173 / 208
連載
314 メア③
しおりを挟む
メアの村案内が終わる頃には、既に夕暮れであった。
赤い太陽が、大地に溶けるように沈んでいく。
「もう日が暮れかけていますねぇ……皆さま、泊まるところはお決まりですかぁ?」
「いや、宿があるなら是非案内願いたいな」
ワシの言葉に、いい事を思いついたとばかりにメアは唇に手を当てる。
「宿よりもぉ、私の家で一泊していけばいいじゃあないですかぁ~ねっ、ゼフさまぁ?」
そしてワシの腕に抱きつきながら、猫なで声ですり寄ってくる。
だからさっきからくっつきすぎだというのに。
「……しかしこんな大人数で押し掛けたら迷惑ではないのか?」
「大丈夫ですわぁ。ウチは広いですからぁ。毎日一人で寂しいんですのよぉ」
「家族とかはいないの?」
おい、いらんことを聞くな。
ミリィの問いに、メアは目を伏せて答える。
「……お母さまは死にましたわぁ。お父さまは私が幼い頃にいなくなって、それきりですぅ。兄弟もおりませんのよぉ」
「そ、そうなんだ……」
やはり地雷だったようだ。
ミリィもしまったという顔をしている。
「あの……ごめんね、メア……」
「いえいえ、気にしないでくださいなぁ。それよりどうでしょう? ウチに泊まっていただけますかぁ?」
メアは寂しそうな目で訴えてくる。
ミリィのおかげで断りにくくなってしまったな……まぁ当てがないのは本当だし、ここはお言葉に甘えさせて貰うとするか。
「そう……だな。では邪魔させて貰うとしよう」
「わぁ、やりましたわぁ! ささ、それでは参りましょう~」
言うとメアは、ワシの腕を掴まえグイグイ引っ張っていく。
あいかわらず少女とは思えないくらいの力だ。
「わかったわかった。だから離してくれ」
「ふふ、照れているのですかぁ? 遠慮なさらずに、さぁ」
「ちょ……こらメアっ! ゼフから離れなさいよっ!」
ミリィが空いている方の腕を掴み、反対方向へと引っ張るがびくともしない。
むしろ引きずられている。
「ぐぎぎ……」
「うふふ、ミリィさまは非力ですわぁ」
「あっはは~私も手伝うよ~」
そう言ってミリィに加勢するレディア。
二方向へと引っ張られ肩が外れそうだ。おいこら調子に乗り過ぎだぞお前ら。
「は~な~し~な~さ~い~っ!」
「そちらがお離しなさいなぁ~」
「あっははは~」
「……勘弁してくれ」
痛すぎる両手に花を抱えながら、ワシらはメアの家を目指すのであった。
「ここが私の家ですわぁ」
……何とか腕が千切れる前にメアの家に辿り着くことができた。
くそ、腕がジンジンするぞ。
メアの家からは、歯車やらパイプやらが剥き出しになっており、時折怪しげな煙が煙突から噴き出している。何とも奇妙な家だ。
一言で言えば前衛的……だろうか。当の本人はさして気にもしていなさそうだが。
「へぇ~何だか変わった家ねぇ」
「石の研究をしていますのよぉ。それを効率的に使う道具なんかも。……色々揃えておりますわぁ」
扉を開けて中に入ると、中は更にカオスだ。
所狭しと石や何かの薬品、何に使うのかよくわからん道具が置かれている。
「散らかっていて申し訳ないですぅ」
「ほほぅこれは……もしかしてメアちゃん、今何か造ってるね?」
レディアが何かに気付いたのか、目をきらりと光らせる。
それに応じるように、メアもにやりと笑った。
「……やっぱりレディアさまにはわかってしまわれますかぁ?」
「そりゃもう、私も新発明が完成間近だと家の中ひっどいもん! メアちゃんもそうだと見たね」
「うふふ、実は完成直後ですのよぉ~また後で是非、見ていただきたいですわぁ」
「ほほう、それは興味深いねぇ~」
「うっふふふ」
「あっははは」
楽しげに笑うレディアとメア。
互いに感じ入るところがあるようだ。
確かに修羅場のレディアの部屋と似たような感じがする。
仕方ないなと言った顔のミリィだが、お前の部屋はいつも酷いぞ。
「適当によけて座ってくださいな。それよりお腹が空いたでしょお? すぐに用意しますねぇ」
「あぁ、手伝うよメアちゃん」
「お気になさらずぅ。お客さまは座って座ってぇ」
レディアを制して、メアは台所らしき場所に入っていくのだった。
やれやれと椅子に腰を下ろすと、不意に感じる何かの視線。
「……?」
「どしたのゼフ?」
「あぁいや……何か妙な気配を感じてな……」
「そ? 私は何も感じなかったけど」
「ふむ……」
気配は一瞬だった。
そんなに嫌な感じではなかったが……警戒した方がいいかもしれんな。
「おおっ! これは美味しいねぇ!」
「んむっ♪ んむんむっ♪」
「こらミリィ、よく噛んで食べろよ……喉を詰まらせるぞ」
「……むぐっ! けほけほっ!」
注意した直後、口元を押さえてむせるミリィ。
だから言っただろうに、腹が減っているからと急いで食べ過ぎだ。
「ふふ、お口に合ったようでよかったですわぁ」
「うむ、とても美味いぞ」
メアの出してきた食事は、鳥に香草を詰め込んで丸ごと焼いたものである。
肉を口に入れると爽やかな香りが食欲を刺激する。付け合わせのスープも独特の風味があって非常に美味だ。
この地方の味付けは香りが強いものが多いようで、少し癖はあるが慣れればこれはこれで味わい深い。
「さぁさ、どうぞこちらも召し上がってくださいなぁ」
「ありがとー♪」
ミリィは並々と液体の注がれたグラスを受け取ると、一気に飲み干す。
……その直後、ミリィの目はとろんと淀み口元をだらしなく開いた。
顔も真っ赤だ。一撃で酔ったようである。弱い。
「おいひー……いい……ぃ……」
「あらあら、そんなに強いお酒ではないですのにぃ。お子さまですのねぇ」
「られが……おこはまよぉ……」
「あっはは! ミリィちゃん呂律が回ってないよぉ」
ケタケタと笑うレディアも、少し顔が赤くなっているようだ。
あの超ザルのレディアをほろ酔いにさせるとは……どうやらこの地方の酒は規格外なのか?
「ゼフさまもぉ、いかがですかぁ?」
「ワシは遠慮しておくよ」
「あら残念。……でも酔ってしまわれたら面白くないですわよねぇ」
ぼそりと最後にそう呟くと、メアは妖艶な笑みを浮かべる。
「……何か言ったか?」
「いえいえ、何も言っておりませんわぁ」
……やはり何か、企んでいるのではないか。
だが悪意のようなものは感じない……むしろどこか、熱っぽい目でワシをじっと見つめてくる。
ワシが警戒しているのも分かっているようだが、それをも楽しむようにくすくす笑っている。
逆に不気味だな。
「メアちゃ~ん、お酌してよぉ~」
「はいはいただいまぁ」
レディアに呼ばれ、メアはまたグラスに並々と酒を注いでいく。
ぐいと一飲みして熱い息を吐くレディア。
「ふはぁ~美味しいねぇ~」
「気に入って頂けて幸いですわぁ。どんどん飲んで、食べてくださいなぁ」
「お~っ」
弱々しく手を挙げるミリィにもたれかかられながら、ワシは食事に手を付けるのであった。
――――夜も更け、宴も終わりワシはあてがわれた部屋で横になっていた。
昼は騒がしかった村だったが、今は静かなものだ。
(外世界の村、か。思った以上に変わらんものだな)
つまるところ人が住み、生を営む場所であれば住む人は異なれど、出来上がるものは同じなのかもしれないな。
そうだ、クロードたちにまだ連絡を入れてなかったな。
念話をかけようとるする……が、繋がらない。
(寝ている……? いや、マナが薄すぎるのか)
念話は人が自然に垂れ流す魔力を伝うようにして、言葉を伝えるもの。
人と人を繋ぐ距離が遠い程、マナが薄ければ薄い程、繋がりにくいのだ。
マナの薄いこの辺りでは、近くのミリィたちならばともかく遠くのクロードたちへは念話が届かないのだろう。
明日にでも戻って、この村の事を報告しておくか。
――――不意に聞こえるぎしりという軋み音。
徐々に近づいてくるそれは部屋の前で止まり、ゆっくりと扉が開かれた。
身構えるワシの前にあらわれたのは、メアだ。
白い布を一枚、包まるようにして纏うメア。白い布の下には裸体が透けて見える。
「おじゃましまぁす……」
メアは小さく、甘ったるい声でそう呟くと、暗闇の中で薄く笑うのであった。
************************************************
4巻発売しました
赤い太陽が、大地に溶けるように沈んでいく。
「もう日が暮れかけていますねぇ……皆さま、泊まるところはお決まりですかぁ?」
「いや、宿があるなら是非案内願いたいな」
ワシの言葉に、いい事を思いついたとばかりにメアは唇に手を当てる。
「宿よりもぉ、私の家で一泊していけばいいじゃあないですかぁ~ねっ、ゼフさまぁ?」
そしてワシの腕に抱きつきながら、猫なで声ですり寄ってくる。
だからさっきからくっつきすぎだというのに。
「……しかしこんな大人数で押し掛けたら迷惑ではないのか?」
「大丈夫ですわぁ。ウチは広いですからぁ。毎日一人で寂しいんですのよぉ」
「家族とかはいないの?」
おい、いらんことを聞くな。
ミリィの問いに、メアは目を伏せて答える。
「……お母さまは死にましたわぁ。お父さまは私が幼い頃にいなくなって、それきりですぅ。兄弟もおりませんのよぉ」
「そ、そうなんだ……」
やはり地雷だったようだ。
ミリィもしまったという顔をしている。
「あの……ごめんね、メア……」
「いえいえ、気にしないでくださいなぁ。それよりどうでしょう? ウチに泊まっていただけますかぁ?」
メアは寂しそうな目で訴えてくる。
ミリィのおかげで断りにくくなってしまったな……まぁ当てがないのは本当だし、ここはお言葉に甘えさせて貰うとするか。
「そう……だな。では邪魔させて貰うとしよう」
「わぁ、やりましたわぁ! ささ、それでは参りましょう~」
言うとメアは、ワシの腕を掴まえグイグイ引っ張っていく。
あいかわらず少女とは思えないくらいの力だ。
「わかったわかった。だから離してくれ」
「ふふ、照れているのですかぁ? 遠慮なさらずに、さぁ」
「ちょ……こらメアっ! ゼフから離れなさいよっ!」
ミリィが空いている方の腕を掴み、反対方向へと引っ張るがびくともしない。
むしろ引きずられている。
「ぐぎぎ……」
「うふふ、ミリィさまは非力ですわぁ」
「あっはは~私も手伝うよ~」
そう言ってミリィに加勢するレディア。
二方向へと引っ張られ肩が外れそうだ。おいこら調子に乗り過ぎだぞお前ら。
「は~な~し~な~さ~い~っ!」
「そちらがお離しなさいなぁ~」
「あっははは~」
「……勘弁してくれ」
痛すぎる両手に花を抱えながら、ワシらはメアの家を目指すのであった。
「ここが私の家ですわぁ」
……何とか腕が千切れる前にメアの家に辿り着くことができた。
くそ、腕がジンジンするぞ。
メアの家からは、歯車やらパイプやらが剥き出しになっており、時折怪しげな煙が煙突から噴き出している。何とも奇妙な家だ。
一言で言えば前衛的……だろうか。当の本人はさして気にもしていなさそうだが。
「へぇ~何だか変わった家ねぇ」
「石の研究をしていますのよぉ。それを効率的に使う道具なんかも。……色々揃えておりますわぁ」
扉を開けて中に入ると、中は更にカオスだ。
所狭しと石や何かの薬品、何に使うのかよくわからん道具が置かれている。
「散らかっていて申し訳ないですぅ」
「ほほぅこれは……もしかしてメアちゃん、今何か造ってるね?」
レディアが何かに気付いたのか、目をきらりと光らせる。
それに応じるように、メアもにやりと笑った。
「……やっぱりレディアさまにはわかってしまわれますかぁ?」
「そりゃもう、私も新発明が完成間近だと家の中ひっどいもん! メアちゃんもそうだと見たね」
「うふふ、実は完成直後ですのよぉ~また後で是非、見ていただきたいですわぁ」
「ほほう、それは興味深いねぇ~」
「うっふふふ」
「あっははは」
楽しげに笑うレディアとメア。
互いに感じ入るところがあるようだ。
確かに修羅場のレディアの部屋と似たような感じがする。
仕方ないなと言った顔のミリィだが、お前の部屋はいつも酷いぞ。
「適当によけて座ってくださいな。それよりお腹が空いたでしょお? すぐに用意しますねぇ」
「あぁ、手伝うよメアちゃん」
「お気になさらずぅ。お客さまは座って座ってぇ」
レディアを制して、メアは台所らしき場所に入っていくのだった。
やれやれと椅子に腰を下ろすと、不意に感じる何かの視線。
「……?」
