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高年期[一学期編]
歌って・・・午後は何しようか?
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一応男として女性をエスコートしないとね。
陽南さんに手を差し伸べるとニコッと微笑み手を取っ手くれた。うん、やはりヒロインだね。可愛いよ陽南さん。
ステージに向かってる間、後ろからかなり痛い視線を感じたけど気にしない。うん、気にしたら負けだね。怖くて後ろ振り向く事ができません。
「どうかした薫風くん?」
「・・・いや、後ろの視線が・・・」
「あぁ、皆さん妬いているようですわね。ふふふ。」
「それ、どっちに?」
「ん~どっちもですわね。まぁ・・・どちらかと言うとーーー」
「あーうん、言わなくていいよ。とりあえず音合わせしようか。」
話を振っといて話を逸らしました。うん、これ以上聞いても仕方ないし、歌うの集中したいし、何より久々だからねぇ~
それに陽南さん呼んだけどハモれなかったら最悪な事になるし。
コブ○ロ×絢香のバラード曲。・・・ちょっと昼間に流す曲ではないかもしれないけど、ま、いーよね。
「「今夜、こーどくーとじーゆうを羽ーにしてぇ・・・あーなたに会いに・・・ゆくー・・・」」
・・・うん、息ピッタリ。さすが前世の記憶持ち同士!なんか気持ちいいね。
「・・・薫風くんは相変わらず良い声してるよねぇー。」
「そーゆう陽南さんも綺麗なソプラノじゃない。良い感じにハモれてるよ。」
「ってゆーか、よくピアノ弾きながら歌えるよねぇ~。私そこまで器用じゃないわ。」
「んー・・・慣れ?」
「・・・嫌味?」
「え?い、いや違うけど・・・」
嫌味?なんでそーなる?歌手で結構楽器弾きながら歌ってる人たくさん居たよね?僕が何でもできる超人だなんて思わないでほしいなー・・・
音あわせが終わりステージを覗くと・・・
ん?
いつの間にか満席。何故?
・・・後に聞いた話。オーナーが常連さんのみ呼んで席を設けたらしい。・・・ちゃっかりビジネスしてるし。
もちろん、オーナーが呼んだ常連さんは二つ返事で即来店してきたらしい。・・・あ、もちろん注文したらしいけど。オーナーさん、せこい。僕、客寄せパンダじゃないんだからね・・・
そしてアナウンスが流れ、静かになった頃合いをみて演奏を開始する。
「さっきまで、泣いてた君が~・・・いーま隣で笑ってる~・・・」
「君を~傷つけたくな~い・・・この言葉に逃~げて~いーた~・・・」
陽南さんも何だかんだ言って頭良いよね。ちゃんと歌詞覚えてるし音程もズレることなく歌ってるし。うんうん。
一曲歌いきり拍手をもらう。流依流依兄さんを見ると微笑んでくれた。うーん!兄さんの笑顔癒される~!
それからか2曲目にはいる。今度はピアノではなく筝を使うので音合わせや弦の状態を確認していく。なんと陽南さんも三味線を弾くらしい。はい、素直に驚きました。そして歌に合いそうとクラベスも持ち出してきた。うん、音程合わせるのにも合う、かな?筝とクラベス・・・?確かに使われていたよう、な?
・・・そう、これもデュエットでマイナーな曲?かな。好きな人は好き。ボカロです。
で、中盤に三味線を弾くらしい。よく覚えてるな・・・
音合わせが終わりステージに立つ。またアナウンスが流れ静かになるまで待ち演奏を始める。
「乾い~た木枯し「そよそよと~・・・」
「乾い~た木の葉は「ひらひらと~・・・」
「相~見える日を「待ちながら・・・刻を~数え歩く~・・・」
あ、以外とクラベス合ってる。素晴らしいよ陽南さん!
・・・うん、デュエット最高ー!陽南さんも満更でもなさそうだし。
はい、一礼して終わり。2人でVIP席へ戻りますよー。
アナウンスで何やら言ってるけど無視。とにかく流依兄さんの所へ癒しを求めに!
「兄さっ・・・ぶっ!」
「薫風、ちょっと来い。」
誰かの胸に鼻を打ち付けた。地味に痛い。・・・って、この声は子鷹狩くん?
