が減って不満が増えて対立して。これって、本末転倒って奴だよね? 」
メグの言い分は最もだ。
初めに栽培した作物は、普段育てている物と全く違った。
土壌から作らなければならず、その時点でかなり負担だった。とはいえ、ノーマンたち研究部署も配慮を忘れなかった。
彼らはまず、自分たちで種から苗を育ててから作業部署に託した。託された苗たちの状態は悪くなかったし、栽培に必要な情報もある。
それでも栽培は難航し、予定はズレていった。もとから対立しがちな二つの部署の関係が、さらに悪化していく。
『本来の仕事と並行しているんだ。私たちだけじゃない、ロボットだって稼働させ過ぎれば壊れてしまう』とはメグたちの主張。
『計画上問題はなかった。怠慢ではないか。ロボットのメンテナンスもそちらの仕事だろう』とはノーマンたちの主張だ。
結果、予定では苗から育てて収穫を得られるまで三、四年だったが、五年以上かかってしまった。
その間、二人の足はこの店から遠のいていった。かつてはほぼ毎日この店に来ていたのに、ここ半年は月に一度来れたらいい方だった。
しかしそれも、今日で終わりだ。一回目の収穫が無事に完了した。これからは、蓄積したノウハウを活用できるからもっと楽になる。
だから今夜、メグはノーマンをこの店に誘った。久しぶりに恋人らしい夜を過ごしたかったのだ。
なのに誘われたノーマンの表情と声は固かった。
「今夜は忙しいから無理だ。君だけで行ってくれ」
これから今後の計画の見直しをするのだという。
「それは大事だけどさ、今日くらいお祝いしようよ。私たち、ずっとゆっくり過ごせなか……」
ノーマンの顔から表情が消えた。酷く冷たく無機質な顔になる。
「そうだね。君たちがもう少し協力的なら話は違ったと思うけど」
あまりの言い草にメグの呼吸が止まる。しかし次の瞬間、我に返って怒りを爆発させた。
「私たちをそんな風に思ってたの!? 最低! ノーマンなんて大嫌い! 」
聞き捨てならない。メグも、メグの部署の者たちもロボットの一台に至るまで懸命に働いたのだ。
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