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高年期[一学期編]
ヒロイン行動に出る
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体育からの帰りが遅かったため教室に帰ると友人に心配された。・・・うん、皆嬉しいけど心配しすぎじゃね?僕、これでも男なんですが?
てか越名くん、何気に紫音さん達と溶け込むの早いなぁ~・・・何そのスキル?僕にも頂戴!
まぁクラス長やる位だから人に溶け込むの得意じゃなきゃ勤まらないよね。小学校でやってた学年長とは全然違うね・・・クスン。
そして昼になり変わらず流依兄さんが来てくれて屋上へ。
「あれ・・・?」
「どうしたの薫風?」
「いつもの3人がいない?」
「あぁ・・・僕が追い払ったからね・・・」
兄さん・・・僕が休んでる間、何をしたの?なんか怖くて聞くに聞けないけどさ・・・ホント、ナニシタノ?
2人でゆっくり床に座り弁当(変わらず重箱)を広げ手を合わせて食べようとした時・・・
バンッ!!!
「薫風!!!今日は来てるんだって!?」
「っ!?・・・神馬先生?」
「あーいたいた!薫風、本当にごめんねー!」
ちょちょっ!?ちょっと待った!!今、ご飯食べる所だから!
思わず後退りすると、すくっと流依兄さんが立ち上がり、走ってくる神馬さんに迎え撃ちラリアットをかましていた。・・・うわっ、痛そう・・・
「けほっ、けほっ、流依くん、酷い・・・」
「・・・馬鹿だな。」
「政・・・庇ってくれたっていいじゃん・・・」
「何用ですか先生方・・・これから薫風と昼食なのですが・・・」
とっても低ぅ~い声で、それでいて笑顔で2人に話しかけている・・・うわぁ、兄さん怒ってる・・・
あ、でも雰囲気的に僕の仇取ってくれた感じ?見た目は変わらないから・・・腹部とか痣だらけなんじゃ・・・?
「政ばかりズルい!勝手に杉本さんと入れ替わって薫風のクラスの授業を担当した挙げ句、勝手に薫風に謝罪して薫風に許してもらうなんて~‼」
「・・・へぇ?」
「・・・」
「に、兄さん?そんな事よりご飯・・・」
ひぇ~兄さんに睨まれた!?で、でもこのままじゃ埒が明かないよなぁ・・・
「兄さん、ご飯食べよう?先生方は何しに来たのかわからないけど、時間が勿体無いよ?」
「・・・もう薫風ってば・・・どこまで優しいんだか・・・はぁ、いいよ。わかったよ薫風。」
はぁ・・・兄さん最近忠犬ならぬ番犬並に周りを威嚇しまくってるよね?・・・兄さん大丈夫かな?学校に友達・・・いる?
それから神馬さんが土下座して僕に謝り仲良く昼食を食べました。・・・うん。仲良く、ね。
昼から帰ると何故か僕の前に花塚さんが進行妨害して立った。・・・な、ナニカナ?
「・・・八乙女さん。少しお話があるのですが・・・」
「・・・えっ!?今から、ですか?」
「いえ・・・次の休み時間の時にでも・・・」
「?・・・何か相談事ですか?でしたら女性のーーー」
「いえ!薫風さんに聞きたい事があるのです!」
おぅ・・・気迫凄し・・・(汗)ついついOKしちゃったよ・・・まぁ告白はないだろうから、いっかな?
・・・そして2人で廊下に行き窓際で並ぶ。なんか花塚さん、オーラが!オーラが赤いんですが!?何?怒ってらっしゃる!?何故!?
「八乙女さん、お話があります。」
「は、はい・・・」
「・・・貴方に相談があるのですが。」
「はい・・・」
「あの・・・3年のと、と、・・・」
「?」
「と、鳥羽先輩をご存知ですよね!?」
「鳥羽先輩?はい、鳥羽先輩は中学の頃からの友人ですが?・・・あっまさか・・・?」
「・・・」
うわぁ・・・超テレてる!そっかそっか~・・・てっきり二階堂くんの事が好きだと思ってたよ~・・・あっついでに聞いてみよっか。
「失礼ですが花塚さん、あなたは生徒会長の事を慕ってたのではなかったんですか?」
「えっ!?な、なぜそれを・・・?」
「えっ?だって僕に伝言を伝える時、凄く複雑そうな顔してたから・・・そして僕が逆に伝言伝えたら喜んだから・・・もしかしてと思って・・・」
「・・・そ、そんなにわかりやすかったですか?」
「・・・ごめん、ね?」
あー更に赤くなっちゃった・・・その姿をね、好きな人に見せなさいよ。多分、僕以外の男性はイチコロだよ?
「それで?何故、鳥羽先輩に用があるのですか?」
「・・・二階堂先輩、いつも花園を眺めてるんです。だから花がお好きなのかと・・・」
「・・・ん?あぁ・・・なるほど、ね。」
すっかり僕自信の事で手一杯で忘れてたけど、この子はヒロインで、確かに二階堂くんのイベントで花束を渡すシーンがあったな?ほうほう・・・うん、じゃあここは僕が人肌ぬごうじゃないの!
「そっか・・・生徒会、忙しそうだもんね。うん、じゃあ今日の放課後にでも僕と一緒に鳥羽先輩の所へ行こうか。そして庭師さんに許可をとって花束を作ってもらおう。」
「!ほ、本当に良いのですか?」
「もちろん。あそこの花園はよく3人で一緒にいますので僕が仲介しますので。」
「あ、有難うございます!・・・よし、これでやっと進めるわ!」
「ん?」
「あっ!!い、いえ!何でもございませんことよ?」
なんか言葉が・・・でもさっきの花塚さんの・・・?「やっと進める」!?・・・まーさーかーねぇ~・・・・・・まさか、ね・・・
てか越名くん、何気に紫音さん達と溶け込むの早いなぁ~・・・何そのスキル?僕にも頂戴!
まぁクラス長やる位だから人に溶け込むの得意じゃなきゃ勤まらないよね。小学校でやってた学年長とは全然違うね・・・クスン。
そして昼になり変わらず流依兄さんが来てくれて屋上へ。
「あれ・・・?」
「どうしたの薫風?」
「いつもの3人がいない?」
「あぁ・・・僕が追い払ったからね・・・」
兄さん・・・僕が休んでる間、何をしたの?なんか怖くて聞くに聞けないけどさ・・・ホント、ナニシタノ?
2人でゆっくり床に座り弁当(変わらず重箱)を広げ手を合わせて食べようとした時・・・
バンッ!!!
「薫風!!!今日は来てるんだって!?」
「っ!?・・・神馬先生?」
「あーいたいた!薫風、本当にごめんねー!」
ちょちょっ!?ちょっと待った!!今、ご飯食べる所だから!
思わず後退りすると、すくっと流依兄さんが立ち上がり、走ってくる神馬さんに迎え撃ちラリアットをかましていた。・・・うわっ、痛そう・・・
「けほっ、けほっ、流依くん、酷い・・・」
「・・・馬鹿だな。」
「政・・・庇ってくれたっていいじゃん・・・」
「何用ですか先生方・・・これから薫風と昼食なのですが・・・」
とっても低ぅ~い声で、それでいて笑顔で2人に話しかけている・・・うわぁ、兄さん怒ってる・・・
あ、でも雰囲気的に僕の仇取ってくれた感じ?見た目は変わらないから・・・腹部とか痣だらけなんじゃ・・・?
「政ばかりズルい!勝手に杉本さんと入れ替わって薫風のクラスの授業を担当した挙げ句、勝手に薫風に謝罪して薫風に許してもらうなんて~‼」
「・・・へぇ?」
「・・・」
「に、兄さん?そんな事よりご飯・・・」
ひぇ~兄さんに睨まれた!?で、でもこのままじゃ埒が明かないよなぁ・・・
「兄さん、ご飯食べよう?先生方は何しに来たのかわからないけど、時間が勿体無いよ?」
「・・・もう薫風ってば・・・どこまで優しいんだか・・・はぁ、いいよ。わかったよ薫風。」
はぁ・・・兄さん最近忠犬ならぬ番犬並に周りを威嚇しまくってるよね?・・・兄さん大丈夫かな?学校に友達・・・いる?
それから神馬さんが土下座して僕に謝り仲良く昼食を食べました。・・・うん。仲良く、ね。
昼から帰ると何故か僕の前に花塚さんが進行妨害して立った。・・・な、ナニカナ?
「・・・八乙女さん。少しお話があるのですが・・・」
「・・・えっ!?今から、ですか?」
「いえ・・・次の休み時間の時にでも・・・」
「?・・・何か相談事ですか?でしたら女性のーーー」
「いえ!薫風さんに聞きたい事があるのです!」
おぅ・・・気迫凄し・・・(汗)ついついOKしちゃったよ・・・まぁ告白はないだろうから、いっかな?
・・・そして2人で廊下に行き窓際で並ぶ。なんか花塚さん、オーラが!オーラが赤いんですが!?何?怒ってらっしゃる!?何故!?
「八乙女さん、お話があります。」
「は、はい・・・」
「・・・貴方に相談があるのですが。」
「はい・・・」
「あの・・・3年のと、と、・・・」
「?」
「と、鳥羽先輩をご存知ですよね!?」
「鳥羽先輩?はい、鳥羽先輩は中学の頃からの友人ですが?・・・あっまさか・・・?」
「・・・」
うわぁ・・・超テレてる!そっかそっか~・・・てっきり二階堂くんの事が好きだと思ってたよ~・・・あっついでに聞いてみよっか。
「失礼ですが花塚さん、あなたは生徒会長の事を慕ってたのではなかったんですか?」
「えっ!?な、なぜそれを・・・?」
「えっ?だって僕に伝言を伝える時、凄く複雑そうな顔してたから・・・そして僕が逆に伝言伝えたら喜んだから・・・もしかしてと思って・・・」
「・・・そ、そんなにわかりやすかったですか?」
「・・・ごめん、ね?」
あー更に赤くなっちゃった・・・その姿をね、好きな人に見せなさいよ。多分、僕以外の男性はイチコロだよ?
「それで?何故、鳥羽先輩に用があるのですか?」
「・・・二階堂先輩、いつも花園を眺めてるんです。だから花がお好きなのかと・・・」
「・・・ん?あぁ・・・なるほど、ね。」
すっかり僕自信の事で手一杯で忘れてたけど、この子はヒロインで、確かに二階堂くんのイベントで花束を渡すシーンがあったな?ほうほう・・・うん、じゃあここは僕が人肌ぬごうじゃないの!
「そっか・・・生徒会、忙しそうだもんね。うん、じゃあ今日の放課後にでも僕と一緒に鳥羽先輩の所へ行こうか。そして庭師さんに許可をとって花束を作ってもらおう。」
「!ほ、本当に良いのですか?」
「もちろん。あそこの花園はよく3人で一緒にいますので僕が仲介しますので。」
「あ、有難うございます!・・・よし、これでやっと進めるわ!」
「ん?」
「あっ!!い、いえ!何でもございませんことよ?」
なんか言葉が・・・でもさっきの花塚さんの・・・?「やっと進める」!?・・・まーさーかーねぇ~・・・・・・まさか、ね・・・
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