アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん

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 ……今のって……??

 ……うん、あれダンジョンマンだったよね?

 ……モンスターパレードをなすり付けた?

 ……まさか?ダンジョンマンだよ?

 ……でも今の?

 
 ◇ ◇ ◇ ◇


 「やっと魔物を撒けたな。」

 「ちょっと休憩しましょうよ?もうヘトヘトっすよ。」

 「ちょ……笹川君……あれ見て!上!」
 岩城は天井近くを指差している。

 「え!?……ドローン!?」

 「まさか今の……?撮られてた?」

 「あの数……全部撮影用ドローン?」
 天井近くには、30機を超えるドローンがシュンシュンと飛び回っている。

 ダンジョンマン笹川の顔が青ざめる。笹川の表情を撮ろうとドローンが数機近付いてくる。

 「ダメだ……戻ろう……」

 「え!?」

 「モンパレなすり付けた連中を助けに戻ろう……」

 「マジっすか?あの数は無理っすよ?」

 「さっきのモンパレなすり付けが撮られてたら、ダンジョンマンとして終わりだ……」


 ◇ ◇ ◇ ◇


 「なんだよ!この魔物の群れは!?」

 素人・初心者冒険者ダンナーは懸命に抗うが、多勢に無勢な上、大した力も持たずレベルも低い者達である。

 一人また一人と魔物の群れの前に倒れていった。

 あれだけの人数が居た集団がほとんど全滅状態だ。

 やられていく様子を無慈悲に上空のドローンが飛び回り撮影している。

 
 ……来た!ダンジョンマン戻って来た!

 ……やっぱり何か作戦があったんだ?

 ……でももう弱っちい冒険者ダンナー達、全滅してるよww

 ……モンパレなすり付けたのバレたから、ダンジョンマン戻って来たんじゃね?

 ……そうなら草生えるww


 「撤退って言ったり、戻るって言ったりブレブレなんだから……」

 ダンジョンマンが初心者から育てた仲間からも文句が出ている。

 「うるさい!さぁ!この魔物達を退治するぞ!ここから先は僕が通させない!!」

 上空のドローンに向かって笹川ダンジョンマンは決めポーズを決める。呼吸を整え、金属バットを振り回しはじめた。

 
 ◇ ◇ ◇ ◇


 「もうダメだど……オラはここまでだど……」
 モンスターパレードに便乗して、流れに乗って逃げていたカッパ。
 進めば冒険者ダンナー達の待ち構えた方へ……戻れば、後から後から押し寄せる魔物の群れへ……

 前にも後ろにも行かれない……

 同じ魔物であるはずのカッパに向かって狼人間コボルトの鋭い爪が飛んできた。

 もう避ける事は出来ない……

 カッパは水かきのある両手で、頭の皿を覆って隠そうとする……せめて命を落としてもカッパの命である皿だけは守ろうとする心意気だ。
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