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134. 捜索
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「フィーナ、もし王子が攻撃してきたらどうする?
王子もそこまで馬鹿ではないだろうから、魔法は対策されていると思う。万が一があり得るから対策しておきたい」
屋敷を出てからすぐ、馬車の中でジーク様が口にしたのは私を心配する言葉だった。
「あの人が私を傷つけることは出来ないわ。狙ってる女性が軽い怪我をするのを拒絶するような人だから」
「だが、万が一があるだろ?」
「もし私が斬られたら、助けて欲しいわ。あと、王子の護衛は任せるわね」
「分かった……」
ため息をつくジーク様。
今の状態で魔法を使えば、加減が出来なくて王子を手にかけかねないから仕方ないのよ。ジーク様はジーク様で王子の首を刎ねかねないし……。
「フィーナって魔法を使わないで王子に勝ったことはあるのか?」
「無いわよ?」
「大丈夫なのか?」
「問題ないわ。本気を出さなくても勝てるから」
婚約者の関係だった頃に護身術の練習と称して剣を交えたことがあるから、王子の強さはある程度把握している。
だから、私だけでも勝てると確信している。
私達が王子をどう始末しようか話し合っていると、後ろから追いついた家の護衛から何かを受け取った御者さんが声をかけてきた。
「お嬢様、お嬢様宛の手紙です! 今すぐご確認ください」
「分かったわ」
御者台に繋がる窓を開けて手紙を受け取る私。
その手紙にはこんなことが書かれていた。
『ルシアを返して欲しければ、フィーナ一人で地図に記した場所に来るように』
やっぱり、王子の狙いは私だけみたい……。
「王子のいる建物の前で待つよ。1分経ったら俺も入る」
「分かったわ」
そう答えた時だった。
私はルシアの魔力が飛んできたのを感じた。
「ルシアが危ないわ……急いで!」
「分かりました」
魔力を飛ばしてくるなんて、何かあったに違いないわ……!
お願い……無事でいて……!
「フィーナ、何があった?」
「ルシアが魔力を飛ばしてきたのよ!」
「そう言うことか……。あとどれくらいで着くか?」
「あと5分はかかります。騎乗ならもっと早くなりますが……」
言いにくそうに口にする御者さん。
それもそのはず、この場には乗れる馬がないから。
「分かった。ここで止めて馬をニ頭貸してくれ」
「ちょっと待って、馬具が無いのにどうするのよ⁉︎」
ジーク様のまさかの行動に思わず声を上げる私。
「手綱があれば問題ない。股が痛くなるなら風魔法で身体を浮かせればいい」
「そんなこと急に言われても……」
「男なら打ち所次第で大惨事になるが、女なら大丈夫なはずだ」
「分かったわ……怖いけどやるしかないわよな……」
そうして、私達は手綱以外の乗馬具が無い状態で騎乗で移動することに……ならなかった。
「話は聞きましたよ! お嬢様、我々の馬をお使いください!」
騎乗でついてきていた護衛さん達が馬を貸してくれることになったから。
王子もそこまで馬鹿ではないだろうから、魔法は対策されていると思う。万が一があり得るから対策しておきたい」
屋敷を出てからすぐ、馬車の中でジーク様が口にしたのは私を心配する言葉だった。
「あの人が私を傷つけることは出来ないわ。狙ってる女性が軽い怪我をするのを拒絶するような人だから」
「だが、万が一があるだろ?」
「もし私が斬られたら、助けて欲しいわ。あと、王子の護衛は任せるわね」
「分かった……」
ため息をつくジーク様。
今の状態で魔法を使えば、加減が出来なくて王子を手にかけかねないから仕方ないのよ。ジーク様はジーク様で王子の首を刎ねかねないし……。
「フィーナって魔法を使わないで王子に勝ったことはあるのか?」
「無いわよ?」
「大丈夫なのか?」
「問題ないわ。本気を出さなくても勝てるから」
婚約者の関係だった頃に護身術の練習と称して剣を交えたことがあるから、王子の強さはある程度把握している。
だから、私だけでも勝てると確信している。
私達が王子をどう始末しようか話し合っていると、後ろから追いついた家の護衛から何かを受け取った御者さんが声をかけてきた。
「お嬢様、お嬢様宛の手紙です! 今すぐご確認ください」
「分かったわ」
御者台に繋がる窓を開けて手紙を受け取る私。
その手紙にはこんなことが書かれていた。
『ルシアを返して欲しければ、フィーナ一人で地図に記した場所に来るように』
やっぱり、王子の狙いは私だけみたい……。
「王子のいる建物の前で待つよ。1分経ったら俺も入る」
「分かったわ」
そう答えた時だった。
私はルシアの魔力が飛んできたのを感じた。
「ルシアが危ないわ……急いで!」
「分かりました」
魔力を飛ばしてくるなんて、何かあったに違いないわ……!
お願い……無事でいて……!
「フィーナ、何があった?」
「ルシアが魔力を飛ばしてきたのよ!」
「そう言うことか……。あとどれくらいで着くか?」
「あと5分はかかります。騎乗ならもっと早くなりますが……」
言いにくそうに口にする御者さん。
それもそのはず、この場には乗れる馬がないから。
「分かった。ここで止めて馬をニ頭貸してくれ」
「ちょっと待って、馬具が無いのにどうするのよ⁉︎」
ジーク様のまさかの行動に思わず声を上げる私。
「手綱があれば問題ない。股が痛くなるなら風魔法で身体を浮かせればいい」
「そんなこと急に言われても……」
「男なら打ち所次第で大惨事になるが、女なら大丈夫なはずだ」
「分かったわ……怖いけどやるしかないわよな……」
そうして、私達は手綱以外の乗馬具が無い状態で騎乗で移動することに……ならなかった。
「話は聞きましたよ! お嬢様、我々の馬をお使いください!」
騎乗でついてきていた護衛さん達が馬を貸してくれることになったから。
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