脇の間に腕を入れられ、それはもーズルズルと個室へと連行されました。・・・ねぇ、なんか後ろで陽南さんがニコッじゃなくニヤニヤと悪い笑顔で送られたんですが・・・怒)
「やっぱり薫風、俺と一緒にこの領土で暮らさないか?」
「は?・・・んむっ!?」
・・・あのー。チューしないでもらえます?2曲も歌って喉カラカラなの。
ちょ・・・
長ッ!!
「~~~ップハ!ちょっと!いきなり何するんですか!」
「いいだろ?婚約者なのだから。」
「・・・は?」
いつ!何処で!誰と!こ・ん・や・く・したってぇ!?
・・・・・・・・・あっ。アレか?執事・来栖さんが言ってたやつ。あれマジなの?
「なんだ、忘れたのか?薄情な奴め。」
「い、いや・・・あの執事さんが言ってたのは本当なのですか?」
「・・・そうだ。薫風が家に来ないのであれば子鷹狩侯爵家は俺の代で潰れるな。・・・長男しか継げないからな。」
「そ、そんな・・・」
なーんでそんな大事な事を言わず、更に僕と身体を繋げちゃったかなぁ?子鷹狩くんなんて高校入ってからそんな接点なかったような気がするんだけどなぁ~・・・
基本、無愛想クールだから?僕の事好きだったけどアピールできなかったって?ちょっと・・・コミュ障じゃないんだからしっかりしてよー!・・・いや、僕に対してはしっかりしなくてもいいんだけどね?
あーもー!どうすりゃいいってゆーんだよー!
「俺とお前は婚約した関係にある。・・・お前が卒業するまで待つぞ?」
「え、いや、その・・・」
「なんだ?俺の家が無くなればいいと?」
「え、それは・・・よくない、ですね?」
「お前が俺の家にくれば解決できるぞ。子供は煌の子供を養子に貰って育てても良いんだしな。」
「・・・そこはいいんだ。」
「長男ってのが大事なんだ。・・・まぁ、そーゆう事だ。卒業するまでに心を決めとけ。」
えー????
陽南さんに手を差し伸べるとニコッと微笑み手を取っ手くれた。うん、やはりヒロインだね。可愛いよ陽南さん。
ステージに向かってる間、後ろからかなり痛い視線を感じたけど気にしない。うん、気にしたら負けだね。怖くて後ろ振り向く事ができません。
「どうかした薫風くん?」
「・・・いや、後ろの視線が・・・」
「あぁ、皆さん妬いているようですわね。ふふふ。」
「それ、どっちに?」
「ん~どっちもですわね。まぁ・・・どちらかと言うとーーー」
「あーうん、言わなくていいよ。とりあえず音合わせしようか。」
話を振っといて話を逸らしました。うん、これ以上聞いても仕方ないし、歌うの集中したいし、何より久々だからねぇ~
それに陽南さん呼んだけどハモれなかったら最悪な事になるし。
コブ○ロ×絢香のバラード曲。・・・ちょっと昼間に流す曲ではないかもしれないけど、ま、いーよね。
「「今夜、こーどくーとじーゆうを羽ーにしてぇ・・・あーなたに会いに・・・ゆくー・・・」」
・・・うん、息ピッタリ。さすが前世の記憶持ち同士!なんか気持ちいいね。
「・・・薫風くんは相変わらず良い声してるよねぇー。」
「そーゆう陽南さんも綺麗なソプラノじゃない。良い感じにハモれてるよ。」
「ってゆーか、よくピアノ弾きながら歌えるよねぇ~。私そこまで器用じゃないわ。」
「んー・・・慣れ?」
「・・・嫌味?」
「え?い、いや違うけど・・・」
嫌味?なんでそーなる?歌手で結構楽器弾きながら歌ってる人たくさん居たよね?僕が何でもできる超人だなんて思わないでほしいなー・・・
音あわせが終わりステージを覗くと・・・
ん?
いつの間にか満席。何故?
