R18の乙女ゲーに男として転生したら攻略者たちに好かれてしまいました

やの有麻

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高年期[一学期編]

僕が休んでる間に何があった!?

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風間先輩の家に1泊し、次の日にやっと学校に行かせてもらえました。


僕の執事に連絡してくれたみたいでいつもより早めに迎えに来てくれていた。




・・・別れ際にチューされなきゃこんな憂鬱な気分で学校向かわなくて済んだんだけどなぁ・・・






教室へ入る。すると急かさず紫音さんが寄ってきた。





「ごきげんよう薫風さん!良かったですわぁ・・・昨日もお休みされて心配しましたわ・・・」

「おはよう紫音さん。大丈夫ですよ。ありがとうございます。」

「おはよう八乙女くん。無事に復帰してくれて良かったよ!無理しないようにね!」

「おはよう越名くん。いやクラス長と呼ぶべきかな?お見舞い有難う。もう大丈夫だから心配無用だよ。」

「そうかい!なら今日は体育があるが出れそうかい?無理なら無理せず休むんだよ!」

「・・・そうか、今日は体育があるのか。」




そう呟くと2人が首を傾げる。「なんでもない」と言い席に着く。





・・・それから4人座れる席に今日からクラス長が仲間入りしました・・・

僕が端の席に座ると何故か紫音さんとクラス長が揉み合いしていた・・・仕方なく右から順に麗華さん、紫音さん、僕、越名くんとなって落ち着いた。






そして体育の時間。ジャージに着替え男女別にグランドに行き背の順に並ぶ。



・・・いつもの体育教師は来ず、代理に麻生川さんが来ていた。




うん、予想はしていたけどね・・・あんまり僕を見詰めないでほしいんだけど・・・てかいつもの先生は何処へ行った!?




「今日は体調不良の杉本先生の代役として今日の体育の担当をする麻生川だ。よろしく頼む。」




・・・クラスの男性の中に何人か黄色い声を上げた人がいた。女子の方は羨ましいとの声がひっきりなしに聞こえた。うん、変わってやりたい・・・。



「まず準備体操。そしてグランド3周走ってもらう。」

「「えぇーーーー!!!」」

「文句を言わずにやる!それからサッカーをやる。グループはA組対B組だ。」

「「おぉーサッカーだ!」」



みんな反応良いな!てかグランド3周って・・・もうこれだけで体力消費しない?







・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・つ、疲れた・・・てか皆も疲れてるし・・・スパルタ過ぎるだろ・・・




「休んでる暇ないぞ。次、5対5でやるぞ。じゃあ呼ばれた奴はゼッケン付けて準備しろ。」





皆絶望の顔をしていた。そして最悪な事に1回戦で名前が呼ばれた。病み上がり?ではないけど昨日休んだ僕にとって辛い・・・



そしてゼッケンを麻生川さんから受けとる時、グッと引き寄せられ耳元で囁かれた。




「この前はすまんかった。辛い思いをさせて・・・授業の後で裏門まで来てくれ」

「っ!?・・・」



何も返事をせず素通りする。周りの生徒には気付かれてないか気になりながらもグランドへと足を運ぶ。






・・・それから授業が終わり、裏門へ行こうか悩んだが待たせるのも悪いと思い憂鬱になりながらも行くことにした。







そして俯きながら麻生川さんが裏門で待っていた。・・・うーん・・・僕の方が被害者なんだけど、何故あんな絶望的な顔をしてるんだ?




「・・・麻生川先生。」

「っ!!薫風・・・」

「えっ!?うわっ!!」




だからさー!!何で皆有無も言わずに抱きついてくるわけ!?ここはアメリカですか!?いや、ゲームの世界です。しかも皆僕より背が高いの!!!あっ、これ重要!僕より皆背が高いの!



し、しかもかなり苦しい・・・圧迫されまくり!そして前も思ったが麻生川さん、胸筋すごい!さすが筋肉フェチ?



「ぐぅ・・・ちょっ、と苦しい、です・・・」

「この前はすまなかった。だから嫌わないでくれ!」

「はっ、はぁ!?・・・何故そうなるんですか?」

「流依が・・・無理矢理嫌がる事をしたから薫風は俺の事、嫌いになったって・・・」

「る、るいにいさん・・・まぁそれは確かに・・・ぐっ!?」

「凄く反省してる。だから好きになれとは言わないが嫌いにはならないでくれ。」





く、苦しい・・・もう必死に背中叩いてやった。圧迫死なんて嫌だ・・・



少し力が緩み圧迫感はなくなったが抱き着かれたままになった・・・そしてなんか首筋に麻生川さんの頭が埋まったんですが・・・ちょっとくすぐったい。




「はぁ・・・僕そんなお人好しではないんですがね・・・麻生川さんの事を許しますよ。」

「・・・!」

「謝ってくれましたから。兄が何を言ったのか知りませんが別にもう怒ってません。怒ってたらここへは来ませんよ。しかも単独で。」

「・・・そうだな。心が広いな薫風は。」





う~ん・・・背筋が痛くなってきたのですが・・・麻生川さん、僕を押し倒す気ですか?僕背筋が仰け反ってだいぶ辛い体勢なんですが・・・



「・・・あの、先生?そろそろ離ーーー」

「麻生川さんでいい。」

「・・・麻生川さん、そろそろ離してもらえますか?背中が・・・っ!?」

「薫風・・・」





こここ声に熱持ってませんか!?あ、ほんと単独で来たのマズかったかな!?そもそも許さなかった方が今後の事も踏まえて・・・誤ったかな?




「っ!?いっ・・・なっ何を!?」

「薫風、俺はお前が好きだ。返事は待つから考えてくれ」





ねーねー何か首筋がチクッとしたよ?チクッと。まさか・・・またキスマーク付けてないよね?てか今告白する!?






キーンコーン...キーンコーン...






「もう時間だ。じゃあ・・・考えてくれ。」

「えっ・・・あ、あの・・・」

「・・・授業始まるぞ」






そう言われ麻生川さんが歩いてるその後ろを付いていくように歩き出した・・・










ねーねー・・・ヒロインは?



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