トライアングル

五嶋樒榴

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久利・言葉

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金曜日の今夜、茉莉花が大学時代の女友達と女子会と言うので、俺は一人いつものバーに行った。

「いらっしゃいませ」

重厚なドアを開けると、いつものイケメンマスター。物腰が柔らかく魅力的でミステリアス。

「先日、しほなさんがいらっしゃいましたよ」

それを聞いて俺は思わずチッと思った。

「なんだよーしほなのやつ。本当に一人で来てさー」

なんとなく寂しい。しほなは俺の友達で、しほなは俺をよく頼ってくれていたのに。
彼氏と別れて、しほなはなんか変わった。元々か弱いイメージはないが、より一層凛とした気がした。
なんだか不思議と寂しく感じる。

「何にします?」

俺はマスターの後ろに鎮座してる酒をいろいろ物色。

「なんか強いの飲みたいな。テキーラをショットとか」

マスターは綺麗な指でテキーラの瓶をカウンターに置いた。

「ライムはいかがします?」

ショットグラスにテキーラを注ぎ、チェイサーも添えてくれた。

「ライムはいいや」

そう言うと俺は、一気にテキーラを飲み干した。

「今夜は如何しました?何か感じが違いますよ」

マスターの優しい瞳の中に妖しさが漂っていて、吸い込まれそうだと俺は思った。
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