効率厨魔導師、第二の人生で魔導を極める

謙虚なサークル

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8巻

8-3

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 ミリィとの訓練が終わり、家に帰ってきたワシは休息を兼ねてソファで茶をすすっていた。
 今はすでに昼時。隣ではセルベリエが同じように一服中である。
 ちなみにミリィはというと、あまりの早起きで疲れたのか、帰ってすぐに寝てしまった。
 レディアは義手の修理、シルシュとクロードは店に手伝いに行っているため、今はセルベリエと二人きりである。

「ところで、セルベリエは今回の号奪戦には参加しないのか?」
「……ババアの手伝いで忙しいんだ。流石さすがに疲れるよ」

 心底うんざりしたようなため息をつき、ポキポキと首を鳴らすセルベリエ。
 セルベリエは最近、イエラの手伝いでくうてんの塔に入り浸っている。
 たまに休憩に戻ってきているが、その顔には疲労の色が濃い。
 ほどこき使われているのだな……どれ、少し労をねぎらってやるとするか。
 立ち上がり、ソファに座っているセルベリエの肩に手をかけた。

「ゼフ……?」
「お疲れだろう、少し揉んでやるよ」
「い、いやっそんなもの必要な……んっ……」

 セルベリエの黒いコートを脱がせると、細い首筋があらわになる。
 シャツの隙間に指を入れ、ゆっくりと華奢な身体を揉みほぐしていったら、セルベリエは気持ち良さそうに息を吐いた。

「どうだ? 気持ちいいか?」
「ぁ……べ、別に気持ちよくなど……つぅっ……!?」

 ぴくんと身体を震わせ、ぎゅっと手を握るセルベリエ。
 どうやら少し強くしすぎたようだ。
 そういえば、この人は結構敏感だったな。
 優しく撫でるように指を動かしてみたら、セルベリエはまたリラックスして目をつむった。
 それからしばらくマッサージを続けていると、身体が温まってきたのか、セルベリエの頬が赤くなってきた。
 ふむ、どうすればセルベリエが感じるのか思い出してきたぞ。
 前世で何度か無茶をしたセルベリエの治療をしたことがあり、その際に痛めた箇所をマッサージしていたのだ。
 確かこの辺り……だったかな?

「ひゃんっ!?」
「おっと、すまない……くく」

 可愛い声を上げるセルベリエ。その顔は朱に染まっており、はぁはぁと呼吸を荒くしている。
 セルベリエの普段見せぬ表情にぞくり、とぎゃくしんがもたげた。

「ところで、天魔祭の手伝いをしているのだったよな。それ関係で何か、オイシイ話の一つでもないのか? 例えばウロヒメの弱点とか」
「んぁ……っちょ……そんなものはないし、たとえあったとしても教えられるわけがないだろうっ!」
「ほう、意外と強情ではないか? ふふ、素直に教えたほうが楽になれるというものだぞ?」
「ま、待ってくれ……それ以上は……ぁ……っ」

 肩に、背に、首筋に力を入れるたび、セルベリエは可愛く鳴きながらワシの方を恨めしげに睨みつけてくる。
 だが、服がはだけ、起伏の乏しい胸が見えそうになっている状態では、睨まれても逆に色っぽいだけだ。
 ……そんな顔をされると、もう少しいじめてみたくなるではないか。

「やっほー、ただいまーっ」

 突如、入口の方からレディアの声が聞こえてきた。
 うおっ、危ない。
 とっに解放すると、セルベリエは焦りながらコートを羽織り、乱れた服を着直した。
 丁度セルベリエの身なりが整ったところで、レディアが部屋に入ってくる。

「あれーっ? 二人だけなんだ」
「ま、まぁそうだな、うん……」
「……せっちん、何か顔赤くない?」
「ききき気のせいだろうっっ! そそそうだ、もうそろそろ行かなければなっっ!」


 真っ赤になって逃げるセルベリエを不思議そうに眺めるレディアだったが、事態を察したのかワシを見てニヤニヤと笑いだす。

「ふふ、どうせゼフっちがせっちんにセクハラしてたんでしょー?」
「肩を揉んでやっただけだよ」
「あー、じゃあ私も揉んでもらおうかなぁ~」
「お安い御用だとも」

 ぼふんと、セルベリエが退いた場所に座ったレディアの首筋に、手を這わせていく。
 む、こちらはかなり凝っているな……やはりこれほどの大物をぶら下げているからだろうか。
 力を入れてレディアの肩を揉むと、双丘が大きく上下する。

「くっ~、ゼフっちはマッサージがホント上手いよねぇ~」
「機会に恵まれているだけさ」
「美少女の肢体を揉みほぐす機会に?」
「馬鹿者」
「あんっ! もう、痛いってばぁ……」

 くだらないツッコミを入れた罰として肩を強くつまむと、レディアはいたずらっ子のように舌をぺろりと出した。
 相変わらず、ワシをからかうのが好きなのだな。調子が狂ってしまうではないか。
 ため息をついて話題を変える。

「……それで、義手の方はどうなのだ?」
「ん、順調よ。新しい機能もつけられるかも」
「それは楽しみだな」

 守護結界に使われていた魔導回路を研究したことにより、義手に新たな機能を追加できるらしい。
 初めのうちはワシも義手の改造を手伝っていたが、最近はレディア一人で作業するとのことで工房にあまり入らせてくれない。
 まぁ楽しみにしていろと言われたし、許可が出たときだけ手伝えばいいか。

「……すぅ……」
「……レディア?」

 気づけば、レディアはすやすやと寝息を立てている。
 ほど疲れていたのだろう、ワシが手を放すと、ぽふんとソファの上で倒れてしまった。

「まったく、こんなところで寝ると風邪を引いてしまうぞ」

 ただでさえ普段から薄着なのだからな。
 ワシは寝室から取ってきた毛布をレディアの上にかけ、安らかな顔で眠るその髪をさらりと撫でてやるのだった。



 2


「――でさ、こんなところに連れてきて何させるつもりなのよ」
「お前の修業だよ、アイン」
「え~っ!?」

 首都プロレアから少し離れた場所にあるゴブニュの沼地。ゼル種が多く棲息するそのダンジョンに、ワシは来ていた。
 かたわらでは、サモンサーバントで呼び出したアインが不機嫌そうにしている。

「えーっ、ではない。先日、ミリィにボコボコにされたではないか。悔しくはないのかよ」
「う……そりゃ確かに悔しいけどさ……」
「なら文句を言うな……まぁ安心しろ、無茶はさせないさ。くっくっ」
「無茶させる予感しかしないんですけど……」

 使い魔の育成というのは、タイプ別に細かな育成方法はあれど、基本は魔物との戦闘だ。
 が、それにはまずアインの現状の戦闘力を把握しておかねばならない。
 能力型であるアインは神剣形態で使うことが多かったからな。人間形態でどこまで戦えるのか、よくわからないのだ。
 とりあえず実際に戦わせてみるのが手っ取り早いだろう。

「あの辺りから戦ってみるか」

 ひょこひょこと沼地から出てきたのは、茶色く濁ったゼリー状の魔物、マッドゼルである。
 マッドゼルに向けて、スカウトスコープを念じる。



 マッドゼル
 レベル38
 魔力値
  2561/2561



 マッドゼルは沼地の泥が魔物化したものだ。戦闘力は低めで、ここであらわれる魔物の中では中の下といったところか。

「あれを倒してみろ」
「えぇ~……なんかキモい……」
「いいからやるのだ」
「ハイハイ……」

 渋々返事をしながらマッドゼルと対峙するアイン。
 腰を深く落とし、拳を構えて、じりじりと間合いを詰めていく。
 アインの戦闘スタイルは、やはり素手なのだな。
 大丈夫だろうかと思っていたが、それなりにさまになっている。