・・・後に聞いた話。オーナーが常連さんのみ呼んで席を設けたらしい。・・・ちゃっかりビジネスしてるし。
もちろん、オーナーが呼んだ常連さんは二つ返事で即来店してきたらしい。・・・あ、もちろん注文したらしいけど。オーナーさん、せこい。僕、客寄せパンダじゃないんだからね・・・
そしてアナウンスが流れ、静かになった頃合いをみて演奏を開始する。
「さっきまで、泣いてた君が~・・・いーま隣で笑ってる~・・・」
「君を~傷つけたくな~い・・・この言葉に逃~げて~いーた~・・・」
陽南さんも何だかんだ言って頭良いよね。ちゃんと歌詞覚えてるし音程もズレることなく歌ってるし。うんうん。
一曲歌いきり拍手をもらう。流依流依兄さんを見ると微笑んでくれた。うーん!兄さんの笑顔癒される~!
それからか2曲目にはいる。今度はピアノではなく筝を使うので音合わせや弦の状態を確認していく。なんと陽南さんも三味線を弾くらしい。はい、素直に驚きました。そして歌に合いそうとクラベスも持ち出してきた。うん、音程合わせるのにも合う、かな?筝とクラベス・・・?確かに使われていたよう、な?
・・・そう、これもデュエットでマイナーな曲?かな。好きな人は好き。ボカロです。
で、中盤に三味線を弾くらしい。よく覚えてるな・・・
音合わせが終わりステージに立つ。またアナウンスが流れ静かになるまで待ち演奏を始める。
「乾い~た木枯し「そよそよと~・・・」
「乾い~た木の葉は「ひらひらと~・・・」
「相~見える日を「待ちながら・・・刻を~数え歩く~・・・」
あ、以外とクラベス合ってる。素晴らしいよ陽南さん!
・・・うん、デュエット最高ー!陽南さんも満更でもなさそうだし。
はい、一礼して終わり。2人でVIP席へ戻りますよー。
アナウンスで何やら言ってるけど無視。とにかく流依兄さんの所へ癒しを求めに!
「兄さっ・・・ぶっ!」
「薫風、ちょっと来い。」
誰かの胸に鼻を打ち付けた。地味に痛い。・・・って、この声は子鷹狩くん?
脇の間に腕を入れられ、それはもーズルズルと個室へと連行されました。・・・ねぇ、なんか後ろで陽南さんがニコッじゃなくニヤニヤと悪い笑顔で送られたんですが・・・怒)
「やっぱり薫風、俺と一緒にこの領土で暮らさないか?」
「は?・・・んむっ!?」
・・・あのー。チューしないでもらえます?2曲も歌って喉カラカラなの。
ちょ・・・
長ッ!!
「~~~ップハ!ちょっと!いきなり何するんですか!」
「いいだろ?婚約者なのだから。」
「・・・は?」
いつ!何処で!誰と!こ・ん・や・く・したってぇ!?
・・・・・・・・・あっ。アレか?執事・来栖さんが言ってたやつ。あれマジなの?
「なんだ、忘れたのか?薄情な奴め。」
「い、いや・・・あの執事さんが言ってたのは本当なのですか?」
「・・・そうだ。薫風が家に来ないのであれば子鷹狩侯爵家は俺の代で潰れるな。・・・長男しか継げないからな。」
「そ、そんな・・・」
なーんでそんな大事な事を言わず、更に僕と身体を繋げちゃったかなぁ?子鷹狩くんなんて高校入ってからそんな接点なかったような気がするんだけどなぁ~・・・
基本、無愛想クールだから?僕の事好きだったけどアピールできなかったって?ちょっと・・・コミュ障じゃないんだからしっかりしてよー!・・・いや、僕に対してはしっかりしなくてもいいんだけどね?
あーもー!どうすりゃいいってゆーんだよー!
「俺とお前は婚約した関係にある。・・・お前が卒業するまで待つぞ?」
「え、いや、その・・・」
「なんだ?俺の家が無くなればいいと?」
「え、それは・・・よくない、ですね?」
「お前が俺の家にくれば解決できるぞ。子供は煌の子供を養子に貰って育てても良いんだしな。」
「・・・そこはいいんだ。」
「長男ってのが大事なんだ。・・・まぁ、そーゆう事だ。卒業するまでに心を決めとけ。」
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