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優しいあなたは……
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龍彦は沙優たちから逃げるように、自分の部屋に美紅を入れた。
龍彦の部屋に入るのは初めてで美紅はドキドキする。でも、ちゃんと自分の気持ちを伝えようと決心した。
「本当は俺、下心があった。西川さんと早く別れちまえってドス黒い感情もあった」
「え?」
龍彦の意外な告白に美紅はびっくりする。全く気がついていなかった。
「原田が西川さんの浮気を疑って、結局やっぱりクロって分かった時、原田が西川さんと別れれば俺にもチャンスがあると思った。だから別居するって聞いて、俺のそばにいて欲しいって思った」
照れながら告白する龍彦を美紅は見つめる。
ずっと心配して励ましてくれていた龍彦が、本当はそんなに自分を好きでいてくれたと知って、美紅は申し訳ないと思いながらも嬉しかった。
「沙優のこと嘘ついてごめんな。でもそうでもしないと、原田がここに来てくれないと思ったから」
頭を掻きながら龍彦は美紅が見れない。
美紅もドキドキしながら首を振る。
「私を思ってのことって分かってすごく嬉しかったよ。でも私、亘理君と沙優さんに嫉妬して、このシェアハウスも出て行こうとしてた」
美紅がシェアハウスを出て行こうとした本当の理由が、まさか自分だと思わず龍彦は驚く。
「そうだったの?自立したいとかって嘘だったのかよ!」
「ごめん!だって、辛かったんだもん!亘理君と沙優さんが仲良さそうにしてるの。離婚したばかりなのにだんだん亘理君のこと気になって、辛くなってきて」
両手で顔を隠して美紅は恥ずかしくて泣きそうになる。
美紅を見つめていた龍彦は、そっと美紅を抱き寄せて美紅の頭に唇を寄せた。
「全然気が付かなかった。原田をそんな風に辛い気持ちにさせてたなんて。ごめん」
龍彦の優しさに美紅はドキドキが止まらない。
龍彦のシャツをキュッと握る。
「もう、原田を不安にさせない。俺は原田に絶対嘘つかない」
龍彦は絶対美紅を傷つけたく無かった。自分が必ず幸せにしたいと思った。
「私も、もう亘理君に嘘つかない。亘理君が好きになってた」
美紅が告白すると、龍彦はホッとして美紅を抱きしめる。
「なぁ。俺のこと好きになったのっていつから?沙優とのこと誤解してから?」
どうしてもそれは知りたい。
ずっと嫉妬していた自分が、実は美紅に嫉妬されていたのが龍彦は嬉しくて堪らない。
「秘密!」
美紅は恥ずかしくてギュッと龍彦にしがみつく。
そんな美紅が可愛すぎて、龍彦は腕の中の美紅をもう離したくない。
このまま食べてしまいたい。
「もうこれからは秘密も嘘もなしだぞ」
デレそうになるのを堪えるように、龍彦はわざと命令口調になる。
「はい」
美紅は笑顔で素直に返事をした。
その返事を聞くと、龍彦は美紅の顔を両手で包み自分に向けて見つめる。
美紅も龍彦を見つめる。
「……美紅、大好きだよ」
「……大好きです」
「おいッ!俺の名前、呼べよッ!」
「……恥ずかしくて無理ッ!」
「ったく。許さねぇ」
美紅と龍彦の顔がゆっくりと近づく。
この先も、ずっと二人の間に嘘はないと誓いのキスをした。
龍彦の部屋に入るのは初めてで美紅はドキドキする。でも、ちゃんと自分の気持ちを伝えようと決心した。
「本当は俺、下心があった。西川さんと早く別れちまえってドス黒い感情もあった」
「え?」
龍彦の意外な告白に美紅はびっくりする。全く気がついていなかった。
「原田が西川さんの浮気を疑って、結局やっぱりクロって分かった時、原田が西川さんと別れれば俺にもチャンスがあると思った。だから別居するって聞いて、俺のそばにいて欲しいって思った」
照れながら告白する龍彦を美紅は見つめる。
ずっと心配して励ましてくれていた龍彦が、本当はそんなに自分を好きでいてくれたと知って、美紅は申し訳ないと思いながらも嬉しかった。
「沙優のこと嘘ついてごめんな。でもそうでもしないと、原田がここに来てくれないと思ったから」
頭を掻きながら龍彦は美紅が見れない。
美紅もドキドキしながら首を振る。
「私を思ってのことって分かってすごく嬉しかったよ。でも私、亘理君と沙優さんに嫉妬して、このシェアハウスも出て行こうとしてた」
美紅がシェアハウスを出て行こうとした本当の理由が、まさか自分だと思わず龍彦は驚く。
「そうだったの?自立したいとかって嘘だったのかよ!」
「ごめん!だって、辛かったんだもん!亘理君と沙優さんが仲良さそうにしてるの。離婚したばかりなのにだんだん亘理君のこと気になって、辛くなってきて」
両手で顔を隠して美紅は恥ずかしくて泣きそうになる。
美紅を見つめていた龍彦は、そっと美紅を抱き寄せて美紅の頭に唇を寄せた。
「全然気が付かなかった。原田をそんな風に辛い気持ちにさせてたなんて。ごめん」
龍彦の優しさに美紅はドキドキが止まらない。
龍彦のシャツをキュッと握る。
「もう、原田を不安にさせない。俺は原田に絶対嘘つかない」
龍彦は絶対美紅を傷つけたく無かった。自分が必ず幸せにしたいと思った。
「私も、もう亘理君に嘘つかない。亘理君が好きになってた」
美紅が告白すると、龍彦はホッとして美紅を抱きしめる。
「なぁ。俺のこと好きになったのっていつから?沙優とのこと誤解してから?」
どうしてもそれは知りたい。
ずっと嫉妬していた自分が、実は美紅に嫉妬されていたのが龍彦は嬉しくて堪らない。
「秘密!」
美紅は恥ずかしくてギュッと龍彦にしがみつく。
そんな美紅が可愛すぎて、龍彦は腕の中の美紅をもう離したくない。
このまま食べてしまいたい。
「もうこれからは秘密も嘘もなしだぞ」
デレそうになるのを堪えるように、龍彦はわざと命令口調になる。
「はい」
美紅は笑顔で素直に返事をした。
その返事を聞くと、龍彦は美紅の顔を両手で包み自分に向けて見つめる。
美紅も龍彦を見つめる。
「……美紅、大好きだよ」
「……大好きです」
「おいッ!俺の名前、呼べよッ!」
「……恥ずかしくて無理ッ!」
「ったく。許さねぇ」
美紅と龍彦の顔がゆっくりと近づく。
この先も、ずっと二人の間に嘘はないと誓いのキスをした。
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