「ピギィ!」

 鋭く鳴いたマッドゼルが、ゼル状の身体を触手のごとく伸ばした。
 それをふわり、と飛んでかわしたアインは、くるりと回転してマッドゼルを踏みつけるように蹴りを放つ。
 垂直に繰り出された蹴りが炸裂した瞬間、アインの足が赤くきらめいた。

「あいんべる~きぃーっくっ!」
「ピギィィィイッ!?」

 踏みつけられてもんの声を上げたマッドゼルは泥を吐き、地面に溶けて消滅していった。
 おお、あっさりと勝ってしまったではないか。負ける可能性も考えていたので驚きである。

「攻撃と同時に魔導を叩き込んでいるのか?」
「おっ、それに気づくとは、流石さすがお目が高いね~」

 自慢げに胸を張るアイン。
 先刻の攻撃の瞬間、アインは足に魔力を集中させていた。
 そもそも、ただの蹴りであれほどの威力を出せるはずがないからな。
 一瞬ではあるが燃えていたし、あれは恐らくレッドクラッシュを叩き込んでいたのだろう。

「魔導を撃つ際に特別な動作をすることで威力が上がるというケースはまれにある。無駄に接近して魔導を使う奴もいるがな」
「無駄って何よーっ! かっこいいじゃん!」

 自分のことを言われたと思ったのか、アインが頬を膨らませる。

「……そういった感覚というか、本人の思い込みが重要らしい。ゆえに実際にできる者は少ないのだ。それを成したアインは大したものだと思うぞ」
「むぅ……何か誤魔化された感じ……」

 アインの頭を撫でると、複雑そうな表情でうつむいた。
 効果範囲の狭い一部の魔導でもなければ、近づいて魔導を撃ったところで威力が変わることはない。
 だが、魔導師の中には何か特別な動作に乗せて魔導を使う者もいる。
 他には、サモンサーバントのような召喚魔導を行使する際、儀式に乗せて発動させることで、本来は呼べぬレベルの使い魔を呼ぶという手法も有名だ。
 ……まぁ発動までの工程が増えるので、基本的には普通に魔導を使ったほうが効率的なのだがな。
 少なくとも、そんなことを考えてしまうワシにはできない芸当だ。

「よし、次はあいつだ」

 草むらでむしゃむしゃと何かを食べているのは、ビーストゼル。
 四足歩行のどうもうな奴で、この沼地では一番強い魔物だ。
 アインがぐるぐると腕を回しながら、そこに魔力を込めていく。
 先程と同じように魔導をぶつけるつもりなのだろう。

「あいんべる~ぱーんちっ!」
「ブルル!」

 叫び声を上げて突っ込んでいったアインだったが、ビーストゼルはそれをあっさりとかわしてしまう。
 むぅ。あの戦い方は体術の心得がないアインには合ってなさそうだ。

「くっ……あいんべる~ちょーっぷ!」

 体勢を立て直し、もう一度攻撃を叩き込む。
 今度はちゃんとヒットし、ビーストゼルは少し体をらせた……が、大して効いている様子はない。
 元々の魔導レベルも大したことないからな。やはりアインの戦闘力はこんなもんか。

「ブルルォォォオ!」
「きゃあぁぁぁ!?」

 ビーストゼルがほうこうとともに突撃し、体当たりで吹き飛ばされたアインは地面に倒れ込んでしまった。
 うーむ、天魔祭まで日にちがないし、攻撃力も低め・体術も微妙とくれば、戦力としてアインは期待できないかもしれないな。
 そんなことを考えていると、ビーストゼルが次の獲物を見つけたとばかりに、ワシの方へ向き直った。

