錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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 「メメ、良さげな依頼はあったかい?」

 「クラン設立ばかりの私じゃまだ、条件の良い依頼は受注出来ないみたいです。依頼をこなしてクランランクを上げないといけないみたいですね。」

 「そうか、焦らずクランランクを上げていこう!」

 「ケイタ様、今の女性の方って、ここに載っているクランランクトップのクランですよね?」

 「ああ、そうらしい。クランリーダーとサブリーダーとも会話してきたけど、凄く感じの良いクランだったよ。僕達も追い付けるように頑張ろう!」

 「目標が出来ましたわね!じゃ私達は依頼をいくつか受注して早速こなしてきますわ!」

 「僕に手伝えそうな依頼があれば、遠慮せずに言ってくれ!」

 さそりのメンバーは2手に分かれ、それぞれの依頼先に向かって行った。

 ◇ ◇ ◇ ◇

 さそりメンバーと別れた僕は、開店準備に忙しくしている総合商店を見に行った。

 1階の洋品店には、女性用の可愛らしい服から、品のある服まで幅広く展示されている。男性用の洋服は、女性と比べ品揃えは良いとは言えないが、サカイの街でも目を惹くであろう。

 奥から小柄な女性が小走りで近付いて来た。

 「ケイタ様来られてたんですか?」

 「パレルモ凄いね!君には、洋品店を任せると言ったけど、ここまで揃えられるとは思わなかったよ。」

 「募集した従業員中に優秀な者が何人も居まして。彼女、彼等のおかげです。洋服が好きだった彼等には今まで、その特技を活かす場所が無かったようで……このお店に出会えて良かったと言ってくれています。私も全く同じ気持ちです。」

 「そうか!確かにお洒落をする余裕なんてあまりないかもしれないもんね。パレルモこの調子で引き続き頼むよ。優秀な従業員には、しっかり報酬も支払うから、従業員を大事にしてくれ。」

 「従業員を大事に……私はそんな言葉を初めて聞きました。今までどこでも従業員は満足な報酬も貰えず、こき使われるだけの存在でした。その言葉を従業員達に、しっかり伝えます!!」

 従業員募集を出すと多くの人が応募してくれていた裏には、そんな事情があったのか!確かに奴隷がいる世界だ。人権なんてないのだろう。

 「パレルモ、よろしく頼むよ。」

 1階から降りる階段からは、美味しそうな匂いがしている。

 地下一階は食料品売り場だ。

 野菜や肉、調味料の他、目玉にしているのは、サカイでは見た事がない惣菜売り場である。

 開店準備のため、店頭には何も並べてはいないが、店舗奥の調理場からは、美味しそうな匂いが漂っていた。

 
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