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カッパの皿なんぞに興味がない狼人間の鋭い爪は、カッパの首筋を狙っていた……オワタ……
ガチン!!
カッパは閉じた眼をゆっくりと開く。爪が鉄パイプで防がれていた。
「オ……オメー……??」
動きを止めた狼人間に鉄パイプで殴り、あっという間に倒すと、鉄パイプを持った男はカッパの方に振り向いた。
「待たせたなぁ!カッパ!」
「オ……オメー??助けに来てくれたど?お!?」
「ああ!急いで来たぞ!カッパ隠れてな!?まだだいぶ酔っ払ってるから、加減が効かねーぞ!」
「雷神!!」
カッパに襲い掛かる狼人間の群れに対して、5本の稲妻が降り掛かる。
直撃した狼人間は一撃だ。直撃せずとも、その衝撃で吹っ飛んでいる。
ただ腕を一振りしただけで、5つの焼け焦げた跡と共に、狼人間の死体の山が出来上がった。
死体は、魔石を残して徐々に消滅してダンジョンの内部に取り込まれていく。
僕は手をかざして足元に転がった魔石を肩掛けバックに収納した。ん?当たり前じゃないですか?ちゃっかりしてますよ?
「大丈夫だったか?カッパ?」
「助かったど!大丈夫だど!よく来てくれたど?ホントにやられる所だったど?お!?」
「そうか。良かった。あ!ほらこれ食べて元気田支店長!」
「キュウリ!?ああ!元気出るど!嬉しいど!」
「お前のシリコダマ……アレのおかげで色々と真実が知れた。知りたくない事もだったけどな……」
「あのシリコダマ持ってるかど?アレをオメーの尻から入れると、シリコダマの力がオメーの物になるど!助けてくれた御礼に入れてやるど!?尻だせど!お!?」
「シリコダマの力??相手の本心が分かる力か?うーん……いい力だけど、知りたくない事も知れてしまうしな……僕はどうも騙されやすいタイプで、本心聞くと結構ショックがデカいんだ……ありがとう……カッパ。今はまだいいや。尻から入れられるのも怖いしなww」
「シリコダマ入れないくていいど?お!?」
「ああ!入れなくていいw入れないでくれ!」
入れるのは好きだが、入れられるのは勘弁してくれww
「アレ、オメーの仲間じゃねーのか?助けないでいいど?」
カッパの水かきが付いた指挿す方には、魔物の群れにあがらう冒険者の集団が居た。
狼人間や豚人間の群れにも負けずに、倒している。なかなか強い冒険者達だ。ん!?僕は眼を凝らして、しっかり顔を見る。
アレは……
ガチン!!
カッパは閉じた眼をゆっくりと開く。爪が鉄パイプで防がれていた。
「オ……オメー……??」
動きを止めた狼人間に鉄パイプで殴り、あっという間に倒すと、鉄パイプを持った男はカッパの方に振り向いた。
「待たせたなぁ!カッパ!」
「オ……オメー??助けに来てくれたど?お!?」
「ああ!急いで来たぞ!カッパ隠れてな!?まだだいぶ酔っ払ってるから、加減が効かねーぞ!」
「雷神!!」
カッパに襲い掛かる狼人間の群れに対して、5本の稲妻が降り掛かる。
直撃した狼人間は一撃だ。直撃せずとも、その衝撃で吹っ飛んでいる。
ただ腕を一振りしただけで、5つの焼け焦げた跡と共に、狼人間の死体の山が出来上がった。
死体は、魔石を残して徐々に消滅してダンジョンの内部に取り込まれていく。
僕は手をかざして足元に転がった魔石を肩掛けバックに収納した。ん?当たり前じゃないですか?ちゃっかりしてますよ?
「大丈夫だったか?カッパ?」
「助かったど!大丈夫だど!よく来てくれたど?ホントにやられる所だったど?お!?」
「そうか。良かった。あ!ほらこれ食べて元気田支店長!」
「キュウリ!?ああ!元気出るど!嬉しいど!」
「お前のシリコダマ……アレのおかげで色々と真実が知れた。知りたくない事もだったけどな……」
「あのシリコダマ持ってるかど?アレをオメーの尻から入れると、シリコダマの力がオメーの物になるど!助けてくれた御礼に入れてやるど!?尻だせど!お!?」
「シリコダマの力??相手の本心が分かる力か?うーん……いい力だけど、知りたくない事も知れてしまうしな……僕はどうも騙されやすいタイプで、本心聞くと結構ショックがデカいんだ……ありがとう……カッパ。今はまだいいや。尻から入れられるのも怖いしなww」
「シリコダマ入れないくていいど?お!?」
「ああ!入れなくていいw入れないでくれ!」
入れるのは好きだが、入れられるのは勘弁してくれww
「アレ、オメーの仲間じゃねーのか?助けないでいいど?」
カッパの水かきが付いた指挿す方には、魔物の群れにあがらう冒険者の集団が居た。
狼人間や豚人間の群れにも負けずに、倒している。なかなか強い冒険者達だ。ん!?僕は眼を凝らして、しっかり顔を見る。
アレは……
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