「どしたのゼフ?」
「あぁいや……何か妙な気配を感じてな……」
「そ? 私は何も感じなかったけど」
「ふむ……」
気配は一瞬だった。
そんなに嫌な感じではなかったが……警戒した方がいいかもしれんな。
「おおっ! これは美味しいねぇ!」
「んむっ♪ んむんむっ♪」
「こらミリィ、よく噛んで食べろよ……喉を詰まらせるぞ」
「……むぐっ! けほけほっ!」
注意した直後、口元を押さえてむせるミリィ。
だから言っただろうに、腹が減っているからと急いで食べ過ぎだ。
「ふふ、お口に合ったようでよかったですわぁ」
「うむ、とても美味いぞ」
メアの出してきた食事は、鳥に香草を詰め込んで丸ごと焼いたものである。
肉を口に入れると爽やかな香りが食欲を刺激する。付け合わせのスープも独特の風味があって非常に美味だ。
この地方の味付けは香りが強いものが多いようで、少し癖はあるが慣れればこれはこれで味わい深い。
「さぁさ、どうぞこちらも召し上がってくださいなぁ」
「ありがとー♪」
ミリィは並々と液体の注がれたグラスを受け取ると、一気に飲み干す。
……その直後、ミリィの目はとろんと淀み口元をだらしなく開いた。
顔も真っ赤だ。一撃で酔ったようである。弱い。
「おいひー……いい……ぃ……」
「あらあら、そんなに強いお酒ではないですのにぃ。お子さまですのねぇ」
「られが……おこはまよぉ……」
「あっはは! ミリィちゃん呂律が回ってないよぉ」
ケタケタと笑うレディアも、少し顔が赤くなっているようだ。
あの超ザルのレディアをほろ酔いにさせるとは……どうやらこの地方の酒は規格外なのか?
「ゼフさまもぉ、いかがですかぁ?」
「ワシは遠慮しておくよ」
「あら残念。……でも酔ってしまわれたら面白くないですわよねぇ」
ぼそりと最後にそう呟くと、メアは妖艶な笑みを浮かべる。
「……何か言ったか?」
「いえいえ、何も言っておりませんわぁ」
……やはり何か、企んでいるのではないか。
だが悪意のようなものは感じない……むしろどこか、熱っぽい目でワシをじっと見つめてくる。
ワシが警戒しているのも分かっているようだが、それをも楽しむようにくすくす笑っている。
逆に不気味だな。
「メアちゃ~ん、お酌してよぉ~」
「はいはいただいまぁ」
レディアに呼ばれ、メアはまたグラスに並々と酒を注いでいく。
ぐいと一飲みして熱い息を吐くレディア。
「ふはぁ~美味しいねぇ~」
「気に入って頂けて幸いですわぁ。どんどん飲んで、食べてくださいなぁ」
「お~っ」
弱々しく手を挙げるミリィにもたれかかられながら、ワシは食事に手を付けるのであった。
――――夜も更け、宴も終わりワシはあてがわれた部屋で横になっていた。
昼は騒がしかった村だったが、今は静かなものだ。
(外世界の村、か。思った以上に変わらんものだな)
つまるところ人が住み、生を営む場所であれば住む人は異なれど、出来上がるものは同じなのかもしれないな。
そうだ、クロードたちにまだ連絡を入れてなかったな。
念話をかけようとるする……が、繋がらない。
(寝ている……? いや、マナが薄すぎるのか)
念話は人が自然に垂れ流す魔力を伝うようにして、言葉を伝えるもの。
人と人を繋ぐ距離が遠い程、マナが薄ければ薄い程、繋がりにくいのだ。
マナの薄いこの辺りでは、近くのミリィたちならばともかく遠くのクロードたちへは念話が届かないのだろう。
明日にでも戻って、この村の事を報告しておくか。
――――不意に聞こえるぎしりという軋み音。
徐々に近づいてくるそれは部屋の前で止まり、ゆっくりと扉が開かれた。
身構えるワシの前にあらわれたのは、メアだ。
白い布を一枚、包まるようにして纏うメア。白い布の下には裸体が透けて見える。
「おじゃましまぁす……」
メアは小さく、甘ったるい声でそう呟くと、暗闇の中で薄く笑うのであった。
************************************************
4巻発売しました
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