「ブキィィィイ!!」
「――やれやれ」

 そのまま立ち去っておけばよかったものを。
 ワシはため息を一つつき、ビーストゼルの突進をかわす。
 その際、ヤツの腹に手を添えタイムスクエアを念じる。
 時間停止中に念じるのは、レッドクラッシュ、ブラッククラッシュ、グリーンクラッシュ。
 ――三重合成魔導、ヴォルカノンクラッシュ。
 ごうん、というごうおんとともに溶岩がぜ、ビーストゼルの体を粉々に砕く。
 ドロドロに解けたゼリー体が消滅し、ワシの身体に力がみなぎってきた。
 お、久しぶりにレベルが上がった気がするな。
 黒い魔物を倒していた時は凄まじい速度でレベルが上がっていたが……最近はご無沙汰だった。
 自身にスカウトスコープを念じてみる。



 ゼフ=アインシュタイン
 レベル89
 魔導レベル
  緋: 60/62
  蒼: 57/87
  翠: 56/99
  空: 60/89
  魄: 68/97
 魔力値
  3550/4456



 の魔導限界値が近い……か。
 系統魔導を使う感覚が全盛期のそれに近づいていることから、何となく感じてはいたが……
 の魔導は攻撃性能が非常に高く、合成魔導にも混ぜやすい。そのため、つい使ってしまうのだ。

「だが、そろそろ他の魔導をメインに据えて戦っていったほうがいいか」

 もうすぐ天魔祭があるし、すいに次いで限界値の高いはくを中心に鍛えておくべきだろう。
 黒い魔物との連戦で、魔導レベルもかなり上がっているしな。

「どちらにしろ、アインの戦闘力がネックだな」

 ビーストゼルに吹き飛ばされて目を回しているアインを見下ろし、ワシはため息をつく。
 使い魔の戦闘力が高ければ号奪戦でも有利に戦えるのだが、このザマではな。
 何か手を考える必要がある。
 ひとまず、気絶したアインを回復させるべく、使い魔を癒す魔導アストラルヒーリングをかけてやった。
 この魔導もヒーリング同様、回復にはかなりの時間がかかるのだ。

「……おい、しっかりしろ、アイン」
「うぅ……お花畑が見えるぅ~」

 アインを起こすべく頬をペチペチ叩いていたら、ふと背後に気配を感じた。
 立ち上がり振り返ると、そこにいたのは真っ白いキモノと帽子を身につけた黒髪の女。
 女は生気を感じられない無表情で、ワシをじっと見つめている。

「お前は……」
「無礼者っ!」

 ワシの言葉に返してきたのは、黒髪の女ではない。
 女の首元からひょこりとあらわれたのは、角の生えた赤と青の二匹の小鬼。丸っこいその姿は、ぬいぐるみではないかとも思える。
 しゃべったのは赤い小鬼のようだ。

「静まりなさい。カグツチ」
「しかし姫……」
「静まりなさい」
「……は」

 静かに、だが強い女の口調。赤い小鬼は押し黙る。
 小鬼二匹を肩に乗せたまま、女はワシをじっと見つめていた。
 この女……どこか見覚えがあるぞ。
 確信を得るべく、ワシは目の前の女にスカウトスコープを念じる。
 ――が、本来あらわれるはずの数値が見えない。
 どうやらスカウトスコープを防がれてしまったようである。
 防御魔導を使えば、直接ダメージを与える攻撃系の魔導でなくても防ぐことが可能だ。
 恐らくだが、女は攻撃系以外のあらゆる魔導を防ぐシェルミストあたりをかけているのだろう。
 この手の防御魔導は重複してかけられず、ワシを含む多くの魔導師は、ダメージを大幅に軽減するセイフトプロテクションをかけていることが多い。
 シェルミストを自身にかけておく魔導師は少数だが、この女は直接攻撃を受けることよりも魔導による状態異常を警戒しているのだろうな。
 女はワシがスカウトスコープを使ったことに気づいたのか、冷たい目で睨みつけてきた。

「……あまりそういう真似は感心しません」
「悪かったよ。だが、ダンジョン内でいきなり背後から出てきた者に警戒するのは当然だろう。ここは、お互いさまということにしておかないか?」
「ん……そう言われてみればそうかもしれませんね……」

