164 / 313
高年期[一学期編]
テストやりますよ。
しおりを挟むまったく・・・教師のやることじゃないよ!
次の日、とっちめてやったら「ごめんなぁ~悪い癖がでちゃった☆」といって舌をペロッと・・・テヘペロしやがりました。・・・をいコラ!イケメンが何をやっても許されるなんて思わないでほしい!テヘペロじゃ済まされません。
やはり神馬さん僕のポケットから手錠をスッたらしい・・・なんでも若い頃は悪戯ばかりしていてそーゆう悪い癖は直らないらしい。・・・あんた、それでよくこの学校に就職できたね。
とりあえずテスト後の休日にハーブ園へ行く事を話した。何故か喜んで抱きついてこようとしたが、それは僕のガーディアン流依兄さんが背中に隠してくれて阻止してくれました。
・・・と思ったのはつかの間、なんと流依兄さん共々抱き締めてきました。・・・この人、昔から人懐っこい人だったよね。変わらずだね・・・
でも、こんな事してるから令嬢たちを舞い上がらせてしまうんじゃないの?大丈夫かよ?近々誰かに刺され・・・?あ、フラグ立つから言わないでいてあげよう。
まぁとりあえず報告は済んだ。さてテスト勉強テスト勉強。
放課後は自室でクラスの子達と勉強中、といっても僕は皆に教える側に回ってるけどね。まぁ、今の所難しい問題はないから余裕があるからいーんだけどね。
紫音さんも勉強頑張ってるみたい。偉い偉い。
・・・それに比べて万純くん、あんた大丈夫?
「薫風くん、これは?」
「ああ・・・答えはBだよ。何故かと言うと・・・」
「なーるほど。じゃあこれは?」
「・・・ねぇ、自分で解く努力は?」
「いやぁ~薫風くんに聞くとすんなり頭に入るんだけど自分でやると~どうもねぇ・・・」
「・・・集中力、足りないんじゃない?」
「そうかもね!だって皆とこうして放課後喋りながら勉強って青春してるみたいで楽しいじゃないか!」
「いや?・・・僕からしたら先生になった気分になるよ?」
「あー・・・うん、薫風くんごめん愚問だったかな。」
まぁ、いいけどね。一理あるし。クラスの皆と交流はなんだかんだ言って楽しいよね。雰囲気も穏やかだし。・・・昨日は散々だったけどね。流石に流依兄さんも疲れてたみたいだし。
そしてやってきました本番。ギリギリまで確認、予習してテストに挑みます。
うん、盆ミスしなければ大丈夫。
でも、中間テストのようにカンニング疑惑で呼び出されたりしないよね?てか、満点とって何が悪い!ちゃんと授業聞いて復習している証拠じゃないか!
あの時ほど理不尽な思いをしたのは初めてだよ。うん。
・・・テストの日は午前中で終わる。午後は自由になる。帰りたい人がいれば帰っても構わない。図書室や教室で勉強したい人は下校時間になるまで居ても問題ない。
て事で、何故かクラスのほぼ全員が弁当持参して教室に残っている。・・・うん、みんな勉強熱心だねぇ~?
「八乙女くん、これ教えてくれませんか?」
「はいはい。・・・ああこれは・・・」
「薫風さん、すみませんが教えてほしい箇所が・・・」
「はいはい。・・・あーこれは覚えるコツがあって・・・」
「八乙女さん!すみません・・・」
「はーい・・・」
ねー・・・僕、家に帰っていいかな?僕の勉強する時間は?・・・しかもよく見たら隣のクラスの子がいるし。なんか教室が人でぎゅうぎゅうになってるんですが?き、気のせい、かな?
そして一休み。カバンの中からある物を出していつものメンバーに配る。
「あ、そうだ。万純くん、これあげる。あと紫音さんに麗華さんにも。」
「ん?これは?」
「ただのチョコだよ。頭を働かせるのに甘味は必須でしょ。」
「まぁ・・・!」
「有難うございます薫風さん。」
「でも何でチョコ?休憩には良いかもしれないけどビスケットとかお腹に溜まるものの方がいいんじゃない?」
「ん?知らないの?チョコレートは色々な効果があって、集中力上昇、血流を良くして脳を活発化による記憶力上昇、そして思考力も上昇、などなど。勉強にはもってこいの食べ物なんだよ。もっと詳しく聞きたい?」
「チョコレートにそんな効果が・・・そうだね!かなり興味がある。」
「じゃあ休憩中の間に手短に話すね。」
なんだ皆知らないのか?チョコレートは受験を控えてる人に必須アイテムなんだぞ!
まずチョコレートの成分にテオブロミンという成分があって、それが脳に良くてカフェインよりは緩い興奮作用がある。それによって集中力などを高めてくれるんだよね。
次にチョコの原料のカカオ。カカオの香りが緊張を和らげてくれる作用がありリラックス効果がある。疲れた時にチョコ食べて幸せな気分になるのもその一つじゃないかな。まぁそれは人それぞれだけど。
本当は試験前や勉強する前に食べてからの方が効率がよいんだけどね。休憩がてらに食べた方が後に集中できて良いかなって。
「かと言って大量に摂取すればいいってわけじゃないんだよ?カロリーもあるし高血圧にだってなる可能性あるから適量に食べるのが良いんだよ。だからこうして休憩中に皆と分けて食べると丁度いいんだよ。」
「なるほどー・・・うん、凄い為になる事を聞いた気分だよ!チョコレートは単なるお菓子の部類に入ってたよ!朝とか良いかもね。」
「うん、ココアを飲んでも良いかもね。」
「素晴らしいですわ薫風さん。とても物知りですのね。」
「あーうん。まあね。」
前世の記憶から辿りましたなんて言えません。頭イカれてるなんて思われたくないから言いません。
4人でモソモソ食べてると・・・まぁ、当たり前か。周りの視線が痛いの痛いの・・・
ちゃんと備えてます。皆さんにも予備のチョコを渡しました。皆さん喜んでもらえて嬉しいよ、うん。でも明日は持ってこないからね?万純くん含め3人には凄くお世話になってるから甘やかしますがクラスの皆はそんな親しくないからね?他のクラスの子もいるし。
それから休憩が終わりまた勉強に励む。と言っても僕は皆に質問攻めされ自分の勉強はできなかったけどね。
最後にはまとめてヤマを張り黒板に書きここが重要だと説明して終わった。
・・・僕、教師になろうかな?頼られるのって嬉しいよね。鬼龍院さんみたいな庭師も良いけど教師も捨てがたくなったなぁ~・・・
20
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ノリで付き合っただけなのに、別れてくれなくて詰んでる
cheeery
BL
告白23連敗中の高校二年生・浅海凪。失恋のショックと友人たちの悪ノリから、クラス一のモテ男で親友、久遠碧斗に勢いで「付き合うか」と言ってしまう。冗談で済むと思いきや、碧斗は「いいよ」とあっさり承諾し本気で付き合うことになってしまった。
「付き合おうって言ったのは凪だよね」
あの流れで本気だとは思わないだろおおお。
凪はなんとか碧斗に愛想を尽かされようと、嫌われよう大作戦を実行するが……?
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる