長い夜、蒼い月

五嶋樒榴

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新たな男

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真っ赤になって優姫はシャワーを浴びた。ジェイクとのキスが気持ちよくて、感じすぎて、身体の中がズキズキと疼く。
洗うだけ、と言い聞かせて、熱く潤む場所に指をあてる。
恥ずかしいほど潤んで濡れていた。シャワーで露を洗い流しても、次から次へと止まらない。

「やだッ。こんなの知らない」

優姫は切なくてやりきれなくて、どうしていいか分からなかった。
コンコンとバスルームのドアをジェイクが叩いた。

「ユーキ、大丈夫か?長いから気になって」

返事がないので、ジェイクは心配になってドアを開けた。
湯気の中で優姫が床にへたり込んでいた。ジェイクは慌ててシャワーを止めた。
濡れそぼった優姫がジェイクを見る。とてつもなく色っぽく見えた。

「大丈夫か、ユーキ!」

ジェイクが抱きしめると優姫がしがみついてきた。

「私変なの。怖い」

ジェイクはバスタオルを持ってきて優姫を包むと抱き上げベッドに運んだ。
まだ震えているのでジェイクはずっと抱きしめる。
優姫がジェイクにキスをした。

「いつもと違うの。身体が変なの。熱くて、痺れて、ズキズキ痛いの」

優姫の言うことが理解できなくてジェイクは余計心配になる。

「どこが痛いの?病院行くか?」

「違う!もうッ!」
    
優姫がジェイクの手首を掴んで、ズキズキする場所に導く。
生温かくて潤んでいて、ジェイクはドキッとした。

「変なの。洗っても流れてきて全然止まらないの」

ジェイクはその感触に理性を失いそうになる。


 やばい。マジ理性ぶっ飛ぶ。
 こいつ“天然”だから余計に罪だよ。


「ごめんユーキ」

ジェイクは眼鏡を外し胸ポケットに入れた。優姫にキスをしながら導かれた場所を指で擦る。
優姫はイヤイヤしながらジェイクの手首から手を離した。

「いやぁん。やぁん」

恥ずかしくて優姫は手で顔を隠す。
キスができなくなって、その代わりにジェイクは、潤み露があふれる場所を開くとそこにキスをした。

「だめぇ。やぁん」

優姫が脚を閉じようとするので、ジェイクは手で大きく開く。

「やめてぇ。恥ずかしいよぉ」

ガクガク優姫は震えている。力が入らない。

「大丈夫。全て舐めて止めてあげるから」

優姫は気持ちよくて乱れて弛んできたシーツを握る。ジェイクの舌の動きに痺れていた。
音が響いて、どんなに自分が濡れているのか怖くて堪らない。
このまま止まらなかったらと、ありえない不安も感じていた。
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