 少し考え込むりをしながらも、女はワシの言葉に納得したようだ。
 よし、なんとか誤魔化せたな。

「私はウロ。この子たちは私の使い魔で、赤いほうはカグツチ、青いほうはワダツミです」
「ワシはゼフ。こっちで気絶しているのが、ワシの使い魔アインだ」

 名乗って手を差し出したのだが、いちべつされただけで握手には応じてもらえなかった。
 先刻ののぞき見未遂で、警戒されてしまったらしい。
 内心舌打ちをしていると、ウロと名乗った女は一歩近づいてきた。

「アインさん、少し傷を負っているようですね。見せてもらえますか?」
「構わんが……」
「では、失礼して」

 ウロがアインのかたわらに腰を下ろして手をかざすと、淡い光がアインの身体を優しく包む。
 ――アストラルヒーリング。だが、その効果は今まで見てきた誰のものよりも強力だ。
 すぐに回復したアインは、ゆっくりと目を開けた。

「うぅ……ここはどこ……私は誰……?」
「……良かった、問題ないようですね」
「ボケる余裕もあるみたいだしな」

 ぺちんとアインの額を叩くと、頬を膨らませてワシを睨みつけてきた。

「もう、ひどいなぁ、おじいってば! ……って、この人は?」
「アインの傷をいやしてくれたのだよ。ウロという」
「ふん、小娘が……姫に礼の一つも言ったらどうだ?」

 ウロの肩から飛び降りた赤い鬼――カグツチが、アインを睨みつけている。
 だがアインは怖がる様子はなく、むしろ顔をほころばせて抱き寄せた。

「わ! この子かわいー!」
「こ、こら放すのだっ! 助けろワダツミ!」
「自業自得だな……」

 じたばたと暴れるカグツチを抱き寄せてはしゃぐアインと、その様子をウロの肩の上で冷静に見つめるワダツミ。
 ふむ。カグツチにワダツミ、か。
 ウロは使い魔を二種類使役しているのだな。
 以前戦った派遣魔導師グレインも、使い魔を二体呼び出して戦わせていた。
 それを見て一度、ワシもアイン以外の使い魔を呼ぼうとしたことがあるのだが、どうにも上手くいかなかったのだ。
 昔はともかく、今のワシのサモンサーバントはグレインとほぼ同じレベル。にもかかわらず不可能ということは、単純にレベルに応じて呼び出せる数が増えるというわけではないみたいだ。
 一体、どうやっているのだろうか。
 これを上手く利用すれば、はくの号奪戦でもかなり有利に戦えるのだが……あまりはくの魔導は詳しくないのだよな。
 どうにかして聞き出せぬものかと考えていると、アインがウロにずいと詰め寄る。

「ねー、ウロさんて使い魔二人呼んでいるよね。それどうやってるの? 私も妹とかが欲しいなぁ~」

 ――ナイスだアイン。
 ワシは最初の応対をしくじって警戒されてしまったからな。
 こういう時、素直に聞ける性格は便利である。
 ウロは少し考え込むような仕草をした後、答えた。

「……使い魔は、術者の個性が色濃く反映されます。術者の資質によって数も変わるから方法なんてお伝えできないですし、そもそも私は複数の使い魔を呼んでいるわけでは……」
「えー、でも今二人……」

 言いかけたところで、アインに捕まえられていたカグツチが腕から脱出し、ウロの肩に乗りぼそぼそと呟く。

「姫、そろそろお勤めを果たさねば……」
「……もうそんな時間でしたか。……申し訳ありませんが、私はこのあたりで失礼いたします」
「もう行っちゃうのー?」
「えぇ、でもまた会うこともあるでしょう」

 不満そうなアインに優しく微笑むと、ワシを意味ありげにじっと見つめる。
 そして使い魔にかされ、テレポートで飛んでいった。

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