171 / 313
高年期[一学期編]
午後のデートがどうしてこうなった?
しおりを挟む俺が子鷹狩くんの家に行かないと没落する?卒業まで待つ?え?僕は嫁ぐ事確定してるの!?
バンッ!
「薫風っ!」
「っ!?あ、流依兄さん。」
「・・・チッ。」
こらこらこら!子鷹狩くん、舌打ちは良くないよ?てか舌打ちしたの初めて聞いたよ?へー子鷹狩くんも舌打ちするんだ(笑)
未だに子鷹狩くんに抱き締められてるところを流依兄さんがベリッと剥がして兄さんの胸の中に引き寄せられたよ。・・・んん?
「兄さん、ここがよくわかったね。」
「・・・陽南さんが知らせてくれた。」
おぉナイス陽南さん・・・と思いたいけど、きっと子鷹狩くんと流依兄さんの修羅場を狙ったんだろうなぁ・・・
ちゃっかりドアの後ろから覗いてニヤニヤしてるよ。こんの、腐女子!僕だって当事者じゃなかったら陰でこっそり傍観したいよっ!くそうっ・・・
「に、兄さん、大丈夫だから、そんなきつく締めないで・・・苦しっ・・・」
「あ、ああ、ごめん薫風。・・・子鷹狩くん、一体何をしてたの?薫風と二人っきりになってほしくないんだけど。」
「なんだ薫風と会うのに流依の許可が必要なのか?」
「必要だよ。」
・・・ん?それは過保護過ぎやしませんか?・・・まぁ今は特定の人がいないから今の所助かってるけど・・・
「と、とりあえず席に戻ろう?神馬さん待たせてるし・・・」
「・・・」
「・・・」
「に、兄さん・・・?」
「そうだね薫風、戻ろうか。」
こ、この空気、居たたまれない!
キッ!とドアにいる人物に視線を送る。すると「ガタッ!」と音が響き、ちょこっと陽南さんが現れた。
「み、みなさん・・・あの、帰りが遅いので呼びに来ました・・・」
「花塚か・・・流依を呼びに行ったのは。まぁいいか。戻ろう。」
陽南さんの発言にいち速く反応したのは子鷹狩くんだった。ゆっくりと動き始め、一瞬だけ僕の耳元で一言囁いて部屋から出ていった。
「・・・卒業までに心を決めとけ」
流依兄さんにも聞こえていたらしく物凄い不機嫌顔になってさっきまで緩んでた腕に力がこもり締め付けられ死にそうになりました。
それから4人で帰り各自解散した。
さて、これからどうしようか?
以外と時間がたってたみたいで日が傾きあと3~4時間もすれば辺りは暗くなる時間だろう。
「薫風くんと流依くん、もし良かったらこのあと映画見ないかい?」
「映画?」
「そー。恋愛ものなんだけど人気作品なんだよ~。」
「いいですね~、この後、何も予定ないし、どう兄さん?」
「うん、良いと思うよ。・・・神馬さん、誘ったと言うことはもうチケットは?」
「もっちろん!準備してますよぉ~!」
おぉ、用意周到で。・・・では行きましょうか!
・・・
うん・・・面白かったよ。まさかガッツリシーンがあるとは思わなかったけどね。
でも最後はハッピーエンド。うん、やっぱり映画はこうでなくっちゃねー。
あ、俳優さんは乙女ゲームで見たことはないが美男美女がやってましたよ。・・・ふぅん?知らない名前だけど会うこともないし、スクリーンでしか見ないだろうから覚える必要もないだろう。
そとは暗くなっており夕食は八乙女家に招待することになり、そのまま神馬さんは一泊してもらう事になった。
・・・家に帰り家族+神馬さんの6人でとる事になった。
それから父さんが神馬さんと晩酌し始めてしまった・・・父さん、ゲコなのに大丈夫か?
とりあえず兄さんと交互に風呂に入る。・・・はぁ、せっかくの休日、あっという間に終わっちゃったなぁ~
兄さんは卒業する為の課題があるらしく部屋に入っていってしまった。・・・やはり忙しかったのに無理して空けてくれたんだね。
さて、僕も寝ようか~・・・なんかトラブルがあったせいか疲れたし。
・・・
・・・ゴソゴソ。
・・・ん?なん、か・・・お腹辺りがスースーする?
「っ!?・・・うぁっ、神馬さ・・・ん?」
「薫風~あぁ、薫風はほんと可愛いね~」
「え・・・あ、いや、ちょっ・・・っ!」
僕の布団の上がモッコリしていて掛け布団をバサッとどかしたら神馬さんが股がって僕の服の中に手を入れてワサワサとお腹を触っていた。
・・・え?どーゆー事?なにこの状態?というかくすぐったくて辞めてほしいのですが?
「ねー薫風、俺、勃っちゃった。」
「・・・は?」
「薫風、慰めて?」
「い、意味が・・・んんんー!」
危機感を感じ起き上がろうとしたら戻され、更に後頭部を押さえつけられ深いキスをされた。
これ・・・まずくない?
20
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる
cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。
「付き合おうって言ったのは凪だよね」
あの流れで本気だとは思わないだろおおお。
凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる